首のニキビの主な原因
髪の毛や服があたる刺激も原因になる首のニキビ。適切に対処して早めに治しましょう
首のニキビの原因は、他の部位のニキビと同様、毛穴のつまり、皮脂がたまることによる炎症、アクネ菌の増殖、ホルモンの影響などさまざまです。髪や服が首にあたる刺激や、汗により蒸れることが原因となる場合もあります。
急に首にニキビができるとストレスが原因ではないかと考える人もいるようですのが、その場合もあるでしょう。ストレスはニキビだけに限らず、様々な皮膚の病気を悪化させる因子であると考えられています。精神的ストレスに、先述した髪や服、汗などによる物理的なストレスの両方が原因となります。
大人の首ニキビと中学生・高校生などの思春期の首ニキビは、基本的な原因は同じです。しかし思春期は最もニキビができる頻度は高い時期で、ホルモンバランスの崩れが最も大きな原因で首のニキビも増えやすいです。
首のニキビを自分で治す方法……市販薬・潰して膿を出す方法の効果・危険性
市販薬でも若干の効果は期待できますが、処方薬に比較すると明らかに効果は劣ります。しっかりニキビを治療したい場合には皮膚科専門医の受診をおすすめします。ニキビは長引くと色がついたり、皮膚が凹んできたりとニキビあとになるので、早めの治療が肝心です。また、自分でニキビを指や爪でつぶした場合、逆に炎症を起こしたり傷跡になり、ニキビ跡で黒い色がついたりキズが盛り上がりケロイドのようになるリスクが上がります。首にニキビができる場合、一箇所だけではなく複数できることが通常です。一度ニキビ跡になると治りが悪くなってしまうので、自分ひとりで思い悩むよりも早めに皮膚科を受診されることをおすすめします。
首のニキビがかゆい・大量にできて治らない場合の対処法
首のニキビ自体はかゆみがない場合が多いですが、かゆみを伴うこともあります。かゆみが強い場合には、ニキビのほかに「湿疹」という皮膚の荒れを伴っている場合があります。特に首の場合はこすれたり汗がたまったりして皮膚が荒れやすく、湿疹が起こりやすい場所です。その場合は別系統の塗り薬が必要になることもありますので、皮膚科を受診してください。また、ニキビが大量にできてしまった場合には、市販薬での対応だけでの改善は困難です。皮膚科の処方薬である飲み薬と塗り薬を使って適切に治療すれば多くの場合は改善できますので、ご相談ください。
皮膚科で受けられる首のニキビの治療法……塗り薬・飲み薬、保険外のレーザー治療等
皮膚科では、抗菌薬の塗り薬、ピーリングの作用のある塗り薬、抗菌薬の飲み薬などを組み合わせた保険診療を行います。ニキビに使う塗り薬には刺激性のあるものが多く、首は顔よりも赤くなったりガサガサしやすいですので、保湿をしっかりしてから塗り薬を使いましょう。保険診療の範囲内で治療が難しい場合は、男性ホルモンの作用を抑える飲み薬、ビタミンAに近い作用のある飲み薬、グリコール酸・サリチル酸・乳酸などによるケミカルピーリング、レーザー治療など保険外で行う治療も効果的です。
角質をはがして毛穴の詰まりをとるような石鹸やクレンジング剤も治療の手助けになることがあります。