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2019年入試の時事問題!中学受験予想テーマ5つ[最新版]

毎年恒例の「時事問題」の季節がやってきました!2017年10月~2018年10月までに起こった出来事の中うち、特に2018年度の中学入試で狙われやすい5つの話題を発表します。「時事問題」は毎年出題されるものが変わるため、直前のこの時期にしか学習できません。2018年世の中でどんなことが話題となったのかを振り返って、出題されそうな話題についてご家族で確認し子どもと学習していきましょう。

宮本 毅

執筆者:宮本 毅

学習・受験ガイド

2019年入試の時事問題!中学受験入試で出るテーマ予想と対策

2017年10月~2018年10月までに起こった時事問題のうち、中学入試で狙われやすい5つのテーマを予想!

2017年10月~2018年10月までに起こった時事問題のうち、2019年中学入試で狙われやすい5つのテーマを予想!


中学受験入試は、早い学校ですと12月から始まるところもあります。いよいよ入試本番ですね。子ども達の緊張感も日に日に高まっている頃ではないでしょうか。

入試が迫ってきたこの時期にしかできない学習が「時事問題」でしょう。もちろん過去問演習や、苦手単元の克服といったこの時期ならではの学習もありますが、この時期にしかできないことといったら何といっても「時事問題」でしょう。入試の出題される時事問題の範囲は、昨年の10月頃から今年の10月頃までに話題となったトピックということになりますので、まとめて学習するにはこの時期しかないのです。

そこで今回の記事では、2017年10月から2018年10月までに起こった出来事の中うち、特に2019年中学入試で狙われやすい5つの話題を、受験生諸君と保護者のみなさんに、ご紹介していきたいと思います。

2019年中学入試対策向け時事問題テーマ予想5つ
  1. 米朝首脳の初会談が実現
  2. 急展開をみせる日ロ関係
  3. 激甚化する自然災害
  4. 平成最後の中学受験
  5. 2018年はあの出来事から〇周年
 

2019年入試の時事問題予想テーマ1.
米朝首脳の初会談が実現

 
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朝鮮半島情勢を確認しよう!


2017年に北朝鮮は、核実験とICBM(大陸間弾道ミサイル)の実験に相次いで成功します。これに対抗して、アメリカはかつてないほどの経済制裁を北朝鮮に課し、両国間の緊張は一気に高まりました。しかし2018年2月におこなわれた平昌オリンピックで、韓国と北朝鮮の女子アイスホッケーチームが南北合同チームを結成したことをきっかけに、一気に融和ムードとなり、韓国が仲立ちとなって米朝首脳会談実現へ向けて世界情勢が一気に180度舵を切りました。

まず4月27日に、南北軍事境界線上の「板門店」で、北朝鮮の金正恩委員長と韓国の文在寅大統領が南北首脳会談をおこない、「板門店宣言」に署名、米朝首脳会談への足掛かりを作りました。

そしてついに、6月12日に、シンガポールのセントーサ島にて、アメリカ合衆国のトランプ大統領と金正恩委員長の間で、初めての米朝首脳会談がとりおこなわれました。合意内容は抽象的で具体性に乏しいものとなりましたが、米朝首脳会談が実現したことで、朝鮮半島における米朝の突発的な軍事衝突は、ひとまず避けられた格好となりました。

トランプ大統領・金正恩委員長・文在寅大統領の氏名と顔はしっかりと確認しておきましょう。

 

2019年入試の時事問題予想テーマ2.
急展開をみせる日ロ関係

ロシア連邦と日本は、北方領土(択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島)の領有権の問題で長年争ってきました。1956年に当時の鳩山一郎総理が「日ソ共同宣言」に調印しました。これには「平和条約締結後にソ連(現ロシア)は日本へ歯舞群島と色丹島を譲渡する」と書かれていました。2016年12月にはロシアのプーチン大統領が来日し、山口県で安倍首相と会談しましたが、残念ながら領土問題に進展はみられませんでした。

