神奈川の観光・旅行

鎌倉でお寺めぐり!人気の寺社仏閣日帰りモデルコース

【マップ付き】鎌倉と言えば、お寺に神社! ここでは、寺社仏閣をめぐる、鎌倉観光の日帰りモデルコースをご紹介します。『鎌倉大仏』のある『高徳院』はもちろんのこと、定番の『鶴岡八幡宮』やアジサイで有名な『長谷寺』など、合わせて5ヶ所の寺社仏閣をめぐります。

執筆者:All About 編集部

鎌倉観光におすすめのお寺を日帰りで満喫! サクサク寺社仏閣めぐりコース

数々の歴史あるお寺・神社に加えて、グルメや海・山などの自然も堪能できる観光スポット、鎌倉。様々な魅力があるからこそ、人によって楽しみ方も異なります。

ここでは、「せっかく行くならたくさん観光スポットを巡りたい!」という方におすすめのモデルコースをご紹介します。寺社仏閣をメインにしているので、お寺好きの方にもおすすめです。

このコースでは切通や大仏・葛原ヶ岡ハイキングコースを通るため、簡単な山歩きの準備が必要になります。動きやすい服装、滑りにくい靴、飲み物など、事前に準備しておくといいでしょう。

以下のルートを徒歩で散策します。



最後に訪れる鎌倉文学館の閉館時間に合わせて、各スポットの滞在時間は30分を想定していますが、気に入った寺社があればゆっくり滞在するのもいいでしょう。ただし、ほとんどの寺社が夕方には閉門してしまうので、注意が必要です。

【目次】
10:00 鎌倉の象徴『鶴岡八幡宮』
10:50 『源氏山公園』で頼朝像と写真撮影
11:30 『銭洗弁天』で金運アップ!
12:10 まるで異世界! 『佐助稲荷神社』の美しい鳥居
12:50 『樹ガーデン』でラピュタの世界へ
14:00 一度は見たい鎌倉大仏『高徳院』
14:40 アジサイの名所『長谷寺』は御朱印集めにもおすすめ!
15:10 長谷エリアのおすすめカフェでほっと一息
16:00 美しい洋館で文学とバラを堪能『鎌倉文学館』
17:00 洋館レストランで優雅にディナーを
 

10:00 鎌倉の象徴『鶴岡八幡宮』

まず訪れたいのが、街の中を貫く長い参道『若宮大路』が印象的な神社、『鶴岡八幡宮』。JR鎌倉駅東口を出て、徒歩15分ほどで着きます。小町通りを通っても行けますが、今回は若宮大路を通ってみましょう。
鶴岡八幡宮の正式な参道である「段葛」。正面には鶴岡八幡宮の三の鳥居が見える

鶴岡八幡宮の正式な参道である『段葛』。正面には鶴岡八幡宮の三の鳥居が見える(※出典「鎌倉観光モデルコース 人気名所7ヶ所を一日で歩く!」)

この若宮大路は、由比ヶ浜の『一ノ鳥居』から始まっています。鎌倉駅からだと、『二ノ鳥居』から通ることになるでしょう。

一段高く盛り土された道が、正式な参道『段葛(だんかずら)』です。ここをまっすぐ通っていくと、『三ノ鳥居』があり、その先が鶴岡八幡宮の境内となっています。
『三ノ鳥居』の向こうに、境内が広がっている

『三ノ鳥居』の向こうに、境内が広がっている(※出典「鎌倉観光モデルコース 人気名所7ヶ所を一日で歩く!」)

大石段を登ったら、楼門に注目。扁額の「八」の字が、鳩になっているんです。
『八』の字が2羽の鳩になっている

「八」の字が2羽の鳩になっている(※出典「鶴岡八幡宮 参拝前に知りたい見どころや歴史、ご利益」)

鳩は神の使いと言われていて、大石段上の西側の授与書には根付入りの『鳩みくじ』もあります。また、鎌倉の代表的なお土産『鳩サブレー』も、八幡宮の鳩がモチーフです。

一年を通して様々な催しが行われるのも魅力的です。毎年4月には、春の恒例行事として『鎌倉まつり』が開催され、静御前にちなんだ『静の舞』や、馬上から矢を射る『流鏑馬(やぶさめ)神事』が見られます。
春の鎌倉まつりにて『静の舞』

春の鎌倉まつりにて『静の舞』(※出典「はじめての鎌倉観光 おすすめ名所ベスト5」)

