北海道の観光・旅行

阿寒湖「カムイルミナ」で光と音のワクワク体験! 夜に楽しむ神秘的な新感覚のアトラクション

阿寒湖畔の夜の森を散策しながらアイヌ民族に伝わる物語を映像と音楽で体験する新感覚のアトラクション「KAMUY LUMINA(カムイルミナ)」。今回はカムイルミナのワクワク体験と合わせてカムイルミナ・ステイでイチオシの宿「あかん遊久の里 鶴雅」を動画も交えて紹介します。

大谷 修一

執筆者:大谷 修一

北海道ガイド

  

カムイルミナの入場ゲート

雄大な自然に恵まれた北海道の阿寒摩周国立公園。この阿寒湖畔の夜の森を舞台に、プロジェクションマッピングやシノグラフィーと呼ばれる光と音の最新鋭のデジタル技術を使った体験型アトラクション阿寒湖の森ナイトウォーク「KAMUY LUMINA(カムイルミナ)」が今、道東観光でホットな話題を集めています。

これからアイヌの叙事詩・ユーカラをベースにして作られた「カムイルミナ」に皆さんをご案内します。それではゲートをくぐって冒険の旅に出発!
 

光と音楽のワクワク体験! 阿寒湖の森ナイトウォーク「KAMUY LUMINA(カムイ ルミナ)」

  

光の杖を手に、冒険の旅に出発!(写真提供:鶴雅)

ゲート入り口で最初に渡されるのが、冒険の旅で重要なアイテムとなる「リズムスティック」と呼ばれる光の杖。この杖は夜の遊歩道を照らしてくれる光であると同時に「旅のガイド」としての役割も兼ね備えています。物語のステージと連動しながら、ある時は杖からナレーションや音楽が流れ、またある時はカラフルに点灯し、RPGゲームのようなバーチャルな世界を体験させてくれます。
  

物語のナビゲーター、フクロウ

カムイルミナでもう一つの重要な役割を担っているのが、物語のナビゲーター役である森の守護神フクロウと美しい歌声でカムイにメッセージを届けるカケス。森の暗闇の中や木々に投影される可愛いキャラクターの姿を追いながら、参加者は森の奥へ奥へと足を運んで行きます。
 

カムイルミナが説くアイヌの世界観

 

光の森を彩るマリモ

カムイルミナに参加する皆さんのミッションは、森の奥に消えてしまった動物たちを呼び戻すこと。そのため、フクロウの案内に従って8つのステージを巡り、カケスを助けながら「マリモのリズム」をカムイ(神)に届けるという任務を求められます。
  

映像を見つめる参加者 (写真提供:鶴雅)

レーザー光が飛び交う森の「神窓」をくぐり抜け、ボッケと呼ばれる熱泥の沼では怒れるカムイの警告をうけ、ついに最終ステージに到着。動物たちが森に戻る感動的なシーンで冒険の旅は終わります。その時フクロウが語る「必要な分だけ自然からいただく」そして「どんな時でも健全な未来を最優先する」というメッセージ……これこそがアイヌ民族が大切にしてきた「大自然との共生」に他ならないという事を私たちに教えてくれます。

なお、この「カムイルミナ」を3分の動画にまとめてみましたので、本稿とあわせてご覧下さい。




【カムイルミナの基本情報】 
開催場所:釧路市阿寒町阿寒湖温泉1丁目5-20(ボッケ遊歩道)
所要時間:約50分(歩行距離 約1.2キロ)
開催期間とスタート時間:2022年6月18日~11月19日
6月18日~8月9日:19:30~21:30
8月10日~8月31日:19:00~21:30
9月1~15日:18:30~21:30
9月16~30日:18:00~21:30
10月1日~11月19日:17:30~21:30 
※各30分毎スタートで予約が必要 
料金:当日券大人(中学生以上)3500円、小人(小学生)1700円。ホテルのフロントにて割引料金(3000円)で購入できます。
その他:
・雨天決行。ただ傘の使用は不可なので、雨天時はレインコートなどを着用。
・鶴雅ウィング前より会場まで送迎バスあり。
・阿寒湖畔は気温が低いため、その日の状況に応じて防寒着が必要です。
問合せ先: 阿寒アドベンチャーツーリズム  TEL:0154-65-7121
公式サイト:http://www.kamuylumina.jp
 

阿寒湖温泉イチオシの宿・あかん遊久の里 鶴雅

  

あかん遊久の里 鶴雅

カムイルミナをゆっくりと楽しむには、阿寒湖で一泊はしたいもの。数ある阿寒湖温泉のホテルの中で筆者イチオシの宿が、ミシュランガイド北海道にて2012年、2017年の2回にわたって4つ星ランキング評価を得た「あかん遊久(ゆく)の里 鶴雅」です。

