50代の約半数が歯周病!肝心なのは、日々の正しいケア
自己流の歯磨きでしっかり磨けてますか?
でも肝心なのは、歯が残っていても、歯周病になっていないわけではないということ。30代では約3割、50代では約半数もの人が歯周病に罹患しています。しっかり噛んで食事を楽しむためには、歯を残すだけではなく、歯周病にならないための歯磨きケアを徹底しなければなりません。
歯周病予防の基本ブラッシングは「ヨコ磨き」で対応する
歯周病予防の基本的な磨き方は、歯と歯ぐきの境目にある「歯周ポケット」と呼ばれる溝に残るプラーク(歯の表面に付着している細菌のかたまり)を除去することです。そのためには、できるだけブラシを細かくヨコに動かすことが大切です。歯周病に対する、より効率的なブラッシング方法をご紹介しましょう。
●バス法
歯ぐきの境目に斜め45度に毛先を当てて細かくヨコ振動させる方法で、歯周ポケットケアに適しています。歯周ポケットの奥に潜むプラークをかき出すように意識して動かしましょう。
●スクラビング法
外側の歯に対しては毛先を直角に当て、内側の歯に対しては斜め45度に当てて細かくヨコ振動させる方法です。歯の表面のプラークを落とすのに適していますが、毛先が開いて歯周ポケット内にブラシが入り込むことがあるので、ぜひ実践してください。
ブラシを大きく動かしすぎると、歯周ポケット内の汚れを十分にかき出すことができずに磨き残しができてしまったり、歯ぐきにダメージを与えてしまうことがあるので、小刻みに動かすことを意識しましょう。
また、ローリング法などの縦に回転させる方法は、歯周ポケットよりも歯の表面の汚れや着色を落としたり、歯と歯の間の汚れを落とすのに適しています。
自己流ブラッシングの失敗から学ぶこととは?
歯周病対策するなら、正しい磨き方ができているかどうかが大事。
●ブラッシング時間が圧倒的に少ない
自分ではしっかり磨いていると感じていても、実際には1分も磨いていない。
(ブラッシング時間は手磨きで約10分、電動歯ブラシで約2分が推奨されています)
●歯周ポケットに毛先が届いていない
歯の表面ばかり磨いて、歯周病予防で最重要ポイントである歯と歯茎の境目「歯周ポケット」を十分に磨くことができていない。
●歯の外側(頬や唇側)ばかりで内側を磨かない
外側はきれいでも歯の裏側にプラーク(歯の表面に付着している細菌のかたまり)がたくさん残っている。
●力の入れすぎや動かし方が効率的でない
力が強かったり、ブラシを大きく動かし過ぎて、歯と歯の間に毛先がしっかり入らなかったり、歯の根元を削るような動かし方になっている。
●すすぎが十分でなく、汚れが口の中に残っている
ブラッシングによって取り除いたプラークを十分にすすがないため、口の中に汚れが残ったままになっている。
歯と歯の間の隙間ケアも忘れずに
歯と歯の間に食べカスが挟まったままになると、歯周病が急激に進行しやすくなります。頬側の歯周ポケットに比べて、歯と歯の間にできた歯周ポケットは、より一層通常の歯ブラシだけでは毛先が届きにくく、汚れを取り除くことが困難になるからです。特に、歯並びが凸凹している場合や矯正治療中の人などは、通常の歯ブラシだけでは十分なケアができないことも多くなります。そのため、歯ブラシにプラスして、デンタルフロスや歯間ブラシ、円錐形のワンタフトブラシなど、清掃補助用具を活用しましょう。通常のブラッシングでは、磨き残してしまうような狭い部分の隙間を、追加で除去するとこは大変重要です。さらに、ブラッシングで落としたプラークや汚れを、しっかりゆすぎ、口の中に残さないことも大切です。
提供:パナソニック株式会社