久野浩司の恋愛コラム

一目惚れこそ「理想の恋愛」の始まり?男性と女性の心理の違い

一目惚れとは、誰かと初めて会った瞬間に相手に恋愛感情を抱くこと。一目惚れこそ、「うまくいく理想的な恋愛」なのでしょうか?また、男性と女性の一目惚れに対する心理の違いとは?今回は、一目惚れをテーマに幸せな恋愛や結婚について考えていきましょう。

久野 浩司

執筆者:久野 浩司

恋愛ガイド

  • Comment Page Icon

一目惚れこそ、「うまくいく理想的な恋愛」なの?

男女で違う一目惚れの心理とは

男女で違う一目惚れの心理。一目惚れと運命の恋は違うの? 


一目惚れとは、読んで字のごとく、初めて会った瞬間に恋愛感情や恋心を抱くという意味ですね。婚活しているとなかなか出会った瞬間に恋に落ちるような相手と巡りあえず、「ビビビと来るような一目惚れこそ本当の恋であり、そうでないものは惰性だ」と感じていたり、「理想の相手や運命の人だからこそ一目惚れをするのだ」とやけに一目惚れを美化してしまう人もいます。

たしかに、出会った2人が同時に一目惚れすれば最高の幸せを共有できますが、片方のみが一目惚れすることもあります。そうすると、相手は恋愛対象として見てくれず、恋愛が上手くいかなかったり、一方的に追いかける苦しい恋をすることになったり、逆に、アプローチをつきまといやストーカー行為と誤解されることもあるので、いいことばかりではないかもしれません。

しかも男女で一目惚れの心理は違い、そこにギャップが生じているようにも感じます。そこで今回は、一目惚れをテーマに、あらためて考えていきたいと思います。
<目次>

男性と女性の「一目惚れ」の心理の違いとは?

男女で違う一目惚れの心理。一目惚れと運命の恋は違うの? 

男女で違う一目惚れの心理。一目惚れと運命の恋は違うの? 


まず最初に、男性と女性の一目惚れの心理について考えてみましょう。

男性の一目惚れは、相手の容姿100%で性格的なものはあまり関係ないところがあり、まさに瞬間的に容姿に惚れたと言うのが本音だと思います。ですから、社内や同じ電車などで何度も見かける相手だけでなく、テレビなどで見るアイドルや有名人など実際に話ができなくても、一方的に好意を持ち続け、熱量を継続できるのです。好みの容姿の女性に対して、自分の理想を勝手にポジティブに投影し、当てはめようとする性質があります。そこで少しでもコミュニケーションが取れると、「もしかして付き合えるかも」という期待値が高まりやすいところもあり、その想いはどんどん強くなり、より相手に対しての好意が高まります。

女性の場合、ルックス100%ですぐに一目惚れ、というケースは、男性に比べて少ないと感じます。まず好印象を抱くレベルの好みの顔やルックスだったり、イケメンでカッコいいなと感じることは必須ですし、そこから恋愛感情に繋がるには、さらなるプラス要素が必要です。逆に、見た目の印象は良くても、相手が自分にはまったく興味を持ってくれない冷たい態度が見えたり、話が噛み合わなかったり、性格が好みと合わないと感じると、一気に興ざめして恋愛感情までには至らないのではないでしょうか。また、自分への態度だけでなく、彼と周囲の知人友人と話す雰囲気、店員さんなど周囲の人への態度などにより、急激に気持ちが冷めることも。経済面や勇敢さなどを含む、頼りがいがないと分かったら、それも好感度の急降下になりがちです。

つまり、女性の方が現実的で多角的な視点で相手を見るところがあり、見た目で好感を抱いてしまうと、やや減点法的に相手を見てしまうところがあります。「うわ、一見イケメンだと思ったけど、あり得ない!」という気持ちを抱きやすいのです。

 

女性からの一目惚れと男性からの一目惚れ、どちらがうまくいく? 

男女で違う一目惚れの心理。一目惚れと運命の恋は違うの? 

男女で違う一目惚れの心理。一目惚れと運命の恋は違うの? 


友だち関係から始まる恋愛や、友だちの紹介などで徐々に恋愛に発展していく場合などを除くと、どちらかが一目惚れすることから恋愛が始まることは少なくないと思います。その場合、男女どちらが一目惚れするのがうまくいきやすいと思いますか?

