ドラマの中でお父さん世代がコーヒーを淹れる風景は、いつも味わい深いものです。
たとえば、『警視庁捜査一課9係』(2006年~2017年/テレビ朝日系)の係長・加納倫太郎(渡瀬恒彦)が淹れるコーヒーは、豆を挽くことからはじめる癒し系。事件解決時にチームを労ったり、メンバーのデスクにさりげなく置いたり、優しいメッセージを含んだ一杯でした。
コーヒー好きのお父さんにぜひ贈ってほしいのが、アメリカ生まれの世界中で愛され続ける「ケメックス」のコーヒーメーカー。無駄のない美しいデザインと、専用のペーパーフィルターから生まれる雑味のないおいしさは、ドラマのワンシーンのように豊かな時間を提供してくれます。
美術館に展示されるほどの美しいフォルム
5年前、ハンドドリップでコーヒーを淹れるくらいの余裕は持ちたいと考えていたときにめぐり合ったのが「ケメックス」のコーヒーメーカー。アメリカの化学者・ピーター・シュラムボームが開発したもので、シンプルで美しいフォルムはニューヨーク近代美術館で永久展示されるほどです。
ドリッパーとサーバーが一体化した三角フラスコのようなデザインに一目ぼれ。コーヒーを淹れながら、フワッと上がる湯気と香りを堪能でき、気分に合わせて仕上がりを微調整できることも魅力でした。
雑味のないスッキリとした味わいも魅力
デザインだけでなく、雑味のないスッキリした味わいもケメックスの魅力。そのおいしさを引き出しているのがペーパーフィルターです。
専用のペーパーフィルター(別売り)は、一般のフィルターに比べ強度があるしっかりしたもの。このフィルターを折りこんで円錐形をつくり、ドリッパーにセットして湯通しし、紙の匂い移りをおさえます。
3つ穴のカリタ式と違い、円錐形のフィルターの先からポツリポツリとコーヒーが落ちる速度は緩やか。ドリッパーが深いのでコーヒー豆をふっくらしっかり蒸らしてくれるため、野性味や荒々しさを感じないピュアでスッキリした味わいでありながら、コーヒー本来の奥深いうまみや豊かな風味を楽しむことができるのです。
注ぎ口に溝があることでコーヒーがこぼれにくいようになっており、細部までこだわり尽くされていることに気づきます。注ぐ際は、ガラスのサーバーが熱くなっているので、しっかり木枠を持って慎重に扱いましょう。
誕生して80年。デザイン良し、機能良しで、お父さんのコーヒー愛を満たしてくれる「ケメックス」のコーヒーメーカー。父の日にいかがでしょうか?
DATA
ケメックス|コーヒーメーカー 3人分
容量:440ml
サイズ:底部105×上部80×高さ210(cm)