そのほか、立秋前後に行われるぼんぼり祭や秋の例大祭などもあるので、観光時にイベントが行われているかどうか事前にチェックしておくのも良いでしょう。週末には、神前式を挙げる新郎新婦が見られることもありますよ。
神前式

神前式(※出典「はじめての鎌倉観光 おすすめ名所ベスト5」)

お参りを済ませたら、大石段を降りて御朱印をいただきましょう。鶴岡八幡宮の御朱印は、末広がりの「八」が印象的です。

<DATA>
■鶴岡八幡宮
アクセス:JR鎌倉駅東口より徒歩約10分
住所:鎌倉市雪ノ下2-1-31
TEL:0467-22-0315
拝観時間:10月~3月は6:00/4月~9月は5:00~21:00(年末年始のみ24時間)
拝観料:なし(宝物殿は有料)

▼源頼朝の墓
鶴岡八幡宮の東側、小高い丘の上に、『源頼朝の墓』とされる層塔があり、国指定史跡となっています。周辺には大蔵幕府跡もあるので、時間に余裕のある時や、歴史に興味のある方は、ここへ寄ってみると良いでしょう。
『頼朝の墓』とされる石塔

『頼朝の墓』とされる石塔(※出典「鎌倉観光モデルコース 人気名所7ヶ所を一日で歩く!」)

<DATA>
■頼朝の墓
アクセス:鶴岡八幡宮より徒歩約8分
住所:鎌倉市西御門2丁目
 

10:50 『源氏山公園』で頼朝像と写真撮影



寿福寺から化粧坂切通(けわいざかきりどおし)を経由しましょう。曲がりくねった坂道を上りきると、源氏山公園です。源氏山は、鎌倉幕府を開いた源義家が奥州の戦へ向かう時に、山頂に白旗を立てて勝利を祈願したことから別名『旗立山』とも呼ばれます。

標高は93mで、頂上付近の広場に源頼朝像が建てられています。
源氏山山頂の源頼朝像

源氏山山頂の源頼朝像(※出典「鎌倉観光モデルコース 人気名所7ヶ所を一日で歩く!」)

また、春は桜、秋は紅葉の名所としても知られています。

<DATA>
■源氏山公園
アクセス:鶴岡八幡宮より徒歩約20分
住所:鎌倉市梶原5-9-1

▼葛原岡神社
源氏山公園の一角にある葛原岡神社。近年は、紫陽花鑑賞の穴場スポットしても人気です。
アジサイシーズンの葛原岡神社

アジサイシーズンの葛原岡神社(※出典「ぜったい開運!ご利益別・鎌倉のお守り」)

ここでぜひ手に入れてほしいのが、『さくら貝御守』。由比ヶ浜海岸で採れるさくら貝を使った、とてもきれいな御守りです。
さくら貝御守り

さくら貝御守り(※出典「ぜったい開運!ご利益別・鎌倉のお守り」)

縁結びにご利益のあるこの御守りと共に、赤い紐を結んだ五円玉を授けていただけます。それを『縁結び石』のしめ縄に結びつけると、さらにご利益がアップするそうです。源氏山公園の代わりに、葛原岡神社を訪れるルートでもいいですね。

<DATA>
■葛原岡神社
アクセス:鶴岡八幡宮より徒歩約30分
住所:鎌倉市梶原5-9-1
拝観時間:9:00~16:00(社務所)
拝観料:なし
 

11:30 『銭洗弁天』で金運アップ!

源氏山から少し坂を下ると、銭洗弁財天宇賀福神社、通称『銭洗弁天』があります。その名の通り、金運アップに打ってつけの神社です。奥宮に湧く泉の水『銭洗水』でお金を洗うと、お金が何倍にも増えると言われています。
ザルとヒシャクを借りて、洗う

ザルとヒシャクを借りて、洗う(※出典「鎌倉観光モデルコース 人気名所7ヶ所を一日で歩く!」)

この神社で人気のお守りが、『おたから小判』と『御宝銭』。見た目の通り、財宝がモチーフのお守りで、お財布の中に入れておくとお金に困らないそうです。
『おたから小判』と『御宝銭』

『おたから小判』と『御宝銭』(※出典「ぜったい開運!ご利益別・鎌倉のお守り」)

<DATA>
■銭洗弁財天
アクセス:源頼朝像から徒歩約5分
住所:鎌倉市佐助2-25-16
拝観時間:8:00~16:30
拝観料:なし
 

12:10 まるで異世界! 『佐助稲荷神社』の美しい鳥居

銭洗弁天からさらに坂道を下ると、朱色の鳥居が立ち並ぶ『佐助稲荷神社』の参道入り口にたどり着きます。
朱色の鳥居がズラリ

朱色の鳥居がズラリ(※出典「ぜったい開運!ご利益別・鎌倉のお守り」)