しかし2018年9月12日、ロシアのウラジオストクでおこなわれた東方経済フォーラムで、ロシアのプーチン大統領は突然、「今、思いついたこと」とした上で、「一切の前提条件なしに年内に日本とロシアとの間で平和条約締結しよう」と提案しました。このときは安倍晋三総理も、苦笑いで還すしかありませんでしたが、さらに11月14日にシンガポールでおこなわれた日ロ首脳会談の中では、安倍晋三首相とプーチン大統領が、北方領土問題の解決に向け交渉を加速することで合意するに至りました。これにより日ロ関係は大きな転換期を迎えることとなります。

11月のトピックは今年の入試には出題されにくい話題ですが、9月12日のプーチン大統領のビックリ発言もありましたし、今注目の話題ということで日ロ関係については今一度まとめておくようにしましょう。

 

2019年入試の時事問題予想テーマ3.
激甚化する自然災害

2018年は台風や集中豪雨などが頻発し、過去の記録を次々に塗り替えるなど自然災害が多い年でもありました。特に6月末から7月上旬にかけて起こった「平成30年7月豪雨」は九州から近畿の広い範囲で豪雨が続き、死者200人以上、家屋の損壊2万棟を超える大被害をもたらしました。

8月28日に発生した台風21号は「非常に強い勢力」のまま徳島に上陸しました。これは25年ぶりのことでした。通過した地域では計53地点で観測史上最大の風速を記録しました。この強風にあおられたタンカーが関西国際空港への連絡橋を破壊し、一時数千人が関空に取り残されるなどの被害が起きました。関空は現在も完全復旧していません。

また2018年の夏は猛暑が続き、埼玉県熊谷市では国内観測史上最高の41.1度を記録するなど、災害レベルの酷暑でした。この原因は太平洋高気圧の上にチベット高気圧が覆いかぶさるように重なり、まるで布団を二枚かぶったような格好となったためと言われています。

台風や地球温暖化、ヒートアイランド現象など、理科に関する時事問題についてもきっちりとまとめておくようにしましょう。

 

2019年入試の時事問題予想テーマ4.
平成最後の中学受験

2019年5月1日に、現皇太子が徳仁親王が即位し、新しい年号となります。つまり試験問題の表紙に「平成」の文字が使われるのも、今回が最後となるわけです。

そのため今年は、2018年の一年間ではなく「平成」という時代をまたいで大きな枠の中で問題が作られる可能性がとても大きいと考えます。そこでこの項目では、「平成」という世の中がどんな時代だったのかを振り返ってみたいと思います。

まず平成元年はベルリンの壁崩壊崩壊し、マルタ会談によって東西冷戦が終結したのも平成元年でした。平成2年には東西ドイツ統一、平成3年にはソ連崩壊しました。平成時代は世界情勢の一変から始まったといえます。

また平成元年には消費税3%がスタートし、平成9年には税率が5%に、平成26年には税率がさらに8%に上がりました。平成3年にはバブルが崩壊、平成20年にはリーマンショックが起こりました。経済の停滞感・閉塞感も平成時代の特徴といえるでしょう。

平成5年に法隆寺・姫路城が世界文化遺産に、屋久島・白神山地が世界自然遺産に登録されたことを皮切りに、平成30年に文化遺産登録された長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産まで、文化遺産18件・自然遺産4件が平成時代になってから登録されています。

平成4年には山形新幹線が、平成9年には秋田新幹線が操業を開始、平成14年には東北新幹線が全線開通、平成23年には九州新幹線が全線開通、平成27年に北陸新幹線が、平成28年には北海道新幹線が部分開通しました。平成時代だけで、新幹線は1.8倍に延伸しました。日本の交通網が発達したのも平成時代の特徴です。

