沖縄の聖地。琉球八社を訪れよう!
沖縄で御朱印がいただけると、密かな話題を呼んでいるのが「琉球八社」です。そもそも琉球八社とは、「琉球八社の制」により琉球王府から特別な扱いを受けた神社のこと。
- 波上宮(なみのうえぐう)……一の宮
- 普天満宮(ふてんまぐう)
- 沖宮(おきぐう)
- 天久宮(あめくぐう)
- 金武宮(きんぐう)
- 末吉宮(すえよしぐう)
- 安里八幡宮(あさとまちまんぐう)
- 識名宮(しきなぐう)
沖縄の神社は、沖縄の聖地とリンクしていることがほとんど。お参りをしていると、どこからか清々しい空気や歴史を感じられるから不思議。沖縄は自然崇拝の島ですが、すべてひっくるめて「神様のいるところ」として、どの神社も島の人々から崇められているのも、沖縄独特の文化ではないでしょうか。それでは、それぞれの神社について簡単にご紹介しましょう。
琉球八社の一宮「波上宮」
琉球八社の中で最も位の高いのが「波上宮」です。地元では「なんみんさん」と呼ばれ、初詣などにはかなりの数の参拝者が訪れます。 青空に映える赤が美しい神殿を持つこちらの神社は、なんと崖の上に立っているのも特徴的。ここはもともと、海神の国の神々に祈りを捧げた聖地なのだそう。そのため、こちらの神社には航海安全の御神徳を備えた神様もおられるそうです。お参りをしっかりすませたら、ぜひ御朱印をいただいてください。また、紅型デザインの御朱印帳は品切れになるほどの人気ですので、ぜひお受けください。その他、沖縄らしい紅型柄のお守りなども自分へのお土産におすすめです。
■波上宮
電話番号:098-868-3697
開門時間:9:30~17:00
休み:なし
アクセス:ゆいレール旭橋駅から徒歩約15分
聖なる洞窟が境内にある「普天満宮」
沖縄県中部エリア最大の聖地として参拝客が多いのがこちらの「普天満宮」です。結びの神様として信仰されています。 こちらで見逃せないのが「普天満宮洞穴」。宜野湾市指定文化財でもあるこちらの洞穴は、全長280メートルあり、約3000年前の遺物などが多数発見されています。洞穴には奥宮がありますので、本殿とあわせて参拝してください。また、参拝する場合は社務所にお声がけして案内してもらう必要があります。写真撮影などは禁止ですのでルールを守って訪れてくださいね。参拝後に御朱印をいただく場合も同様に、社務所にお声がけください。
■普天満宮
電話番号:098-892-3344
開門時間:9:30~18:00(普天満宮洞穴は10:00~17:00)
休み:なし
アクセス:沖縄自動車道北中城ICから車で約10分
神社の中に御嶽がある「沖宮」
奥武山運動公園に隣接する場所にあるのが「沖宮」です。琉球王朝時代、那覇港で引き上げられた霊木をお祀りして、航海安全の神として崇められてきたという歴史ある神社で、地元では受験などの合格祈願に訪れる人も多いです。 こちらの神社も他の琉球八社と同じく、神社と沖縄の聖地でもある御嶽(うたき)が同じ敷地内におられます。敷地内には8つの拝殿や聖地がありますので、社務所で境内図をいただいて巡ってください。天照大御神が鎮まるという天燈山御嶽(てんとうざん うたき)から見渡す那覇の海と街並みの風景は絶品ですのでお見逃しなく! 参拝後は御朱印をいただきましょう。御朱印帳も販売していますよ。また、こちらの神社はお守りの種類が多いのも特徴的です。参拝後は自分や友人へのおみやげに、チェックしてみてはいかがでしょうか。■沖宮
電話番号:098-857-3293
開門時間:9:00~17:00
休み:なし
アクセス:ゆいレール奥武山駅から徒歩約5分
龍神様が鎮座する「天久宮」
