節約

1カ月の平均食費はいくら?プロが教える節約術10選

食費の平均は、いくらなのでしょうか? 一人暮らしでも2人以上の世帯でも、周りの食費と比べて自分は高いのか安いのかは気になるところだと思います。平均的な食費を知ったうえで、上手に簡単に食費を節約する方法をご紹介します。

矢野 きくの

執筆者:矢野 きくの

節約ガイド

「うちは節約できてる?」気になる食費の平均

食費を節約しようと思うと気になるのが、周りの食費の平均

 食費を節約しようと思うと気になるのが、周りの食費の平均

「節約したい費目は?」と質問すると、必ずと言っていいほど上位に挙がるのが「食費の節約」です。しかしよく聞いてみると「自分の家の食費は高い(だから節約したい)」と考えているのではなく、「食費なら、なんとなく節約できそう」と思っている場合が多いよう。また、「他の家庭の食費の平均と比べて、うちの食費は高いのか、節約できているのか」も気になる方が多いようです。
 
総務省統計局のデータ(2015年)からすると、食費の平均は以下の通り。
  • 1人暮らしの食費平均:月平均40202円(外食11860円、酒類1917円を含む)
  • 2人以上の世帯(平均3.02人の世帯人数)の食費平均:月平均71844円(外食11986円、酒類3141円を含む) 
この統計でいう「食費の平均」は外食と酒類が含まれていますが、外食と言っても、「家で作るのが面倒だから外で食べる」という外食なのか、交際費としての外食なのかによって、性質が変わってきます。
 

食費節約の準備:食費を正しく把握・管理する        

食費を節約・管理するなら、外食費用は2種類に分けて考える

食費を節約・管理するなら、外食費用は2種類に分けて考える

食費を管理・節約しようと思うなら、いったん食費を性質ごとにわけて考える必要があります。
  • 主食(お米など)
  • その他のご飯になる食材
  • 嗜好品としてのお菓子やお酒
  • 外食(作るのが面倒だったからという理由の外食)
  • 外食(お付き合いや家族の祝い事など避けられない外食)
一見、面倒なように見えるかもしれませんが、大きくこの5項目に分ければ、実際に食費が多くかかっている部分が浮かび上がってきて、どこを節約するべきなのか判断できます。
 
ただ闇雲に「食費を節約する」というだけでは、もやしばかり食べるなど、極端に偏った食材を買うようになったりすることも。お金を節約できても、その結果、健康に良くない生活を送るようになってはよくありません。
 
現時点での食費を正確に把握できたら、次は、食費の節約方法について考えてみたいと思います。
 

食費節約の基本1:買ったものはすべて食べる

食費節約の基本:半額シールが貼ってあって安くても、食べずに捨てたら無駄遣い

半額シールが貼ってあって安くても、食べずに捨てたら無駄遣い

当り前のように思えるかもしれませんが、日本の一般家庭での食品ロスはかなり高くなっています。半額シールが貼ってあるからと買って、賞味期限が切れて捨てるようなことをしては結果的に無駄遣いとなります。
                                                                                            

食費節約の基本2:残したものも翌日などに食べる

食費節約の基本:アレンジ調理を楽しんで

アレンジ調理を楽しんで

残したものを捨ててしまっている家庭も実際には多くあります。そのまま翌日に出すのが気が引けるようであれば、リメイクするのも手です。リメイクに関しては、以前の記事を参考にしてください(→「時短にも食費節約にもなるリメイクレシピの基本」)。
 

食費節約の基本3:可食部分はすべて食べる

食費節約の基本:野菜は食べられるところはすべて食べる

野菜は食べられるところはすべて食べる

主に野菜の話になりますが、食べられる部分は捨てずに食べるというのも食費節約の基本となります。ブロッコリーの軸や大根の皮なども、お金を払って買ったもの。これらもちょっと手を加えることで、立派な一料理として食べることができます。
 

食費節約の基本4:調味料など在庫を持ちすぎない

食費節約の基本:在庫は最低限、自分で把握できる量まで

在庫は最低限、自分で把握できる量まで

食費節約をしているという人に多くみられるのですが、セールなどで調味料や缶詰が安く売っていると「いずれ使うから」という理由でたくさん買ってしまってはいないでしょうか。
 
