31歳からの恋愛相談室:今回の回答者は龍堂薫子さん
「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、龍堂薫子さんです
■龍堂薫子さんプロフィール
今回の回答者:龍堂薫子さん
広告代理店勤務を経て、ライターに。現在は新宿ゴールデン街のバーでもバイト中。奔放な性生活を赤裸々に綴ったブログが編集者の目にとまり、文字書きとしてデビュー。最近は「もはやブログやTwitterに書けない」ような、めくるめく(?)日々を送っている。今一番付き合いたい男は、東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターであるつば九郎。
ブログ:http://d.hatena.ne.jp/ryudo-kaoruko/
twitter:@ryudokaoruko
お悩み:女友達が結婚して以来、関係がぎくしゃくしている気がします
お悩み:女友達が結婚して以来、関係がぎくしゃくしている気がします
大学生時代から仲良くしていた女友達が、つい最近、結婚しました。「お互いのライフステージが変わると疎遠になって当然」という話を聞き、ある程度は覚悟していたものの、想像以上に関係がぎくしゃくしてきており、とても悲しいです。
彼女は、これまでは何でも話して、何でも相談できる相手でしたが、最近はそうではありません。私の被害妄想かもしれませんが、言葉の端々に、既婚者ゆえの上から目線を感じてしまうからです。
私自身は、ゆるゆると恋活中で、結婚願望があるのかないのか、自分でもよくわからないレベルです。だからこそ、彼女が私を見て、もどかしかったり、心配だったりするんだろうなというのは、なんとなくわかります。
一方で、彼女は彼女なりに配慮してくれていることもわかっています。たとえば、結婚にまつわる話はあまりされません。でもSNSを見ると、話題はほぼ新婚生活。変に気を使われているようで、モヤモヤしてしまいます。
既婚者と未婚者では結局はわかりあえないのか、なんとか友情で乗り越えることはできないのか……。彼女のことは今でも大切な友達だと思うからこそ、日々、悩んでいます。
龍堂先生は未婚とのことですが、いい関係を築けている既婚の女友達はいらっしゃいますか? 彼女との付き合い方について、何かアドバイスいただけたら幸いです。
アドバイス1:友人の結婚=友人が新しい趣味を始めた、と考えてみる
アドバイス1:友人の結婚=友人が新しい趣味を始めた、と考えてみる
私は、友達が結婚したことを、友達が新しい趣味を始めたくらいに考えています。
私はその新しい趣味にあまり興味がないので、友達はその趣味に興味のある、もしくは既に同じ趣味を持っている別の友達と趣味の話をします。興味がなさそうな人に延々趣味の話はしないですよね。
ただ私も、たまには話を聞きます。その趣味に興味はないけれど、友達本人には興味があるからです。もちろん、別の共通の趣味の話もします。
私はこう考えているので、結婚をした友達は配偶者を優先する生活にはなるけど、それはけっして私と友達の関係が変わったわけではないと理解しています。
アドバイス2:過剰に気を使われると人は傷つくもの
結婚によって関係の変わった友達はいませんが、1つ昔話をしたいと思います。性交はおろか男性と交際をしたことがなかった大学1年生のころ、サークルで仲良くなった女友達が、仲間内でちょっとでも性的な話題が出ると「薫子は生娘だから~」「ごめんね薫子はこの話わかんないよね」と、ことあるごとに私に性経験がないことを吹聴しました。
当時の私は経験がないだけで性的な知識がゼロだというわけでもなく、性的な物事を嫌悪していたわけでもないのですが、あたかもそうであるかのように扱われることによって、性経験がないことは経験者に優越感を持たれるものなのかと気が付きました。
男性間の「童貞いじり」は「お前はそんなんだからいつまで経っても童貞なんだよ」とわかりやすくはっきりバカにしますが、女性間の「処女いじり」は「〇〇ちゃんはピュアだから」「〇〇ちゃんには刺激が強かったね」と、相手を気遣っている風を装いながら性経験のなさをあげつらいます。これは言われた本人にしかわからない巧妙なやり口です。
私は、処女であることをバカにされたくない、早く処女を捨てたい!!という処女コンプレックスをこじらせました。今ならそういう処女いじりをするクソメスには、下のお口を縫い閉じてチャックしたろか、と言えるのですが、当時はなすすべもありませんでした。
何が言いたいかというと、自分は別に気にしていないのに、過剰に気を使われる(ふりをされる)と人は傷つきますよね、ということです。
話してもわからないだろう、この話はイヤな気持ちになるだろう、と先回りをされたら、劣等感を押し付けられたも同然ではないでしょうか。そう受け取ってモヤモヤしても、それはごく順当な反応だと思います。被害妄想かも、とご自分を責めないでくださいね。
人は、自分が当たり前のように経験していることを他人が経験していないと、優越感を持ってしまうことがありますが、逆に、他人が経験しているけど自分は経験していない、ということも多いはずです。ですから、たった1つの事象を取り上げて、自分と他人を比べるのは愚かというほかありません。
人が、自分が経験したことしか理解できないというのであれば、想像力とはなんのためにあるのでしょうか。たとえ実感として共感はできなくてもその心情に寄り添う、それこそが友達ではありませんか。何もかも共有していなくても、友達でいられるはずです。
アドバイス3:お友達もどう接していいかわからない可能性も
ソラさんもお友達も、お互いにどう接すればいいのかわからず構えすぎている、ということも考えられます。もしソラさんが望むのであれば、お友達に「新婚生活はどう?楽しい?もっと聞かせてよ」「ノロケてよ」と水を向けてはいかがでしょうか。ソラさんがあたかも趣味の話を聞くような態度でいれば、お友達も変に気を使わず普通に話してくれるようになるのではないかと思います。
そのうえで、万が一ですが、お友達が「結婚してないあなたにはわからないでしょうけど」「あなたも早く結婚したほうがいいよ」とマウントを取って来たら、悲しいですけど、元々彼女には内心ソラさんと張り合う気持ちがあったのだろうと思います。
アドバイス4:過度に相手のシチュエーションに感情移入しなくていい
冒頭の話に戻りますが、ソラさんも、お友達に(結婚という)趣味のカテゴリーが1つ増えただけと認識してみてはいかがでしょうか。必要以上に相手のシチュエーションに感情移入することはありません。彼女の結婚フィーバーが落ち着くまで、おおらかな気持ちで見守ってあげるのも1つの方法です。落ち着いたころを見計らって連絡をしてみてもいいかもしれません。
ここまでお悩みになるくらいですから、かけがえのない相手なのでしょう。健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、変わらずに友達でありますように。
■関連記事
Q.男性から不快なことを言われても、その場でノーが言えません
Q.終わりの見えない婚活。もうどうしていいかわかりません
Q.まず付き合いたい私と、慎重派な彼。関係が進展しません