頭皮のニキビの原因
かゆみや痛みを伴うことも多い頭皮のニキビ。適切な対処で早めに治しましょう。
皮脂の分泌が多く、頭皮が脂っぽい方に多い「頭皮のニキビ」。頭皮のニキビの原因は、他のニキビ同様、毛穴のつまり、ニキビ菌の増殖、ホルモンの影響などが挙げられます。ストレスや不規則な生活で悪化することもあります。
頭皮のニキビの症例写真
頭皮のニキビの痛み・かゆみの原因・対処法
頭皮は顔や首のニキビに比べて痛みやかゆみが強いことが多いです。頭皮は他の部分に比べて皮膚が硬く、炎症により皮膚が引き伸ばされやすいため、痛みを感じることが多いのではないかと考えられます。かゆみが出ている場合、頭皮にはぽつぽつとニキビができているだけでなく、頭皮の広範囲に赤みが見られる場合が多いです。この赤みはにきびというよりは頭皮が炎症を起こしている「湿疹」、もしくはマラセチアという皮膚にいるカビの一種が一つの原因とされている「脂漏性皮膚炎」と呼ばれる状態です。この場合はステロイドの塗り薬や、マラセチアに対する抗真菌薬が効くことが多く、治療が変わってきます。かゆみが強い場合は皮膚科で頭皮を診てもらいましょう。
かゆいとついつい手で掻きむしってしまいますが、ニキビにしろ湿疹にしろ、触ったりかいたりすると悪化してしまいます。薬をぬり、あとはなるべく頭皮を触らないようにしましょう。
頭皮にニキビがあるときのシャンプーの注意点・かさぶたははがさないように
頭皮にニキビがあるときも、シャンプーをしても問題ありません。しかし頭皮をあまりにごしごしとこすり過ぎると炎症を起こして悪化してしまうことも考えられるため、頭皮は軽くこする程度にしましょう。毛穴のつまりをとったり、皮脂の分泌を抑える作用のあるシャンプーはニキビ予防・ケアに有効なことがあります。また、かさぶたができてしまっている場合は剥がさないように注意しましょう。剥がすと余計炎症を起こしてしまい、かゆみや痛みがひどくなります。かさぶたは自然にはがれて治ってしまえば問題ないですが、その後もかゆみや痛みが続く場合は、自分で頭皮を見るのは難しいですので、皮膚科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
頭皮のニキビの治し方・皮膚科で受けられる治療法
市販薬の塗り薬では効果が弱いですので、皮膚科で頭皮のニキビに効く塗り薬と飲み薬を処方してもらうと効果的です。先述した通り、頭皮のニキビと、皮膚が荒れている湿疹や脂漏性皮膚炎の状態は見分け方が難しく、合併していることもよくあります。その場合は治療が変わってきますので、まずは正確な診断をつけることも重要です。皮膚科で受けられる頭皮のニキビの治療法ですが、顔のニキビと同じく塗り薬と飲み薬がメインになります。頭皮は顔用のゲルの塗り薬は塗りにくいため、ローションを選択することが多いです。頭皮のニキビは多発することが多く、また塗り薬が塗りにくい場所なので、飲み薬の抗菌薬も有効な治療となります。
頭のニキビも顔のニキビと同じく繰り返しやすい病気です。体質的にできやすい方は長期に渡り繰り返すことが多いため、適切な治療を継続して受けるようにしましょう。また、顔に比べて跡は目立ちにくいですが、ひどい炎症を繰り返していると傷跡のようになり、その部分の毛が抜けてくることがあります。悪化する前に皮膚科を受診するようにして下さい。