メガバンクや個人向け国債よりは高金利
令和時代になってから初のボーナスキャンペーン(特別金利)が始まりました。改元に伴いご祝儀金利を出す銀行が出るのでは?と期待しましたが、銀行の収益環境を考えると、利ざやを確保するのが年々難しくなっていることから、とてもご祝儀を出せるような状況ではないようです。ご祝儀は期待できませんでしたが、メガバンクや地方銀行の大多数が1カ月ものから10年ものまで年0.01%の金利を提示していることを考慮すれば、相応の金利を提示してくれているのですから、安全額実、かつ少しでも高金利を得たいと思われるならば、夏・冬のキャンペーン時期は見逃すことができないでしょう。
メガバンクなどの定期預金金利は概ね年0.01%で横並びなので、個人向け国債の金利年0.05%(令和元年6月募集の金利)が高めに見えてしまいます。しかしながら、個人向け国債の預入期間は3年、5年、10年の中長期。10年ものこそ半年ごとに金利が見直される変動金利ですが、金利の上昇が期待できない環境下においては、キャンペーン時の定期預金を利用したほうが得策と思われてなりません。
1年ものは最も高い金利で年0.20%
では、各銀行の金利の状況を見ていくことにしましょう。ソニー銀行は、預入期間6カ月・1年・2年ものの定期預金金利を年0.15%に。1年・2年ものの積み立て定期の金利を年0.15%にしています。適用期間は2019年8月31日まででになります(期間中の積み立て最終日は2019年8月27日になります)。
住信SBIネット銀行では、3カ月ものの定期預金金利を年0.30%、1年ものを同年0.20%にしています。適用期間は2019年9月1日までです。また、同銀行では新規のお客様限定で3カ月もの定期預金金利を年0.50%にしています。この特別金利キャンペーンも2019年9月1日までになります。
楽天銀行では、夏のボーナスキャンペーンと題して1年ものの定期預金金利を年0.11%としています。適用期間は2019年7月16日までです。また、夏のボーナスキャンペーン第二弾として6カ月もの定期預金金利を年0.12%としています。こちらの適用期間2019年7月31日までです。
じぶん銀行では、1年もの定期預金金利を年0.15%にしています。適用期間は2019年7月31日までです。また、同銀行では合計10万円以上を預け入れると、抽選で最大10万円が当たるプレゼントを実施しています。賞金はA賞=10万円(50名)、B賞=1万円(100名)、C賞=1000円(1000名)、A・B・C賞以外のお客様全員にD賞として100円がプレゼントされます。預入金額10万円を1口とすることから、30万円だと3口、50万円だと5口と当選確率がアップします。全員に100円があたるのですから、10万円を1年間預けたときの実質金利は年0.25%にアップすることになります。
キャンペーンではありませんが、オリックス銀行はeダイレクト預金預入の5年ものの定期預金金利を年0.35%としています。同銀行は6カ月もの年0.15%、1年もの同0.20%、2年もの同0.25%、3年もの同0.30%と相対的に高めの金利を提示しています。
将来に備えて投資も必要ですが、金利の高低にかかわらず常に現預金は持っておく必要があります。その現預金、少しでも高金利を享受したいならボーナスキャンペーンなどをうまく活用するべきでしょう。
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