那覇港近くにある「天久宮」は、静かな住宅街の中に佇む小さな神社です。こちらの神社には、黒龍様と白龍様がいらっしゃいます。 境内入り口の鳥居をくぐり階段を下りていくと社務所と社殿などがありますので、まずはここで参拝をしましょう。社殿の横にある階段を上ると白龍様の拝所があります。また、社殿の下、社務所のある場所からさらに階段を降りると、とぐろを巻いた大きな龍のような岩があります。ここが黒龍様の拝所です。こちらの神社も、「泊之ユイヤギ御嶽」という沖縄の聖地と神社が同じ敷地内にあります。 御朱印は社務所でいただけますので参拝の後にお声がけしてくださいね。また、ここのおみくじはぜひひいてほしい! 小さな七福神の神様がどなたか入っていてとても可愛いです。■天久宮
開門時間:見学自由
アクセス:ゆいレール美栄橋駅から車で約10分
洞穴の中に祠だけが残る「金武宮」
「金武宮」は金武観音寺とともに日秀上人によって建てられたと伝えられていますが、現在、神社の建物はなく、金武観音寺だけが現存しています。敷地内には洞窟があり、地元では日秀洞と言われています。ここに金武宮の祠がありますので参拝してくださいね。洞穴は鍾乳洞として地元の金武酒造が泡盛の保管場所として管理しています。入場料などが必要ですので、訪れる際は金武観音寺の社務所にお声がけください。金武宮としての御朱印はありません。こちらでは金武観音寺の御朱印を寺務所でいただけます。
■金武観音寺(金武宮)
アクセス:沖縄自動車道金武ICから車で約15分
深い山の中にある聖地「末吉宮」
「末吉宮」は末吉公園の中にあります。この末吉公園ですが、公園というよりも山。かなり深い森にもなっていて、末吉宮までの道のりがとても険しい! ちょっとした山登りだと心得て訪れてください。寂しい場所なので、特に女性はひとりで行くよりは誰かと一緒に行く方がいいと思います。山の中には拝所がいくつもあり、この場所全体が聖地となっています。島の人々の大切な聖地ですので、ルールを守って厳かな気持ちで訪れるようにしてくださいね。
末吉宮はほぼ無人となっています。御朱印は参拝した後に波上宮でいただいてください。
■末吉宮
アクセス:ゆいレール市立病院前から徒歩約40分
那覇の中心部に佇む「安里八幡宮」
「安里八幡宮」は、那覇の中心部の静かな住宅街の中にポツンとたたずむ小さな神社です。琉球八社の中では唯一、八幡神様を祀っているのが特徴的です。
かつて、琉球国王が喜界島攻めに成功したことを称えて建てられたと伝えられていて、成功勝利や合格祈願にご利益があるといわれています。
こちらも無人の神社です。御朱印をいただく場合は、参拝後に波上宮に立ち寄ってください。
■安里八幡宮
アクセス:ゆいレール安里駅から徒歩約10分
琉球王国とゆかりが深い「識名宮」
「識名宮」は、長子の病気回復に霊験を得た琉球国王の尚元王によって建てられたと伝えられていて、琉球王国にゆかりの深い神社でもあります。那覇の住宅街の中、通りに面した鳥居をくぐると緑の木漏れ日が美しい参道があり旧道と交わります。本殿はその先にあります。琉球八社はいずれも沖縄戦で甚大な被害を被っていますが、琉球八社の中で最後に再建されたのがこちらの識名宮。敷地内には聖地でもある洞窟があり、毎月1日と15日に開門されます。
識名宮は宮司様が常駐していませんので、御朱印をいただくのはハードルが高いです。予約なども受け付けていません。もし運よく社務所にどなたかいらっしゃればいただくことができる、ぐらいの気持ちで。
■識名宮
アクセス:ゆいレール安里駅から車で約15分
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