個人的な意見を言えば、男性が一目惚れをしてアプローチし、追いかける恋愛の方が上手くいきやすいと感じます。逆に言うと、女性が一目惚れして追いかける恋愛はうまくいきにくい、付きあっても長く続きにくいと思っているとも言えますが、その理由を説明しましょう。

1つ目の理由は、恋愛心理学でよく言われることとして、男性は太古から狩猟型の考え方で、自分から何かを追い求めるのが好きという性質があります。自分が絶対に手に入れたいと思ったものに対して、労力をかけて追い求めると、「手放したくない、大事にしたい」と感じます。もともと男性は独占欲や所有欲が強い生き物ですが、それを発動させるには、自身が努力して狩猟した=一目惚れの相手を振り向かせた、ということがキーになるのです。

2つ目の理由として、前述の通り男性は、女性のルックスに惚れて一目惚れするとボーナス・ポイントが続き、フィーバー状態になり、どんどん相手を好きになっていくターンに入ります。愛を受け取る側の女性も、相手に思われることで承認欲求が高められ、最初に期待していなかった分、じわじわと深い恋愛感情が沸いてきます。結果、「結婚してから大切にしてくれそうだな」と長い目で見る安心感と信頼感を感じられるようになります。

以上2つの理由から、男性が一目惚れして、相手女性と付き合うまでに自分なりに努力をしたり、労力をかけたりして、女性側がだんだんと心を開いて付きあい始める方が、より付き合ってからもラブラブ状態が長く続きやすいように感じます。

逆に、女性が一目惚れして彼を追いかけるような恋愛の場合はどうでしょうか。男性心理としては「自分が追わなくても、努力して狩猟しなくてもいつでも手に入る存在」だと錯覚し、相手の存在を軽視しやすくなります。

そうなると、男性は自分の狩猟本能を持て余し、もっと自分にふさわしい理想の女性は他にいるのでは? と探しに出たくなるかもしれません。しかも、相手の容姿だけで好きになれる男性は、女性よりも恋多き人が多いもの。せっかく付き合うことはできても、浮気される確率も高くなってしまうように感じます。

もちろん、すべての男性が浮気性とは限りませんし、女性からの一目惚れはうまくいかないとも限りませんが、個人的な意見のひとつです。
 

「一目惚れこそ運命の恋愛の出会い」って本当?

最後に、「一目惚れの相手は運命的な出会いと言えるのか?」を考えていきましょう。

現在、既婚男性である私自身の場合はどうだったかというと、10~20代のことを振り返れば、もともと惚れっぽい性格もあり、何人かの女性にいわゆる一目惚れと言えるような感情を抱いたことがあります。

当時の自分を振り返ってみると、「一目惚れしたあの人とは運命的な出会いだ!」という幻想は勝手に感じていましたが、いわゆる一目惚れをする男性心理のひとつである「好みの容姿の女性に対して、自分の理想を勝手にポジティブに投影し、当てはめようとする性質」だったような気がします。

もちろん、そこから大恋愛に進展する可能性も十分にあると思いますし、そのまま結婚まで至れば、後日談として「あの一目惚れが、運命の出会いだった」という美談になるとも思います。逆に、一目惚れが実らず失恋に終わってしまえば、その記憶は徐々に薄まっていくものです。だからこそ、美談ばかりがフィーチャーされやすいところがあるのでは……と思います。

 

一目惚れした人と結婚するとどうなる?

理想の相手と出会い、瞬間で恋に落ち、そのまま恋愛感情が継続すればパーフェクトですが、なかなかそうはいきません。しかし、出会った瞬間の感情はあくまでも序章に過ぎず、そこから始まるストーリーをどのように2人で作りあげていくかということが大事なのです。

女性が幸せになる恋愛や結婚をするには、男性の中で、自分がオンリーワンの存在になってしまうことが重要です。だからこそ、「一目惚れした」からと言って、一夜のカラダの関係から始まるような恋愛はお勧めできませんし、それによって男性から「代わりはいくらでもいる」なんて思わせては絶対にNGなのです。

以上、男女で違う一目惚れの心理や、運命の人や理想の結婚相手と一目惚れの相手の違いなどについて考えてみました。

 

あなたは一目惚れから始まる恋愛をしたことありますか?

出会った瞬間にお互い同時に恋に落ち、大好きな人と結ばれて永遠の愛を誓い合い、幸せな結婚生活を送り、恋人同士のようにラブラブのまま一生を添い遂げる……そんなラブストーリーのような恋愛に憧れすぎて、実際の恋愛は方は少なくありません。

しかし、一目惚れどころか好きな人すらできない、ロマンチックな出会いなんてないと嘆いている人がたくさんいるのが現実です。とはいえ、自分が一目惚れしにくいことや、一目惚れの恋が実らないことを残念がる必要はありません。それと幸せな恋愛や結婚をすることは別問題ですし、「出会った瞬間にドキドキしなかったから、この人は違う?」という風に、理想の恋のシチュエーションを追い求めなくてもいいのです。

一目惚れについて改めて考えることで、地に足をつけた恋愛観や結婚観を持ち直し、素敵なパートナーと人生を育んでいって欲しいなと思っています。

▼ガイド情報
久野浩司の180日で運命の相手と結ばれる「マリッジコーチング・セミナー」
最新情報はブログ【恋するバンクーバー】参照
大人女子の運気を変える、癒しの1週間プチ留学「恋するバンクーバー」


【関連記事】
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます