初心者が投資商品を選ぶ際の重要ポイントは?

初心者が投資を始めようと思ったとき、どんなことに気を付けて商品を選べばいいでしょうか。まずは、少額で始められること。投資商品は基本的に価格が変動するものなので、まずは少額で投資して、値動きなどに慣れることから始めましょう。
次に、長期投資向きであること。もともと長期投資の構えなら、短期での値動きに一喜一憂することもありません。また商品によっては、配当金や利子などで稼ぐことが可能です。
そして、仕組みがわかりやすいこと。なぜこのような値動きをするのか、または金利が変化するかなどを、きちんと理解できることが重要です。こうした重要ポイントを踏まえて、投資初心者におすすめの商品をランキングしました。ぜひ、自分にぴったりのものを見つけてみてください。

●初心者が投資商品を選ぶ際に重要なポイント
1.少額で始められる
2.長期投資向きである
3.仕組みがわかりやすい

<おすすめ投資ランキング>
おすすめ1位:投資信託
おすすめ2位:ETF
おすすめ3位:外貨MMF
おすすめ4位:債券
おすすめ5位:株式投資(日本株)
おすすめ6位:J-REIT(リート)


 

初心者向け投資おすすめ1位 投資信託

投資信託のおすすめポイント

投資信託なら、投資先の選定や難しい運用をプロにおまかせできる投資信託はまさに初心者にうってつけの商品です


■少額から分散投資ができるのが投資信託の魅力
いくつかの投資先が1本にパッケージ化されていて、1万円からと少額で始められる投資信託。投資先の基本となるのは、国内の株式・債券・不動産、海外の株式・債券・不動産です。それらの投資先をミックスしたバランス型もあります。
投資初心者は、投資先の情報を収集したり、分析をするのは困難なもの。その点投資信託なら、投資先の選定や難しい運用はプロにおまかせ。まさに初心者にうってつけの商品なのです。
銀行や証券会社など、多くの金融機関で販売されているのも、おすすめポイントのひとつ。さらに、ネットから購入できるネット銀行やネット証券が利用できる手軽さも魅力です。

【投資信託については以下をチェック】
投資信託とは? 初心者向けにわかりやすく解説!

■初心者はインデックス運用か分散投資型がおすすめ
運用方法は、日経平均などの市場平均と同じように価格が変動する「インデックス運用」、市場平均よりも高い運用成績を目指す「アクティブ運用」があります。
初心者なら日本株に投資するインデックス運用のファンドか、複数の資産に分散投資するバランス型のファンドがいいでしょう。
また、積み立て投資も可能で、積み立てなら1000円などさらに少額で始められます。これなら、毎月の出費を少し抑えることで資金が捻出でき、積み立て投資で長期で資産を増やしていくことができます。

【インデックスファンドについては以下をチェック】
インデックスファンドとは?特徴をわかりやすく解説!

●いくらからできる?…1万円/積み立てなら1000円
●手数料は?…販売手数料、保有期間中に信託報酬、解約時に信託財産留保額がかかる場合も
●売却は?…いつでも可能
 

初心者向け投資おすすめ2位 ETF

ETFのおすすめポイント

ETFは特定の指数の値動きに連動する商品で、投資信託のように分散投資が少額で始められて、株のように株式市場が開いている間にリアルタイムで売買ができるのが特徴です


■投資信託よりコストは低め。証券会社で購入できる
ETFとは上場投資信託のこと。インデックスファンドと同じように、特定の指数の値動きに連動する商品で、証券取引所に上場しています。そのため、投資信託のように分散投資が少額で始められて、株のように株式市場が開いている間にリアルタイムで売買ができるのが特徴です。
投資先も国内・海外の株式や債券、不動産など、投資信託とほぼ同様です。購入金額はETFによって異なり、株価×購入口数で計算します。最近は2万円前後で購入できるものが多く、比較的少額から投資することができます。
取引の仕方が株と同じなので、購入するには証券会社に口座を開設する必要があります。売買手数料は証券会社によって異なり、売買手数料が安い証券会社を選べばコストを抑えることができます。

【ETFについては以下をチェック】
ETFとは

■投資信託とコストを比較検討したい
また、投資信託に比べて信託報酬が安いというメリットもあります。ただし、投資信託には販売手数料無料(ノーロード)のファンドもあります。同じ投資先の投資信託とETFがある場合は、コストを比較検討して選ぶといいでしょう。
証券会社によっては、「るいとう」(株式累積投資)で、ETFの積み立て購入が可能です。

●いくらからできる?…銘柄により異なるが2万円前後
●手数料は?…売買手数料、保有期間中に信託報酬がかかる
●売却は?…リアルタイムで可能

 

