海外専用として割り切って使うのも◎
ネットワークの設定画面。自動にしておけば、海外に行っても問題なく使える |
「SIMPURE N」の最大の特徴は、GSMとW-CDMAに対応し、海外でも利用できる点にある。
音声通話なら世界132の国・地域、テレビ電話は23の国・地域、iモードメールは69の国・地域で、「SIMPURE N」を持って行けば、そのまま使えるのだ。
日本国内からいつもの携帯電話番号にかけてもらうだけで、海外でも着信ができる。またiモードメールも、そのまま受信可能だ。
通話料金やパケット料金はやや割高だが、日本に居るのと遜色なく電話が使えるのはかなり便利だ。電話やメールだけでなく、iモードコンテンツも69の国・地域で閲覧できる。
一度、海外利用の手続きさえ行っておけば余計な設定は不要。海外に頻繁に出かけるユーザーにとってはかなり便利だ。
余談だが、NTTドコモでは、毎月の基本使用料に含まれる無料通話料金分を、国際ローミング利用時の料金に適用できる。無料通話料金を無駄なく使えるという点では、ボーダフォンよりも利便性が高いのだ。
スペックは非力。携帯電話に多くを求めないユーザー向き
「SIMPURE N」は、徹底的にシンプルさを追求している。
そのため、カメラは有効画素数31万画素と、他の一般的な携帯電話と比べるとかなり見劣りがする。またメインディスプレイも1.9インチ、6万5536色と小さめだ。もちろん、メモリーカードも非搭載となっている。またデコメールの作成にも対応していない。
ただし、やはり約95g、92×44×19.2mmというコンパクトさ、すっきりとしたデザインは目新しさを感じてしまう。
携帯電話に多くを求めないユーザー、あるいは普段は多機能な端末を使い、海外に行くときだけFOMAカードを「SIMPURE N」に差し替えて使う、といった2台目として購入するのが良さそうだ。
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