以前、「収入を上げたかったら、転職を検討すべき!」という記事を書きました。
 
この記事では、テンプル大学の論文(1)を基に、科学的に裏打ちされた収入アップの方法を3つ取り上げました。彼らの研究によれば、収入アップに直結する3つの要素は「職業」と「教育」と「住んでいる場所」の3つであることが分かっています。
 
他にも、「転職を成功させるためにも、チェックすべきポイント」をまとめた記事も書きました。
 
この記事では、複数の調査(2)(3)を基に、収入アップにつながりやすい転職先の選び方を解説しました。具体的には、「女性が活躍している会社」や「離職者比率の低い会社」ほど成功しやすく、収入アップが期待できることを解説しました。
 
とはいえ、薄給に困っていても、「今の仕事を気に入っている」という方に転職を検討してもらうのは筋近いです。それに、一部の研究(4)では、「億万長者になれるかどうかは、職業では決まらない!」といった見解もあります。
 
そこで今回は、良い仕事に就いても億万長者になれない理由を解説します。それと同時に、億万長者になるために欠かせない“ある秘訣”​​​​​​​を明かします。
 

良い仕事に就いても億万長者になれない理由

1万人以上の資産家や高額所得者を調査してきた、億万長者研究の第一人者であるトマス・J・スタンリーは、著書(4)の中で以下のように述べています。
 
「職業うんぬんよりも、その人の性格で蓄財レベルが決まる」
 
彼によれば、億万長者の職業はさまざまで、どんな仕事に就いても億万長者になれるかどうかは分からないのだとか。そして、職業以上に、本人の自制心の強さや、リスク管理能力、勤勉さが重要だと説いています。
 
つまり、「収入額」は職業で決まるかもしれないけれど、高収入だからといって、浪費癖があれば億万長者にはなれない。「資産額」は職業よりも性格で決まる。だから、「億万長者(資産家)になれるかどうか」は、職業よりも性格で決まる可能性が高いんだ!ということですね。
 
たしかに、お金持ちは「自制心が強い」ことも確認されています。ナットクの理屈ですね。
 

億万長者になるために欠かせない“ある秘訣”

職業や教育、住んでいる場所に関わらず、「自制心の強い人はお金持ちになりやすい!」というのは有名な話です。
 
良い仕事に就いて高給を手に入れても、手にした収入を次々に使ってしまう人は、億万長者としての素質が欠けています。ホンモノの億万長者は倹約家です。億万長者はお金を「持っている」から億万長者なのであって、「使っている」から億万長者な訳ではないのです。
 
どんなに多くのお金を手に入れても、「お金を使わずに貯蓄や投資に回すことのできる自制心」。これこそが、億万長者に欠かせない秘訣だといえるでしょう。
 

さいごに 

お金を使うことよりも、お金を貯めて、増やすことを考えましょう。1万名を超える富裕層研究の結果は、「職業よりも自制心の方が大切である」ことを示しています。
 
億万長者に必要なのは、「高い給料」以上に「倹約できる自制心」です。薄給は億万長者になれない言い訳にはなりません。言い訳するよりも、生産的な時間の使い方はいくらでもあります。上手にお金を貯め、増やす方法を学びましょう。
 
 
●参考文献
 
  1. 論文:William H. Hampton, Nima Asadi, and Ingrid R. Olson, 2018, “Good Things for Those Who Wait: Predictive Modeling Highlights Importance of Delay Discounting for Income Attainment”, frontiers in Psychology, 9(1545), pp. 1-10
  2. リサーチレポート:伊藤正晴, 物江陽子, 2016, 『日本企業における女性登用の動向と企業パフォーマンス』, 大和総研調査季報, 21, pp. 64-91
  3. 調査:伊藤正晴, 2018, 『離職者比率の水準と企業パフォーマンス(下)』, 大和総研レポート
  4. 書籍:トマス・J・スタンリー, ウィリアム・D・ダンコ, 2013, 『となりの億万長者 成功を生む7つの法則』, 早川書房
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