初心者向け投資おすすめ3位 外貨MMF

外貨MMFのおすすめポイント

外貨MMFとは、外貨で運用する投資信託のこと。元本保証はありませんが、安全性の高い短期の金融商品で運用されているので、ローリスクなのも特徴です


■初心者向けの外貨投資。値動きがわかりやすい米ドルがおすすめ
海外旅行によく出かけるなど、外貨になじみがある人なら、外貨投資に挑戦してみてもいいでしょう。初心者向けの外貨投資というと外貨預金と外貨MMFが代表的な商品ですが、使い勝手のよさは外貨MMFに軍配が上がるでしょう。
外貨MMFとは、外貨で運用する投資信託のこと。証券会社や一部の銀行で取り扱っています。元本保証はありませんが、安全性の高い短期の金融商品で運用されているので、ローリスクなのも特徴です。

【外貨MMFについては以下をチェック】
外貨MMFのメリット・デメリット
外貨預金と外貨MMFはどちらを購入すべきなのか?

■米ドルなら1000円程度で投資が可能
外貨MMFは少額から始められるのが魅力のひとつ。外貨預金の預入金額は10万円程度ですが、外貨MMFは米ドルなら10米ドル以上が一般的です。つまり1ドル=100円なら1000円から投資が可能です。
保有中に運用実績に応じた分配金を毎月受け取りながら、購入したときよりも円安のタイミングで売却すると為替差益が得られます。その点、外貨MMFはいつでも中途解約が可能なので、為替差益のチャンスを逃しません。また、売買手数料にあたる為替手数料も、一般的に米ドル建ての外貨預金が往復2円なのに対して、外貨MMFはネット証券なら往復0.5円と安い点もメリットといえます。
外貨MMFの利回りは、米ドル建てで年約 1.5 %(9月21日現在)と、アメリカの利上げの影響もあり、他の先進国通貨と比べても好利回りを付けています。また、先進国通貨という安心感や、為替の値動きのわかりやすさからも、初心者は米ドル建ての外貨MMFから始めるといいでしょう。

●いくらからできる?…10ドル単位
●手数料は?…売買時に為替手数料がかかる
●売却は?…いつでも売却可能

 

初心者向け投資おすすめ4位 債券

債券のおすすめポイント

国や地方自治体、企業などが、投資家からお金を集めるために発行するのが債券。円建ての定期預金などと比べて、高利回りなのが魅力です


■定期預金よりも高金利が魅力
国や地方自治体、企業などが、投資家からお金を集めるために発行するのが債券です。保有中は定期的に利子がもらえ、満期まで保有すれば元本がそのまま戻ってくるというしくみです。
途中売却もできますが、元本が目減りしてしまうこともあるので、基本的には満期まで預けられる資金がある人向けの商品といえます。円建ての定期預金などと比べて、高利回りなのが魅力です。
なお、債券には円建てと外貨建てがありますが、初心者は、為替の影響を受けない円建ての債券から始めるといいでしょう。

【債券については以下をチェック】
株と債券の値動きの違いを知ってこその分散投資とは?
投資初心者必見!金利と債券価格は逆向きなワケ

■選択肢は個人向け国債
円建て債券には、「個人向け社債」や「地方債」、「個人向け国債」などがありますが、現在、個人向け社債と地方債は発行が少ないため、個人向け国債が選択肢となるでしょう。
個人向け国債には、金利が固定の「固定3年」と「固定5年」、金利が変動する「変動10年」の3種類があります。金利は「固定3年」と「固定5年」が0.05%、「変動10年」が0.07%(2018年9月募集のもの)。大手銀行の5年定期の金利0.01%と比べると、金利は高めです。利子の受け取りは年2回となっています。
1万円からと少額から始められて、銀行や証券会社など、多くの金融機関で購入することができます。

●いくらからできる?…1万円以上1万円単位(個人向け国債の場合)
●手数料は?…手数料はなし。金融機関によって口座管理手数料がかかる
●売却は?…発行後1年経てば中途ばい換金できるが、手数料がかかる

 

初心者向け投資おすすめ5位 株式投資(日本株)

日本株のおすすめポイント

株式投資とは、企業が投資家からお金を集めるために発行する株式を売買すること。株主優待や配当利回りなどの魅力もあります


■本格的な投資の入り口に最適。少額から始められる有名銘柄も
株式投資とは、企業が投資家からお金を集めるために発行する株式を売買すること。投資を始めるには、まずは証券会社に口座を開設する必要があります。売買手数料はかかりますが、ネット証券では手数料競争の結果、売買手数料が安くなっています。

株式投資には3つの魅力があります。1つめは、株価が日々上下するため、安く買って高く売るとその差額が利益になるということ。どの銘柄を選ぶか、どのタイミングで売るかなどは、自己判断にゆだねられます。
「投資初心者には株式投資は難しそう」と思いがちですが、まずはその業界や企業の情報が得やすい、身近な銘柄に投資してみるといいでしょう。少額から始められる有名銘柄もけっこう多いもの。以下はその一例です。

