フランス

意外⁉フランスの民間療法は「コーラ」?

アメリカで生まれ、世界中で親しまれ続けている炭酸飲料「コーラ」。フランス在住ガイドのモワソン久恵さんによると、欧米にはコーラにまつわる意外な都市伝説(?)があるのだとか。今回はコーラのちょっと変わった使い方をご紹介します。

モワソン 久恵

執筆者:モワソン 久恵

トラベルフランス語ガイド

コーラ

 

世界中で親しまれている「コーラ」。日本でも多くの人に愛されていますが、実はフランスなど欧米では、意外な飲まれ方をしているんです。
 

「コーラが○○に効く」これって都市伝説?

コーラは、1886年に薬剤師のジョン・S・ペンバートンが開発し、ジョージア州アトランタの薬局ジェイコブスファーマシーで販売を開始。以来、何度かの紆余曲折や、ビジネス上の大成功を経て、世界中で130年以上にわたって親しまれてきました。

そんなコーラですが、フランスに来てから、特に子育てをするようになってから耳にするようになった都市伝説(?)があります。

民間療法とでも言いましょうか、おばあちゃんの知恵袋的なもので、「コーラを飲むと吐き気や嘔吐がおさまる」というものです。もちろん、医学的、あるいは科学的に証明されているわけではありません。

一般医や小児科のお医者さんから「『よくわからない薬を与えるよりもコーラを飲ませたい。コーラを買う処方箋を書いてもらえないのが残念だ』と言う親がいる」という笑い話を聞いたことがあります。

 

健康志向ママも「ウチにもコーラを隠している」

コーラ

 

まわりのママ友や、友人宅でのパーティーなどで知り合うお母さんたちと、子供の病気の話になることがあります。どの薬が効いたとかどんなものを食べさせたといった情報交換のようなものです。そして、この時に出てくる話のひとつが、このコーラの話です。

普段から清涼飲料を常飲させ、おやつには大量のポテトチップスというご家庭ではなく、子供の食べるものに気を付け、おやつはすべて手作りというようなお母さんたちでさえ、「ウチにもコーラを隠して置いてあるわ」と言います。家によって炭酸を抜いたほうが良いとか、抜かなくても大丈夫とか諸説ありますが、健康志向のお母さんたちでさえ、こっそりコーラを用意しているのが面白いところです。

もちろんコーラは薬ではないので、何かの効果を期待して飲むのは正しいとは言えませんが、皆さんもコーラを飲むとき、ふとフランスの意外な風習を思い出すと、違った味わいに思えるかもしれませんね。

もちろん飲みすぎには注意してください。

※記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます