喜ばしいはずの結婚式の席ですが、どこかさみしさを感じてしまい、少し複雑な気持ちに襲われます。そんな結婚式ではありますが、若い2人への贈り物としておすすめしたいのが、『続・発達がわかれば子どもが見える』です。
1作めは保育士が読む専門書
前著にあたる『発達がわかれば子どもが見える』は保育士を目指す方のテキストとして、また現役保育士が改めて確認したいときに参照する書として親しまれています。0歳から就学までの時期ごとに、子どもとの関わり方や必要な配慮など、専門家の立場からわかりやすく書かれているのが特徴です。大学や専門学校の教科書としても採用され、刊行からすでに年月を経た現在でも書店で平積みにされていることから、一度手にとったという保育士の方も多いのではないでしょうか。
保護者向けにわかりやすくアレンジ
今回紹介する『続 発達がわかれば子どもが見える』は、先ほどの専門書を保護者向けにかみ砕いてアレンジした、いわゆる子育て術を紹介したものとなっています。子どもが誕生する前の出産準備段階から説き起こしているところがポイントです。4歳までの子育て術や気をつけたい点などが具体的に書かれています。
新しい家族を迎える方にお薦め
版元である(株)ぎょうせいの方によると、「このシリーズは当社の教育図書を代表する存在です。多くの方に強くご支持いただいています!」とのこと。これだけ広く好評を得ているのは、保育に関する専門知識の信頼性だけでなく、たとえば「赤ちゃんの口は認識の窓」といった表現にみられるように、実用書でありながら愛情あふれる詩的表現がされていたり、子育てを前向きに受け止められる表現を用いていたりする部分も大きいでしょう。これから新しい家族を迎える方に特におすすめしたい1冊です。
DATA
乳幼児保育研究会 | 続・発達がわかれば子どもが見えるー保育のプロが教える妊娠から4歳までの子育て術
出版社: ぎょうせい
単行本: 193ページ
サイズ:A5