京都の伏見稲荷に比べれば数は少ないですが、まるで別世界に迷い込んだかのような雰囲気が味わえます。ここでおすすめのお守りが、『キツネ根付』。
白い陶器製の狐根付

白い陶器製のキツネ根付(※出典「ぜったい開運!ご利益別・鎌倉のお守り」)

佐助稲荷は、源頼朝の出世を手助けした神様が祀られていて、出世・仕事運にご利益があると言われています。境内にたくさん置かれているキツネの陶器は信者が奉納したもので、御守り授与所で購入することができます。
本殿と奉納されたキツネたち

本殿と奉納されたキツネたち(※出典「ぜったい開運!ご利益別・鎌倉のお守り」)

<DATA>
■佐助稲荷神社
アクセス:銭洗弁天から徒歩約5分
住所:鎌倉市佐助2-22-12
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:なし
 

12:50 『樹ガーデン』でラピュタの世界へ

佐助稲荷神社の境内裏手から、『大仏・葛原ヶ岡ハイキングコース』に入りましょう。
大仏・葛原ヶ丘ハイキングコース

大仏・葛原ヶ丘ハイキングコース(※出典「鎌倉観光モデルコース 人気名所7ヶ所を一日で歩く!」)

途中に、まるで映画『天空の城ラピュタ』のようなレンガ造りのテラスがあります。ここが、『カフェ 樹ガーデン』。
まるで『天空の城ラピュタ』のようなテラス席

まるで『天空の城ラピュタ』のようなテラス席(※出典「鎌倉観光モデルコース 人気名所7ヶ所を一日で歩く!」)

秋から冬にかけては、テラス席から富士山が見える日も。小鳥のさえずりやそよ風、時折遊びに来るリスたちに、たくさん歩いて疲れた体をたっぷり癒されちゃいましょう。食事はもちろん、1日2組限定でBBQも楽しめます。

<DATA>
■カフェテラス 樹ガーデン(いつきがーでん)
アクセス:佐助稲荷神社から徒歩約6分
住所:鎌倉市常磐917
TEL:0467-31-4869
営業時間:平日は10:00~17:30/休日は10:00~18:00
定休日: 火曜日
 

14:00 一度は見たい鎌倉大仏『高徳院』

大仏坂トンネルの脇の石段で、『大仏・葛原ヶ岡ハイキングコース』は終了です。
大仏・葛原ヶ丘ハイキングコースの終点

大仏・葛原ヶ丘ハイキングコースの終点(※出典「鎌倉観光モデルコース 人気名所7ヶ所を一日で歩く!」)

このトンネルから5分ほど歩くと、通称『鎌倉大仏』と呼ばれる国宝・阿弥陀如来像のある高徳院にたどり着きます。
『鎌倉大仏』

『鎌倉大仏』(※出典「はじめての鎌倉観光 おすすめ名所ベスト5」)

別途拝観料を払えば、胎内に入ることもできますよ。
大仏の胎内

大仏の胎内(※出典「はじめての鎌倉観光 おすすめ名所ベスト5」)

<DATA>
■鎌倉大仏殿 高徳院
アクセス:樹ガーデンより徒歩約14分
住所:鎌倉市長谷4-2-28
拝観時間:10月~3月は8:00~17:00/4月から9月は8:00~17:30
胎内拝観時間:8:00~16:30(通年)
拝観料:一般・中高生200円/小学生150円
胎内拝観料:20円
 

14:40 アジサイの名所『長谷寺』は御朱印集めにもおすすめ!

長谷寺の本尊である長谷観音は、高さ9.18mで、歴史のある木造の仏像としては日本最大級と言われています。

また、長谷寺は北鎌倉の明月院と並ぶ鎌倉のアジサイ名所でもあり、眺望散策路も整備されています。40種類以上、約2500株のアジサイが群生していて、色とりどりのアジサイを楽しめます。
アジサイの名所『長谷寺』

アジサイの名所『長谷寺』(※出典「混雑を避けてアジサイを楽しめる鎌倉観光コース2018」)

秋には紅葉スポットとしても人気で、鎌倉市内で唯一、夜間のライトアップが行われます。
ライトアップされた長谷寺の紅葉

ライトアップされた長谷寺の紅葉(※出典「鎌倉観光モデルコース 人気名所7ヶ所を一日で歩く!」)