一方で、平成7年の阪神淡路大震災(兵庫県南部地震M6.9)、平成16年の新潟県中越地震(M6.6)、平成23年の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震M9.0)と福島第一原子力発電所事故(メルトダウン)、平成28年の熊本地震(M6.2、7.0)連続発生、平成30年の北海道胆振東部地震(M6.6)など、巨大災害に見舞われたのも平成時代でした。

 

2019年入試の時事問題予想テーマ5.
2018年はあの出来事から〇周年

毎年「周年問題」は必ず狙われますので、駆け足でチェックしていきましょう。

まず2018年は、平清盛生誕900周年となります。平清盛は1156年の保元の乱と1159年の平治の乱で連勝し政治の実権を握りました。1167年には武士として初めて太政大臣にまで上り詰めました。私財を投じて日宋貿易を始め、大輪田泊(現神戸港)や音戸の瀬戸を整備しました。そして航海の安全や平氏の繁栄を祈願して厳島神社を整備しました。厳島神社は原爆ドームと共に1996年に世界文化遺産に登録されました。平清盛は娘の徳子を高倉天皇に嫁がせ、生まれた孫を安徳天皇として即位させて、自らは外戚として権力を握ったことでも有名です。

2018年から680年前の1338年には、足利尊氏が征夷大将軍に任命されました。足利尊氏は後醍醐天皇に味方して六波羅探題を攻め滅ぼし、鎌倉幕府倒幕に貢献しました。しかし後醍醐天皇がおこなった建武の新政が貴族専横だったため尊氏は叛旗を翻し、後醍醐天皇を追放して自ら征夷大将軍となり鎌倉幕府に代わる新たな武家政権(のちの室町幕府)を開きました。後醍醐天皇は吉野(奈良県)に逃れ、南北朝時代がスタートすることになりました。

2018年は伊能忠敬没後200年となります。伊能忠敬は千葉で酒造業その他を営んでいましたが、隠居後の49歳のときに突然、自分より19歳も若い天文学者の高橋至時の弟子となり天文学と測量技術を学びます。そして55歳から亡くなる直前の71歳まで、全国3500Km以上を徒歩で移動して正確な日本地図を作り上げ、その後「大日本沿海輿地全図」を著しました。この地図はその精度の高さから、海外からも大変高い評価を受けました。鳴滝塾を作ったシーボルトが、この地図を国外に持ち出そうとして大事件(シーボルト事件)となったことはあまりにも有名です。

それからなんといっても2018年は、かの有名な「米騒動」からちょうど100年目にあたります。米騒動周辺のできごとは、社会の記述問題などでもよく出題されますので、流れをきちんと把握しておきましょう。

まず1917年にロシアで「ロシア革命」が起こりました。これに対抗するために日本は1918年にシベリア出兵をおこないます。これにともなって商人たちが物価高騰を狙い米の売り惜しみをしたため、米の値段が急騰して家計を圧迫するようになり、富山県魚津の主婦たちが暴動を起こすに至りました。これが「米騒動」と呼ばれる事件です。この騒動の責任を取るかたちで、当時の寺内正毅内閣が総辞職し、代わって原敬が総理大臣の座につきました。これにより「本格的政党内閣」のスタートという、日本の政治上大きな転換期となりました。ロシア革命からの流れはしっかりおさえておきましょう。

2018年はこのほか、「日米修好通商条約から180年」「戊辰戦争開始から150年」「五箇条の御誓文・五榜の掲示から150年」「東京改称150周年」「国家総動員法制定から80年」「小笠原諸島返還から50年」「日中平和友好条約調印(福田赳夫首相)から40年」「青函トンネル・瀬戸大橋開通から30年」「長野オリンピック開催から20年」など、近現代史上節目のできごとが数多く起こっています。派生事項なども含めてしっかりと復習しておきましょう。

時事問題は意外なところからも出題されたりします。上記に挙げた以外にも、「これは出るかもしれない」というトピックがあったら、確認しておいてくださいね。自分で予想問題を作ってみるのも楽しいかもしれませんよ。頑張りましょう!
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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