「理系のためのフリーソフト」
「理系のためのフリーソフト」(講談社・刊)
理系分野の研究って、文系分野の研究にくらべて特異な作業が要求されますよね。
レポート1つにしても、膨大なデータを解析したり、それをグラフや図で示したり、日常の文書では見慣れない記号を使って複雑な数式を文章中で使うことになったり……。

そこで今回は、講談社サイエンティフィクから出版された「理系のためのフリーソフト」を基に、「理系」の研究やレポート作成に役立つフリーソフトをユーザーの“専攻別”にジャンル分けして紹介します。
=CONTENTS=
■理系に必要なフリーソフトとは
「数学専攻」に特にオススメのフリーソフト
「理科系専攻」に特にオススメのフリーソフト


理系に必要なフリーソフトとは

ビジネスや研究と目的は様々ですが、理系に必要なソフトには大別して以下の2つがあると思います。
  • 理系かどうかに関係ないが、仕事や研究、勉強の作業効率アップに役立つソフト
  • 理系ならではの特殊な処理を実現するソフト
まずこのページでは、理系に限らず仕事や勉強に役立つソフトをピックアップします。

■文書管理にオススメ「Story Editor」
Story Editorメイン画面
アウトライン機能が充実したテキストエディタ「Story Editor」
理系だけに限ったことではありませんが、論文やレポートを筋道をたてて作成するのは重要です。体裁のしっかりした論文ならなおさら、章の構成など論文全体の成り立ちを把握したうえで執筆にとりかかりたいところですよね。
そこでおすすめするのが、アウトライン機能を搭載したエディタ。
アウトライン機能とはひと言でいえば、「文書やプレゼンテーションの構成の作成を支援する機能」のことです。文章を見出しや段落、章、節、項などといった「かたまり」として管理したり編集したりすることができるわけです。これで、長い文章をエディタで作成していても、全体の構成を見失うリスクが低くなります。

■アイディアを気軽にメモ!「PostNet」

PostNet
フォントの指定やお絵かき、アラーム機能など多彩な機能を持つ「PostNet」
ふと思いついたアイディアは、すぐに書き留めておきたいもの。それをPCの画面上にいつも表示しておけば、そのアイディアを忘れることもありませんよね。そこでおすすめするのが、「PostNet」。起動するとタスクトレイにアイコンが表示されます。それをクリックすればテキストエディタ画面が開き、付箋メモを記入できます。
さらに、画像やWebページの貼り付けにも対応しているので、紙の手帳に記すのが難しいPCでのデータやインターネット上の情報と連携した研究作業にはうってつけ。また、お絵かき機能(=描画機能)も搭載しているので、文字ではうまく記せない、図形やグラフでの閃きも、気軽にメモすることができる。
一度剥がした付箋は、専用のごみ箱に保存されているため、再度貼りなおしたり誤って剥がした付箋を探し出すといった応用も可能。アラーム機能もあるので簡易スケジューラとしても利用できるなど、使い勝手の大きいソフト。
ソフトに付属するヘルプが丁寧に書かれているので、付箋ソフトやデスクトップスケジュール管理ソフトに慣れない人でも安心。

■デスクトップ辞書としてオススメ!「Personal Dictionary」+「DokoPop!」

Personal Dictionary
Webサイトやテキストファイルから単語を選択するだけで辞書の検索結果が表示される
研究が高度になるにつれて、英語の資料を参照する頻度は高くなりますね。「Personal Dictionary」は、文字どおり辞書検索ソフトです。このソフトに読み込んだ辞書データのなかから、該当する単語を見つけて表示するというものです。辞書データ自体は様々なものがインターネット上で公開されているほか、ベストセラーとなった英語辞書ソフト「英辞郎」も、このソフトに対応しています。(辞書データを探す場合、『PDIC 対応』といったキーワードで検索してみてください)
このソフトをダウンロードした段階では、初期設定で登録されている単語はたった760語なので、追加で辞書データを取り込んでこのソフト自体を強化・カスタマイズしていくことで真価を発揮します。英語以外の言語の辞書も取り込めるので、マルチな言語と向き合う人にもオススメといえるでしょう。

また、「DokoPop!」は、「Personal Dictionary」と併せて使うことで役に立つソフト。調べたい単語の位置にマウスカーソルをあわせて「Ctrl+右クリック」するだけで、「Personal Dictionary」での検索結果がポップアップ表示されます。(ただし、「DokoPop!」と「Personal Dictionary」は両方、起動していることが必要です)
一度この便利さを知れば、手放せなくなること間違いなし!理系だけでなく、外国語の資料に触れる機会の多い人には特にオススメです。


次のページでは、「数学専攻」の方に特にオススメのフリーソフトを紹介します!