どうすれば危うい家計状況からは脱することができますか?

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、以前はまったく家計管理をせず、結果的に貯蓄がまったくできないままにここまで来てしまったという37歳の主婦の方。やっと家計管理ができ始めたが、老朽化する住宅、3人分の教育費と問題は山積み。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください(相談は無料です)

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お金を貯めるために、努力しているが……

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■相談者
雨漏りさん(仮名)
女性/パート/37歳
賃貸住宅
 
■家族構成
夫(会社員/41歳)、子ども3人(13歳・9歳・5歳)
 
■相談内容  
これまで子どものお年玉すらあてにしてしまうような、どんぶり勘定だった家計管理に危機感を抱き、2017年頃からこつこつ家計簿をつけたり情報収集したりして、何とか家計が整いつつある手応えを感じています。そんな中、現在住んでいる家の老朽化が激しく、リフォームもしくは住宅購入などの具体的な対策を迫られています。とはいえ、これまでの危うい家計の経験から何にも踏み出せないのが現状です。そこで、どのようなマネープランがあるのか、知恵を拝借できればと思います。
 
■家計収支データ
相談者「雨漏り」さんの家計収支データ

相談者「雨漏り」さんの家計収支データ



 
■家計収支データ補足
(1)ボーナスの使いみち
家族の医療費5万2000円、夫の小遣い4万円、家族の被服代6万円、雑費2万円、残りは貯蓄(旅行用の積立)
※家族旅行は、これまで1回しか行ったことがない。
 
(2)住宅について
賃貸という位置付けだが、祖母(94歳)が所有する物件のため、格安で住まわせてもらっている。祖母が亡くなった際は実父が引き継ぎ、その時の家賃は要らないといわれている。ただし、建物は築60年。相談者が生まれる時に1度リフォームした程度で、あちこち限界が来ている(雨漏りなど)。実父は「リフォームするくらいなら潰して新築にした方がいい」とのことで、むしろ相談者たちが引っ越した上で、取り壊してしまいたいというのが本音のよう。とはいえ、現在の住居費並みの物件はなく、土地の利便性も今の住所が最適なので、相談者は何とか住み続けたいと思っている。ちなみに、夫は大工経験があるが、屋根を1人で張り替えることは難しく、業者に屋根修理の見積もりを出したところ、安くても50万円とのこと。現状、すぐにぽんと出せる額ではないので、バケツを置くなどの応急処置をしながらどうすればいいか悩んでいる。
 
(3)住宅について・続き
この家計状況で、可能なら住宅購入(新築戸建て)を希望。建てることになれば、今住んでいる土地が譲渡される可能性が高い。豪華な家は望んでいないが、地元の相場を踏まえ、建築費は諸経費込みで2000万円ほど。夫は宝くじにでも当たらない限り、年齢的に新築は無理だろうと思っているが、相談者は何か可能性があるのではと考えている。
 
(4)クルマについて
車両費の内訳は、ガソリン代月2万円、税金・保険・車検代用の積立が月1万8000円。2台のうち、家族用のクルマは、第1子が高校卒業するタイミングで買い換え予定。ただし、普通車から軽の中古車に買い換える。予算は90万~100万円。10年以上は乗る。もう1台は夫が乗る軽トラ。買い替えは同時期。予算はやはり90万~100万円ほど。
 
(5)加入保険について
・妻/定期保険(死亡200万~500万円、医療特約で入院2000~2500円、ガン特約で診断一時金100万円、がん入院1万円など)=毎月の保険料4000円
・夫/定期保険(死亡保障800万~2000万円、入院9000~1万円、がん特約は妻と同じ)=毎月の保険料6000円
・第1子/学資保険(18歳満期、満期金80万円、途中に進学祝い金20万円)=保険料6万1946円(年払い)
・第2子/学資保険(18歳満期、満期金100万円、途中に進学祝い金20万円)=保険料6万1992円(年払い)
・第3子/学資保険(18歳満期、満期金100万円、途中に進学祝い金20万円)=保険料6万6676円(年払い)
 
(6)子どもの進路について
高校までは公立。その後は子どもの希望に沿って大学や専門学校へ進学させたいが、資金的には高校までと考えている。なお、高校から先の進学は家から出なければならず、進学費用とは別に仕送りが発生する。できれば、給付型の奨学金に頼ってほしいと思っている。
 
(7)貯蓄について
最近、第1子の中学入学準備、給食費の年払い、自動車税と車検で目減りした(現在2万円)。ただ、この貯蓄は今回の大型出費に備えたものだったので目減りは想定内。今後も大型出費に備えての貯金と、純粋な貯金ができる計画でいるので、淡々と備えていきたい。
 
(8)投資について
2019年4月に評価額が2万4000円になったので現金化し、それを原資に月2000円で再投資している。投資信託で、今度は外国株式に1000円。国内債券に500円。国内リートに500円。
相談者コメント「外国株が足を引っ張る形で現時点では-0.7%の利回り。外国株は冒険しすぎかなと思い、外国株式を500円にして国内株式を500円にしようかと思案中だが暫くは動向を見守りたい。いずれもインデックス、ノーロードもの。個人的な実験みたいな位置付けだが、ゆくゆくは本格的に取り入れていきたいと思っている」
 
(9)夫婦の勤務先について
<夫>
2019年度から職員に採用され、定年は65歳。退職金も300万円ほど。

<妻>
地元の職場基準からすると、パートとはいえ時給も待遇もかなりいいとのこと。人間関係も良好だが一旦退職しなければならない。ただ、半年後に再雇用が確約ではないがほぼ可能。本人も継続して、同じ職場で働きたいが、ブランクを考えると、転職すべきかと悩んでいる。また、下の子が小学生に上がれば、かけ持ちで収入を得たいと考えている。パソコンスキルと、イラストでの収入経験があるので、在宅で数時間何かできればいいと思っている。
 
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 3年間で100万円貯まる貯蓄ペースを目指す
アドバイス2 返済型奨学金の利用も選択肢に入るが、あくまで慎重に
アドバイス3 妻の収入アップが唯一の確実な手段
 
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