調味料

フランスのお母さんもスターシェフも愛用する “魔法の調味料”

フランスガイドの野口さんがイチオシしてくれたのは、フランスの天然塩「フルール・ド・セル」。なんでも、料理を劇的に美味しくしてくれる ”魔法の調味料” とのこと。家庭の主婦からミシュランのスターシェフも使っているというフランスではお馴染みのイチオシを紹介していただきました。

野口 裕子

執筆者:野口 裕子

フランスガイド

カマルグ塩

赤いパッケージが目印のカマルグ塩


グルメの国・フランスで、主婦からスターシェフまで、誰もがこだわって使う調味料が塩です。海水から職人により手作業で採取される自然の塩は、しっとりとした質感で旨味と甘みが絶妙に存在する逸品。

さっとかけるだけ、加えるだけでシンプルな料理が劇的に美味しくなります。好みを選ばず誰もが使うものなので、お土産やちょっとしたプレゼントにも最適です。

   

伝統的な職人の手作業により作られる天然塩「フルール・ド・セル」


美食の国・フランスでは、家庭でも食材にこだわりを持つ人が多く、なかでもオリーブオイルと並び基本中の基本の調味料である塩は、天然の質の高いものを使う人がほとんどです。

日本に比べてフランスの天然塩は、比較的リーズナブルでスーパーでも簡単に手に入るということもあり、大抵の家庭には天然塩が置いてあります。

そのなかでも「フルール・ド・セル(塩の花)」と呼ばれる最高級の塩は、塩田に引いた海水が春から夏にかけて濃縮され、水面に現れた結晶を伝統的な職人の手作業により採塩されるという貴重な品です。

サラサラではなく、小さい粒状でしっとりとした質感が特徴となっており、そのおかげでミネラルたっぷりの旨味が感じられる塩となっています。

 

ゲランド塩より甘みがありまろやかなカマルグ塩


フランスの天然塩としては、ブルターニュ地方の「ゲランド」とプロヴァンス地方の「カマルグ」が2大天然塩ブランドとして知られています。いずれも質が高く、ミシュランのスターシェフも必ずといって言いほど使っている塩ですが、カマルグ塩の方が甘みがありまろやかという評価を聞きます。

普通の塩と違うのは、何というか深い味というか、口に入れてからじわりと奥に塩味や旨味が広がっていく感じがするのが、このカマルグ塩の特徴だと思います。

そして一度この塩を使うと、二度と普通の食塩を使おうとは思わなくなってしまうほど、料理が劇的に変化します。

 

かけるだけ、しみ込ませるだけで料理が劇的に美味しくなる

 
カマルグ塩

しっとりとした触感とまろやかな甘み、旨味が凝縮
 

焼いただけのシンプルな肉や魚に、この塩と挽いた胡椒だけで十分に素材の美味しさを引き出してくれますし、あらかじめ肉や魚に塩を振りこんでしみ込ませても、深みのある味に仕上がってくれます。

また、サラダなどの生野菜にこの塩とオリーブオイルだけささっと振りかけるだけで立派な1品になります。要するに、これ1品あれば本格的な味の料理が完成できるという優れモノなのです。

赤を基調としたコルク蓋のパッケージもデザイン性が高く、箱によって違う生産者のサインがプリントされています。塩は料理をする人でなくても誰もが使う調味料であり、好みを選ばずプレゼントとしても喜ばれます。

 

DATA
カマルグ┃フルール・ド・セル

内容量:125g
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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