マイルが貯まる「JALマイレージバンク」とは?
JALが提供するマイレージサービス「JALマイレージバンク」は国内最大の会員数
「飛行機に乗ったら、マイルを貯める」――――マイルを貯めてタダで海外旅行というのも、よく聞くかと思います。マイルは飛行機のみならず、ショッピングなどでも貯めることができるため、マイルをよく貯める人をマイラー、飛行機に乗らないで貯める人のことは「陸マイラー」などとも呼ばれており、今やほぼ全世界の大手航空会社でマイレージサービスが行われています。
JAL(日本航空)が提供している「JALマイレージバンク」は日本国内最大の会員数を誇ります。航空券の購入やショッピング、世界三大航空連合「ワンワールド」にも加盟し、提携航空会社を通してマイルを貯めることができます。
マイルを貯めやすいのは「JALカード」
まず、JALのマイルを貯めるのには「JALマイレージバンク」の会員になることが必要です。入会金・年会費無料、すぐ入会することができます。ただ、マイルをしっかり貯めるなら、クレジット機能が付いた「JALカード」を持ちましょう。普通カードからゴールドカード、プラチナカードまであります。年会費がそれぞれ必要ではあるものの、毎年搭乗ボーナスがもらえる(1000マイル~)、搭乗ごとにマイルがプラスされる、ショッピングでマイルがよく貯まる(200円=1マイル)などの特典があります。海外旅行保険なども付帯しています。
クレジット機能なしのカード(手前)とクレジット機能付きのJALカード
ただ、普通カードだと年会費が安い分、ショッピングでのマイルがやや貯まりづらいです。別途、「JALカードショッピングマイル・プレミアム」(年会費3,240円)に加入しましょう。買い物で貯まるマイルが通常の2倍になります。
ショッピングで貯めるコツ、「一極集中」
マイルやポイントを貯める際、クレジットカードやポイントカードをたくさん持つよりもできる限り1枚のカードにマイルやポイントを集約する「一極集中」が、マイルをしっかり貯めるコツです。飛行機に乗る時はもちろん、普段の買い物や携帯電話などの引き落とし、各種保険料の支払いまで、クレジットカードで支払えるものはすべて1枚のカードを使います。特に、公共料金や通信費、新聞購読料など、支払いが必ずあるものなどは、気づいたらマイルがたくさん貯まっていることも。国民年金や住民税もクレジットカードで支払うとマイルが貯まります。
以下のサイトでは、普段の買い物などでどれぐらいマイルが貯まるかの計算ができます。
(参考) JALカード マイルシミュレーション
マイルが貯まる「提携先」を念頭に置いて買い物を
また、JALカードの利用でマイルが2倍貯まる「特約店」を利用するのも活用したいポイントです。例えば、ガソリン代でマイルを貯めるなら、特約店であるENEOSを利用したほうが、他のガソリンスタンドよりもマイルが貯まってお得です。JALカードのホームページでは、マイルがよく貯まる特約店を紹介しています。例えば、JAL関連はもちろん、AEON(イオン)、ファミリーマート、大丸、松坂屋、ロイヤルホスト、紀伊国屋書店など。普段から「ここはJALのマイルがよく貯まる店」と、しっかり覚えておくと良いでしょう。
(参考) JALカード 特約店 マイルが2倍たまる
これ以外にも、クレジットカードで支払う前に、JALのマイルが貯まるかを必ず調べましょう。アップルストアやAmazonでの買い物などでも、実はJALのマイルが貯まるショップは多いです。
JAL以外の航空会社で貯める時の注意点
マイルを貯める王道はやはり、飛行機に乗ることです。JALのマイレージサービスなので、JALグループに乗るとJALのマイルがよく貯まるのは、言うまでもありません。JALと提携する航空会社の便でも、JALのマイルを貯めることができます。
JALと同じワンワールドに加盟する航空会社でも基本的にJALのマイルが貯まります。画像はマレーシア航空
