おでこのニキビの原因……毛穴のつまり、ホルモンバランス、寝不足、化粧品など
寝不足や疲れ、ストレスなども原因でできるおでこのニキビ。正しい治し方を知っておきましょう
おでこのニキビの原因には、毛穴のつまり、皮脂が溜まることによる炎症、アクネ菌の増殖、ホルモンの影響などが挙げられます。寝不足や疲れなど不規則な生活が原因になることがありますので、規則正しい生活を心がけましょう。肌に合わない化粧品や日焼け止めを塗ることで、新たにニキビができてしまうこともあります。
急におでこにニキビができるとストレスが原因かと考える人もいるようですのが、そのケースもあるでしょう。ストレスはニキビだけに限らず、様々な皮膚の病気を悪化させる因子であると考えられているからです。
大人のおでこニキビも、中学生・高校生などの思春期にできるおでこニキビも、基本的な原因は同じです。しかし思春期は最もニキビができる頻度の高い年代で、ホルモンバランスの崩れも起こりやすいため、おでこのニキビも増えやすい時期だといえます。
おでこのニキビを自分で治す方法・対処法……市販薬、潰して膿を出す方法の是非
おでこのニキビを皮膚科に行かずに治したいと思った場合、市販薬でも若干の効果は期待できますが、処方薬に比較すると明らかに効果は劣ります。しっかり治療したい場合はやはり皮膚科専門医の受診をおすすめします。ニキビは長引くと色素沈着を起こしたり、皮膚が凹んでニキビ跡になってしまったりするので、早めの治療が肝心です。また、薬ではなく、自分でニキビを潰して膿を出すなどして早く治したいという方がいますが、ニキビを指や爪で潰した場合、炎症を起こしたり、傷跡になったり、ニキビ跡で黒い色がついてしまったり、キズが盛り上がりケロイドのようになってしまったりと、さまざまなリスクがあります。確かに膿を出した方が治りがよくなるケースはありますが、その場合も皮膚科で針と専用の器具を用いて膿を出してもらいましょう。「面皰圧出」もしくは「めんあつ」と呼ばれる手技です。
皮膚科で受けられるおでこのニキビの治療法
皮膚科では、抗菌薬の塗り薬、ピーリングの作用のある塗り薬、抗菌薬の飲み薬などを組み合わせて、保険診療で治療を受けることができます。ニキビに対してもここ数年で使える薬の選択肢が増えたため、保険診療の範囲内で効果的に治療できるようになりました。保険診療で漢方薬を用いることもあります。ニキビは長引くと色がついたり、皮膚が凹んできたりとニキビ跡になるので、早めの治療が肝心です。希望する治療が保険診療の範囲内では難しい場合は、男性ホルモンの作用を抑える飲み薬、ビタミンAに近い作用のある飲み薬、グリコール酸・サリチル酸・乳酸などによるケミカルピーリング、レーザー治療など、保険外で行う治療も効果的です。
また、ニキビはかゆみがない場合が多いですが、かゆみを伴うこともあります。かゆみが強い場合にはニキビの他に「湿疹」という皮膚の荒れを伴っている場合があります。その場合は別系統の塗り薬が必要になることもありますので、皮膚科を受診してください。
おでこのニキビが大量にできて治らない場合、市販薬だけでの対応は困難です。皮膚科の処方薬である飲み薬と塗り薬を使って適切に治療すれば多くの場合は改善できますので、ご相談ください。