長谷寺で御朱印をいただく場合は、御朱印帳を預け、親子札(番号札)を受け取ってください。また、長谷寺は御朱印の種類が多く、御詠歌をいただくこともできます。繁忙期などは一種類に限られるので、事前にどの御朱印をいただくか、確認しておくと良いでしょう。

境内の『海光庵』では、由比ヶ浜を一望できる店内でお菓子付きのお抹茶(800円)をいただくこともできます。

<DATA>
■長谷寺
アクセス:高徳院より徒歩約9分
住所:鎌倉市長谷3-11-2
拝観時間:10月~2月は8:00~16:30/3月~9月は8:00~17:00
拝観料:大人300円/小学生100円

▼光則寺または御霊神社

長谷寺は、アジサイの時期には混雑で入場制限がかかることもあります。そんなときはぜひ、お隣の光則寺または御霊神社へ行ってみてください。

光則寺は鉢植えのアジサイが中心で、多種のアジサイを楽しめますし、境内も比較的静かなのでゆっくり鑑賞できます。
『クレナイ』という種類のヤマアジサイ

『クレナイ』という種類のヤマアジサイ(※出典「アジサイシーズンの鎌倉へ!アジサイの名所3選と穴場」)

御霊神社は社殿の裏手に『紫陽花小道(あじさいこみち)』が整備されています。また、神社の前を走る江ノ電の線路脇にもアジサイが植えられていて、江ノ電とアジサイのコラボレーションが楽しめます。
かわいらしい江ノ電とアジサイのコラボ

かわいらしい江ノ電とアジサイのコラボ(※出典「アジサイシーズンの鎌倉へ!アジサイの名所3選と穴場」)

<DATA>
■光則寺
アクセス:高徳院より徒歩約9分
住所:鎌倉市長谷3-9-7
拝観時間:7:30~日没
拝観料:大人(高校生以上)100円/小中学生無料

<DATA>
■御霊神社(権五郎神社)
アクセス:高徳院より徒歩約10分
住所:鎌倉市坂ノ下4-9
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:なし(所蔵庫は大人100円)
 

15:10 長谷エリアのおすすめカフェでほっと一息

さて、そろそろほっと一息つきたくなる頃合いではないでしょうか?せっかく鎌倉に来たなら、おしゃれなカフェにも寄りたいですよね。

長谷エリアでおすすめのカフェをいくつかご紹介するので、気になったところへぜひ行ってみてください。
倉庫を改装したカフェ『vuori』

倉庫を改装したカフェ『vuori』(※出典「Cafe Snap」)

16:00 美しい洋館で文学とバラを堪能『鎌倉文学館』



坂を上り、トンネルをくぐると、さわやかな緑の風に包まれます。
源頼朝にゆかりのある『招鶴洞(しょうかくどう)』

源頼朝にゆかりのある『招鶴洞(しょうかくどう)』(※出典「鎌倉の夏を味わう!涼を感じるおすすめスポット3選」)

青い瓦屋根の美しい洋館、広大な敷地を持つ旧前田侯爵邸は、現在『鎌倉文学館』として利用されています。三島由紀夫の『春の雪』の一場面の舞台でもあり、鎌倉ゆかりの文学の展示がされています。
鎌倉三大洋館のひとつ『旧前田侯爵邸』

鎌倉三大洋館のひとつ『旧前田侯爵邸』(※出典「鎌倉の夏を味わう!涼を感じるおすすめスポット3選」)

春と秋の年2回、ローズガーデンには200株以上のバラが咲きます。5月には『バラまつり』が開催され、イベントやコンサートも楽しむことができます。
ローズガーデンに咲き乱れるバラ

ローズガーデンに咲き乱れるバラ(※出典「鎌倉観光モデルコース 人気名所7ヶ所を一日で歩く!」)

<DATA>
■鎌倉文学館
アクセス:長谷駅より徒歩約10分
住所:鎌倉市長谷1-5-3
TEL: 0467-23-3911
営業時間:10月~2月は9:00~16:30/3月~9月は9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日、年末年始など(HPにて事前確認がおすすめ)
HP:鎌倉文学館
 

17:00 洋館or古民家レストランで優雅にディナーを

お腹を空かせるために、夕方の海岸を散歩するのも素敵ですね。一日中歩き回ったので、帰りは電車に乗るのもいいかもしれません。

ここで、観光の締めくくりにおすすめのレストランをご紹介します。

歴史ある鎌倉ならではの古い洋館をレストランにした『古我邸』は、鎌倉駅西口から徒歩5分の場所にあります。 優雅にフレンチを楽しみつつ、一日の思い出を振り替えってみては?


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