在庫を抱えすぎて今家にいくつあるのかが分からず、また買ってしまう。そして賞味期限が切れてしまうという人も多くいるのです。在庫は最低限、自分で把握できる量までとします。
 

食費節約の基本5:食べきれない分はその日のうちに冷凍する

食費節約の基本:後日ではなく、その日のうちに冷凍する習慣をつけること

後日ではなく、その日のうちに冷凍する習慣をつけること

割安だからと肉の大パックを買ったり、野菜ををまるごと買ったりした場合、後日ではなくその日のうちに冷凍する習慣をつけましょう。後でと思っていると、面倒になってしまい、そのまま賞味期限が切れてしまうということもあります。
 

食費節約の基本6:賞味期限が長い食材も利用する

食費節約の基本:缶詰・冷凍食品・乾物などは賞味期限が長いので活用できる

缶詰・冷凍食品・乾物などは賞味期限が長いので活用できる

缶詰・冷凍食品・乾物など、賞味期限が長い食材も積極的に利用すると節約につながります。賞味期限切れまでの期間が長くなりますし、少量ずつ使うこともできるので無駄にしてしまう可能性が低くなります。
 

食費節約の基本7:管理できるなら賞味期限の残りが少ないものを利用する

食費節約の基本:「食べきることができるなら」賞味期限が短いものもあり

「食べきることができるなら」賞味期限が短いものもあり

これはあくまでも「食べきることができるなら」という前提付きですが、閉店間際のスーパーで半額シールが貼られた食品も、食費節約になるので利用するといいでしょう。インターネットが普及してきた現在では、食品ロスを減らすためとして、オンラインスーパーでも賞味期限の残りが少なくなってきた食材を半額以下の値段で購入できるサービスも出てきています。
 

食費節約の基本8:割安な業務用食材を利用する

食費節約の基本:業務用食材は大きいけれども割安

業務用食材は大きいけれども割安

業務用は1つのパッケージが多くなっていますが、お値段は割安です。肉野菜鮮魚などから、冷凍野菜、調味料まで幅広くあります。生鮮食品は冷凍する手間もかかりますが、それができれば大きく食費の節約をすることが可能です。
 

食費節約の基本9:外食するならクーポン利用

食費節約の基本:スマホを持っているならクーポンアプリ・クーポンサイトを活用しないと損

スマホを持っているならクーポンアプリ・クーポンサイトを活用しないと損

最近ではファストフードからおしゃれなレストランまで、インターネット上で割引クーポンを発行しているところが多くあります。同じものを食べてクーポンを見せるか見せないかで料金が変わってくるのであれば、クーポンを見せて節約したいところです。クーポンに関しては以前の記事「クーポンのアプリ・サイトおすすめ10選!スマホで節約!」を参考にしてください。
 

食費節約の基本10:「捨ててしまった簿」をつける

食費節約の基本:納豆、豆腐、もやしを「捨ててしまった」経験がある人は多いはず

納豆、豆腐、もやしを「捨ててしまった」経験がある人は多いはず

食費の管理は、「食費節約の準備」でお伝えした5項目に分けて管理すれば、細かく1品ずつ家計簿をつけなくても大丈夫です。ただし、買った食材で賞味期限切れして捨ててしまったものがあれば、それだけを記録に残す「捨ててしまった簿」をつけてみてください。

すると、自分の買い物の傾向が見えてくるので、今後買い物をするときに、無駄な買い物をする手が止まるようになります。納豆、豆腐、もやし、この3品を賞味期限切れさせてしまう人が多くいるので、参考にしてみてください。
 

食費節約のまとめ

食材を管理できれば、簡単に節約することができるようになる!

食材を管理できれば、簡単に節約することができるようになる!

今回ご紹介したように食費の節約はまずは食費の内訳を把握すること。そして基本となる食材の買い方を見直すことによって無理なく簡単にできるようになります。「食費節約=食べる量を減らすこと」「食費節約=栄養価が低い安い食材ばかり食べること」などとは考えずに、食材を管理できれば、簡単に節約することができるようになります。

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