国内だと、ジェットスター・ジャパン、フジドリームエアラインズ(FDA)、天草エアラインなど。海外では、JALと同じワンワールドに加盟するアメリカン航空、ブリティッシュエアウェイズ、フィンエアー、キャセイパシフィック航空など。その他、エールフランス航空やエミレーツ航空でも貯まることも。
JAL以外の航空会社でJALのマイルを貯めるとなると、まず貯めることができるか否か、マイルの積算率の良し悪しといった“ハードル”がやや上がります。ビジネスなどの上級クラスに搭乗すればほぼ問題ありませんが、エコノミークラスだとセール運賃やツアー利用などは注意が必要。マイルの積算率が低かったり、まったくマイルが貯まらなかったりということもあります。
また、JALと提携するLCCも、最安運賃はマイルが貯まらないと考えたほうが良いでしょう。
最もお得なマイルの使い方は「特典航空券」
最もお得な使い方は「特典航空券」です。特典航空券とは、貯めたマイルを利用して得た航空券のこと。国内線では片道6000マイルから、国際線では7500マイルから特典航空券に交換することができます。JALグループに加え、提携航空会社の特典航空券にも交換可能です。特典航空券を利用する際は、「特典航空券で予約できる座席数に限りがある」「便によっては特典航空券で予約できる座席数が少ない」「GWやお盆などの繁忙期は確保しづらい」「事前座席指定できる数も一般に購入するよりも少なめ」などに注意しましょう。
もしも飛行機にあまり乗らないなら、電子マネー「WAON」への交換が、還元率が最も良いです。全国のAEON、ファミリーマート、マクドナルドなどでの支払いに利用できます。
マイルでeポイント交換、アップグレードも
もし飛行機によく乗るなら、マイルを「e JALポイント」に交換するのがおすすめです。
「eJALポイント」とは、JALホームページでの航空券・ツアー購入代金の支払いなどに利用できるポイントのこと。10000マイルで15000円相当に交換できます。航空券はもちろん、JALパックなどのツアーの購入時も使え、余ったポイントはもちろん次回に利用できます。使用期限はマイルから交換して1年以内です。
(参考) JAL - e JALポイント特典
マイルを使っての上級クラスへのアップグレードは還元率がいいおすすめの使い方
また、エコノミークラスからプレミアムエコノミー、ビジネスクラスへのアップグレードに、マイルを使うのも手です。例えば、欧米発着のアップグレードだと片道28,000マイル、アジアなどだともっと少ないマイルでアップグレードできます。購入するよりもとてもお得ですし、長距離の路線でビジネスクラスのシートだと非常に快適です。(航空券をあらかじめアップグレード対象運賃で購入する必要があります)
【注意!】JALのマイルには「有効期限」がある
JALのマイルを貯める時、最も気を付けなければいけないのが「マイルの有効期限」です。有効期限は36か月間、つまり3年です。1月分でマイルが付与されると、3年後の1月末までが有効期限になります。期限が切れそうなマイルは、少額でも交換できるミニマイル(2000マイル~交換可能)、eポイントに交換する、特典航空券の発行などで、期限までにしっかり使い切りましょう。
マイルは、普段は飛行機に乗らない人でも、ひとまず貯めておいて損はありません。そのマイルを貯めやすくする今回ご紹介したポイント、マイルを使うのにお得な方法も、ぜひ知っておいてください。
ANAとJAL、マイルを貯めたり使ったりする時の違い
日系航空会社ではJALだけでなくANAもマイレージサービスを提供しています。両社とも、それほど大きな差はありません。どちらかで迷った場合、まず、よく乗る航空会社のほうを選ぶのがおすすめ。よく利用する電子マネーが「WAON」ならJAL、「Edy」ならANAなど、各社が提携するショップがどこなのかも、どちらかを選ぶ参考になるでしょう。
ちなみに、沖縄や鹿児島の離島など日本の隅々まで行きたいならJALのほうが路線が多めです。一方で、国際線ならANAのほうが提携航空会社が多いです。
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