お粥は赤ちゃんの離乳食における基本の食事です。日本人の食事の主食であるご飯は、赤ちゃんの月齢や離乳食の進捗により、つぶしがゆ全がゆ軟飯ご飯と固さや量を調整してあげる必要があります。このような赤ちゃんのお粥の形態について、離乳食に関する育児書では、分かりやすく「10倍粥」「7倍粥」「5倍粥」と表現されているのが一般的です。消化吸収しやすく食物アレルギーの心配が少ないので、離乳食のスタートは10倍粥からが基本です。ここでは、離乳初期の生後5、6か月の時期に用意する10倍粥の基本を紹介します。

index
離乳食の基本!お粥の基礎知識
10倍粥とは? 分量・固さ
10倍粥はいつまで食べる?
10倍粥の作り方
10倍粥をすりつぶす方法
10倍粥の冷凍保存・解凍のコツ

 

離乳食の基本!お粥の基礎知識

 
10倍粥は、赤ちゃんにとって、ミルクや母乳以外の「初めてのひとくち」となるのでしっかり基本を押させておきたいもの

10倍粥は、赤ちゃんにとって、ミルクや母乳以外の「初めてのひとくち」となるのでしっかり基本を押させておきたいもの


赤ちゃんが初めて、ミルクや母乳以外の物を口にする姿は、育児の中でも特に大きな成長を感じられる瞬間です。その特別な「初めてのひとくち」から始まる離乳食。赤ちゃんの食生活を育む大切なステップなので、しっかりと理解をして進めていきましょう。

離乳食とは、簡単に言ってしまえば、赤ちゃんが「飲む食事」から「噛んで食べる食事」に1年をかけて移していくための練習期間です。この間に赤ちゃんの体の中では胃の形状、歯、嚙む力、胃から腸へと食べ物を送る「ぜん動」、消化酵素の分泌、細菌に対する抵抗力などが、少しずつ大人に近づいていきます。

そのステップに合わせて、形状も変えやすく、消化吸収がしやすい、さらに食物アレルギーの心配が少ない、お粥から離乳食をスタートすることが推奨されています。まず初めは、米1に対して水10で炊く10倍粥というものを食べさせてあげましょう。

始めてすぐはこれをさらにすりつぶしたり裏ごししたりして、トロトロのポタージュ状にします。だんだんと粒を残した物に慣らしていき、次に米1に対して水7の7倍粥、そして米1に水5の5倍粥、軟飯、ご飯と月齢ごとにステップアップしていくのが大まかな流れです。

 

10倍粥とは? 分量・固さ

10倍粥なんて聞き慣れないかもしれませんが、難しく考えることはありません。10倍粥とは、米1に対して10倍の量の水を加えて炊いたお粥のことです。

とはいえお粥の仕上がりは、炊く量や鍋の大きさにも左右され、少なすぎると失敗しやすくなるので、数日分をまとめて炊き、小分けに冷凍するのがオススメです。初めは米大さじ2に水300mlくらいが炊きやすく、あまり大すぎない量を作るといいでしょう。炊き上がりは水分の中に柔らかくふやけたお米が沈んでいて、一見失敗したかのように見えますが、10倍粥はこれでOK!

始めてすぐは、これをなめらかにすりつぶすか裏ごしし、水分と混ぜ合わせてトロトロのポタージュ状にします。サラサラしすぎるとかえって飲み込みづらいので、少しとろみがあるくらいが目安です。口を閉じて上手にゴックンと飲み込めるようになってきたら、少しずつ粒を残すようにしてみましょう。

 

10倍粥の進め方、いつまで食べる?

離乳食は、病気などでかかりつけ医からの指示があって遅らせている、などの理由がない限り、5~6か月の間に始めます。赤ちゃんの首が座る、大人の食事に興味を示し、口をもぐもぐして真似をする、よだれが出てくるなどが離乳食スタートの目安と言われています。そのスタートから約1カ月を「ゴックン期」といい、10倍粥はその期間に食べさせます。

初めは1回食なので、午前か午後の授乳時間の1回を離乳食タイムにします。急なアレルギー症状などの恐れもゼロではないので、病院が開いている時間帯にするのがいいですね。

離乳食初日と2日目の10倍粥の量は1さじ。ちなみに様々なサイトや本でもよく「1さじ」と表記されていますが、これは計量スプーンの「小さじ1」のことです。3、4日目は2さじ、5日目~7日目頃に3さじ、そこから赤ちゃんの様子を見ながら5~6さじくらいまで増やしていきます。

ミルクや母乳しか飲んでいなかった赤ちゃんにとって離乳食のスタートは大人が想像する以上の変化です。初めは口を開けてくれなかったり、口からタラーっと流れ出てきたりということもありますが、ママは落ち込まないこと! まだまだ栄養はミルクや母乳からしっかり摂れているので、特に初めの1か月はスプーンに慣れ、お粥を入れたら口を閉じてゴックンと飲み込めれば大成功と思って、大らかに構えてあげてくださいね。「おいしいね」「上手に食べれたね」と声をかけながら、食事は楽しいものだということを伝えていきましょう。

 

10倍粥の作り方

 
10倍粥の作り方の中でも、炊いたご飯から鍋で10倍粥を作る方法は、手軽で失敗しらず!

