家計をやりくりしているのは妻? それとも夫?

カンザス州立大学の研究(1)によると、離婚の前触れとなる一番の要因は「金銭感覚」の不一致」なのだとか。
 
夫婦の形は十人十色。人によって様々な形があります。とはいえ、あらゆる夫婦に関わるのがお金の問題。いわゆる家計です。だからこそ、「家計をどうやって管理するか?」を明確に決めておくことが大事です。
 
そこで先日、女性の立場から「夫に家計管理を丸投げしてはいけない理由」という記事を書きました。この記事では、夫に家計を丸投げすると「貯金が不足するかも!」「最悪の場合、投資に失敗して大損するかも!」といった可能性を指摘しました。
 
今回は逆バージョンです。男性の視点から「妻に家計管理を丸投げしてはいけない理由」を解説します。
 
妻に家計管理を丸投げすると危険なワケとは

妻に家計管理を丸投げすると危険なワケとは

 

妻に家計管理を任せると……窮屈になりがち?

妻に家計管理を丸投げすることの1つ目の問題は、「肩身が狭く、長続きしない可能性がある」点です。
 
BearTailが2015年に実施したインターネット調査(2)によると、男性と比べ女性は家計簿を付ける傾向があることが確認されました。全員がそうという訳ではないでしょうが、平均的な女性は「男性よりも貯蓄に対する意識が高い」ようです。
 
家計簿をつけることは、経済的に良いことです。とはいえ、もともと質素な暮らしをしている男性からしても、細かい金遣いまで監視されるとなると、肩身が狭く感じるかもしれません。
 
不要な支出を切り捨て、家計を引き締めることは大切です。とはいえ、貯金は長期戦。途中で投げ出してしまっては元も子もありません。男性側は、妻に対して定期的に「お小遣いの交渉」をするなどして、貯蓄を長続きさせるために行動を起こした方がよいかもしれません。
 

手堅過ぎて、老後が苦しくなる可能性も

妻に家計管理を丸投げすることの2つ目の問題は、「女性は過度にリスクを怖がる」傾向がある点です。日本証券業協会の調査(3)によると、男性と比べて女性は資産運用に消極的なようです。
 
「資産運用にはリスクがつきもの」というのは常識です。しかし、「資産運用をしなければリスクがなくなる」というのは大きな誤解です。
 
たとえば、物価が上がったとき(インフレが起きたとき)を想像してみてください。今は100円で買えるお菓子が、10年後には200円になったとしましょう。この場合、現金しか持っていない家庭では、(貯金額は変わらなくても)実質的な貯金は半分に減っています。
 
株式投資には株式投資のリスク。現金には現金のリスクがあります。だからこそ、ほどほどに資産を分けて、リスクを分散する必要があります。
 

お金の管理は、夫婦で得意と苦手を補い合う!

僕らにとって一番大事なことは、「ほどほどにリスクを取って、どんな未来が来ても豊かな老後を迎えられるように資産を振り分ける」ことです。
 
男性は女性と比べてリスクテイクを恐れません。パートナーが資産運用をためらっている場合、「現金だけしか持たないことにもリスクがあるんだぞ!」と伝えるのは、僕ら男性の役割だと思います。
 
とはいえ、男性は女性と比べて、リスクを取りすぎる傾向があります。リスクを取ることの大事さを伝えつつも、パートナーに手綱を握ってもらうのが良さそうです。

「リスクを取って資産を運用しよう!」と提案するのは、いつも僕です(笑)。その代わり、妻には僕が暴走しないよう、しっかりと手綱を握ってもらっています。
 
男性と女性。互いに性別が違う分、それぞれ得意なこと・苦手なことがあります。互いの苦手を責めるのではなく、互いを思いやり、支え合う関係を目指したいものですね。

 
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【参考文献】
 
  1. 論文:Feffrey Dew, Sonya Britt, and Sandra Huston, 2012, “Examining the Relationship Between Financial Issues and Divorce”, Family Relations Interdisciplinary Journal of Applied Family Science, 61(4), pp. 615-628
  2. 調査:BearTail, 2015, "男性の家計簿に関する調査2015年1月 家計簿つける男性は25.7%"
  3. 調査:日本証券業協会, 2018, "個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書"
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