●少額で買える有名な銘柄と最低購入価格(9月21日現在)
・みずほフィナンシャルグループ…2万340円
・ヤフー…4万100円
・コジマ…5万1400円

まずは少額から投資してみて、情報を収集したり、株価の値動きに慣れてみることから始めましょう。

【日本株の銘柄についてはこちらもチェック】
日本株は遂に上抜け!今こそ日本株ベストバイ50銘柄

■株主優待目的の投資も魅力
株式投資の2つめの魅力は株主優待制度です。この制度がある銘柄を購入すると、企業独自のサービスや商品などを受けられます。

●株主優待制度のある銘柄と優待内容(9月21日現在)
・すかいらーくホールディングス…100株以上で3000円分の優待カード(権利確定月/6月末・12月末)
・ビックカメラ…100株以上で2000円分(2月末)、1000円分(8月末)の買物優待券(権利確定月/2月末・8月末)
・カッパ・クリエイト…100株以上で3000円分の優待ポイント(権利確定月/3月末・9月末)
※優待品が送られてくるのは権利確定月から2~3か月後

株主優待銘柄を購入するときは、自分が使える優待があるものを選ぶことが肝心です。また、株主優待の権利が確定する月は、株価が上昇しがちなので、株価チャートを確認しながら、割安なタイミンクで購入することを心がけましょう。

■配当利回りから銘柄を決めるのもアリ
株式投資の3つめの魅力は配当金です。企業の収益の一部を配当金として年に1~2回受け取ることができます。日本の銘柄の平均的な配当は年2%程度なので、それよりも高めの配当利回りで、安定した企業の銘柄を選ぶといいでしょう。

●配当利回りが比較的高い銘柄と配当利回り(会社予想)(9月21日現在)
・松井証券…6.85%
・タカラレーベン…4.62%
・三井住友フィナンシャルグループ…3.64%

もし、松井証券に100万円投資した場合、単純計算で年に6万8500円の配当金が受け取れることになります(税金は考慮しない)。そのため、株式を長期保有し、コツコツ収益を得たい人に向いた投資法といえます。

【配当利回りで選ぶ銘柄についてはこちらもチェック】
今こそ狙いたい配当利回り3%超の3万円株3選!

ただし、株価が大幅に下落すると、トータルでは損をしてしまうことになります。長期投資の構えでも、保有中は株価の値動きには目を配るようにしましょう。

●いくらからできる?…銘柄によって異なる
●手数料は?…売買手数料がかかる
●売却は?…リアルタイムで可能

 

初心者向け投資おすすめ6位 J-REIT(リート)

J-REITのおすすめポイント

J-REITは投資家から集めた資金で複数の不動産に投資。比較的少額で、不動産への分散投資が可能になる商品です


■高利回りが魅力。投資金額のハードルは高め
J-REITとは、日本の不動産に投資する投資信託のこと。個人が不動産に投資しようとすると莫大な資金が必要になりますが、J-REITは投資家から集めた資金で複数の不動産に投資するため、投資額も比較的少額で、不動産への分散投資が可能になる商品です。

【J-REITについては以下をチェック】
J-REITと実物不動産、それぞれのメリット・デメリット

■値動きによるリスクを念頭に
運用は投資法人におまかせで、収益から年1~2回の分配金が支払われるというしくみです。なお、J-REITの投資先は、オフィスビルやマンション、物流施設、商業施設の不動産などとさまざまです。また投資額は、10万円台から70万円台と、銘柄によって異なります。
J-REITの最大の魅力は、平均約4%というその利回りの高さです(9月21日現在)。7%を超える高利回りの銘柄もあり、利回りのいい銘柄を選べば高い分配金が期待できます。
ただし、投資対象が不動産のため、値動きによるリスクは避けられません。設立母体がしっかりとしていて、投資法人の信用格付けがいいものを選ぶことが必要です。信用格付けは、投資法人のWebサイトなどで公表されています。
「JAPAN-REIT.COM」というWebサイトでも、J-REITの詳しい情報が掲載されているので、ぜひ参考にしましょう。

・JAPAN-REIT.COM
http://www.japan-reit.com/

J-REITは株式市場に上場しているので、証券会社で取引ができます。売買手数料は株式と同様となっています。

●いくらからできる?…銘柄によって異なる
●手数料は?…売買手数料がかかる
●売却は?…リアルタイムで可能

 

初心者は少額投資で慣れるところからスタート

投資の仕組みを理解するにはやはり慣れが必要。冒頭でお伝えした「少額投資」「長期投資」「わかりやすい仕組み」の3ポイントを踏まえて、投資商品を選んでいきましょう。そこが自分に合った投資の仕方を見つける第一歩になります。

※投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願いします。

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