10倍粥の作り方の中でも、炊いたご飯から鍋で10倍粥を作る方法は、手軽で失敗しらず!


お粥の調理って、じつはいろいろな方法があるんです。鍋で米から炊くというベーシックな方法は、お米本来の甘みがぐっと引き出されます。また、最近の炊飯器はほとんど「お粥モード」がついているので、それを利用するのもいいでしょう。毎日のことなので、ママのライフスタイルに合った、負担の少ない方法を見つけるのも離乳食の大切なポイントです!

赤ちゃんのお粥の作り方の中でも1番手軽で失敗知らずなのが、炊いたお米から10倍粥を作るという方法。大人用に炊いたご飯にお水を足して作るので調理時間も手間も省けます。少ない量から作れるので、ほんの少量必要という日にも便利です! 

詳しくはこちら >>> 
10倍粥を炊いたご飯から鍋で作る
底が小さめの鍋に、分量のご飯と水を入れて火にかけます。沸騰したら、少しずらしてフタをして、とろ火で約10~15分煮ます。必要に応じて、赤ちゃんの咀嚼力(噛んで飲み込む力)を考えてつぶしましょう

 

10倍粥をすりつぶす方法

5~6か月の離乳食初期はゴックンと飲み込むことだけを練習する期間なので、10倍粥はなめらかにすりつぶした物を食べさせます。すりつぶして水分と混ぜたものが、ゆるいポタージュのようにとろみのある液状になるのが理想です。

すりつぶす道具は
  • すり鉢
  • 裏ごし器
  • ハンドブレンダー
などがあります。すり鉢も裏ごし器もないという人も、小さなものなら100円ショップなどで売っているのですぐに手に入ります。離乳食を機にハンドブレンダーを購入するのもおすすめ。お粥が炊き上がったらそのまま鍋の中でハンドブレンダーにかけるだけで、あっという間に全部がすりつぶされて、同時に水分ともしっかり混ざります。手ですりつぶすよりもより滑らかな食感に仕上げることもできますよ。

離乳食を始めたての赤ちゃんって、つぶつぶした食感が苦手な子も多いんです。ちょっとしたつぶつぶでべぇ~っと口から出してしまう子もいるので、しっかりとなめらかにすりつぶしてあげましょう。

 

10倍粥の冷凍保存・解凍のコツ

 
10倍粥は、進み具合に応じて1回分ずつ製氷皿にまとめて冷凍保存おくと便利!

10倍粥は、進み具合に応じて1回分ずつ製氷皿にまとめて冷凍保存おくと便利!


10倍粥を食べる5~6か月の1日の食事回数は1回です。そして1回の量は1さじ(小さじ1)から始まり、2日おきくらいで2さじ、3さじと増やしていくのが基本です。パクパクと食べてくれる子もいますが、のんびりと食べる量が増えていく子もいます。毎日小さじ1ずつ用意するのは難しいので、お粥はまとめて冷凍保存してしまいましょう。

10倍粥は液状なので、製氷皿などに1回分ずつ入れて冷凍します。1さじ分を2つ、2さじ分を2つ…と進みに合わせた量ごとに冷凍しておけば、それを製氷皿からポコッと外してお皿に移し、レンジで温めるだけ! ベビー用品店には離乳食専用のシリコン製の冷凍保存容器など、より取り出しやすいものもたくさんあるので、使いやすいものを探してみてください。

解凍するときは、1度アツアツに温めるのを忘れずに! 冷凍したからと言って菌が繁殖していないとは言い切れません。1度しっかり温め、それから人肌くらいまで冷ますことで、安心して赤ちゃんに与えることができます。



赤ちゃんの「食べること」を育む大切な離乳食期。その基本中の基本ともいえるのがこの10倍粥です。離乳食にプレッシャーを感じるママも少なくありませんが、難しく構えすぎず、でもしっかりとポイントは抑えて、楽しく赤ちゃんに食べてもらいたいですね。これから始まる離乳食ライフにぜひお役立てください!


監修:川口 由美子

【編集部おすすめの購入サイト】

楽天市場で離乳食を見る

Amazonで離乳食を見る

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。