お部屋はスタンダードな和室、和洋室の他、アイヌ文化のデザインを取り入れた「レラの館」や人数が多いファミリーでもくつろげる「栞の館」など様々なバリエーションから選べますが、よりゴージャスな雰囲気を楽しみたい方は「鶴雅別館」がおすすめです。
  

湖を一望しながらゆったり過ごせる「別館 和洋室タイプ」

別館宿泊者の専用カウンターでチェックインを済ませたら、「別館客室専用エントランス」から客室へ。広いツインの和洋室にはマッサージチェアも設置されており、湖を一望しながらゆったりと過ごすことができます。
  

窓から見えるカムイルミナ会場・阿寒湖の森の風景

部屋の大きな窓からは阿寒湖の風景が。湖の対岸にあるカムイルミナの会場・阿寒湖の森も目に入り、これから訪れるイベントへの期待で早くもテンションはアップしていきます。
 

鶴雅名物「湯巡りツアー」を楽しむ

  

豊雅殿の露天風呂 (写真提供:鶴雅)

部屋で浴衣に着替えたら、鶴雅名物の「湯巡りツアー」に出かけましょう。地下の大浴場「豊雅殿」にはジャグジーやサウナに加えて木の香もただよう桧風呂にミステリアスな洞窟風呂、大きな丸太風呂に野趣溢れる庭園露天風呂など7種の浴槽があり、ここだけでもさまざまなスタイルでの入浴が楽しめます。
  

茜色に染まる阿寒湖と雄阿寒岳

8階「天女の湯」にはダイナミックな景観を味わえる空中露天風呂も。もし男女入れ替えで朝の時間帯に入浴できるようなら、早起きをして朝風呂に出向きましょう。運が良ければ朝焼けの茜色に染まる阿寒湖と雄阿寒岳の絶景に出会えるかも知れませんよ。

なお、連結ブリッジで行き来できる「鶴雅ウイング」の温泉や送迎バスで移動すれば姉妹ホテル「花ゆう香」の温泉にも「湯巡りツアー」ができますので、体力と時間のある方はチャレンジしてみてください。
  

無料のワインサービス

温泉を堪能した後は「別館宿泊客専用ラウンジ・七竈(ななかまど)」で湯上がりのひとときを過ごしましょう。ラウンジの一角にはジュースや牛乳などのソフトドリンクサービスのコーナーが。

チェックインから午後7時までの時間帯は「ハッピーアワータイム」として赤・白のワインやウイスキー、焼酎の無料サービスも行われており、窓の外に広がる阿寒湖畔の風景を眺めながら「湯上がりビール」ならぬ「湯上がりワイン」を楽しめます。※飲料のサービス内容・時間が変更になる場合もあり
 

豪華会席で「北のグルメ」を堪能

  

お食事は料亭・北離宮で

温泉で旅の疲れを癒やしたら、次はお待ちかねのディナータイムです。鶴雅の夕食と言えば100品にもおよぶ和・洋・中華を取りそろえたバイキングレストラン「天河(てんが)」が有名ですが、今回は2021年12月25日にリニューアルオープンした料亭「北離宮」で会席料理をいただきます。

食事場所は間仕切り付きの半個室形式なので「密」を避けることもでき、家族や仲間と一緒に歓談しながらゆっくりと食事を楽しむ事ができます。
  

前菜から珍しい地元食材がずらり

先付け、前菜、小鍋、お造り、焼き魚と和会席ならではのお膳が次々と運ばれてきます。その中にはトウモロコシの豆腐やレイクロブスター(阿寒湖のウチダザリガニ)のフラン、きんきの鍋、幻の魚と言われるいとうの刺身や大助(おおすけ、レアな高級鮭)の焼き物など、珍しい地場産食材を使ったメニューもあり、舌と目を楽しませてくれます。
  

メインを彩る道産牛のロースト

会席コースのメインを彩るのが、道産牛のローストと煮込み。ほどよくローストされた極上の道産牛は肉の旨みが凝集されており、アソートされた玉葱ソースや山わさびとのマッチングも抜群。一緒にいただくワインや日本酒の杯も進みます。

最後の「蟹と牛房野の炊き込みご飯」とデザートを含めたたくさんの会席メニューもらくらく完食してしまい、満腹満足! これから出かけるカムイルミナ・ウォークに向けたパワーチャージも完璧です。

食良し、お湯も良し。お部屋も「おもてなし」もハイクオリティーな「あかん遊久の里 鶴雅」ステイで、皆さんのカムイルミナ体験はさらに思い出深いものとなることでしょう。

【あかん遊久の里 鶴雅の基本情報】
住所:釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目6−1
公式サイト:https://www.tsuruga.com/
問合せ先:0154-67-4000
その他:札幌駅からホテル行バス(有料)あり。

 ※本記事の内容は2022年8月現在の情報です。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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