皆さん、夏休みはゆっくり出来ましたか?久しぶりに田舎へ帰って羽を伸ばしたかもしれませんね。そして、その折り、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんがびっくりするような発言をされたかもしれません。「IT講習会に行って来て楽しかったから、パソコンを買っておまえ達とメールでもやろうかな?」なんてね。9月15日は敬老の日でもあるので、今週は田舎でこのような話題になった方へのスペシャル企画、「おじいちゃん、おばあちゃんとパソコンで遊ぼう!」をお送りします。
悪い評価も良い評価も両方受けたIT講習会ですが、日本全国あまねく行われていますので、それこそ今までパソコンなどに全く無縁だった方々も、パソコンにはじめて触っていろいろな経験をされたかと思います。そして、冒頭申し上げたような話題が、帰省時に交わされただろう事は想像に難くありません。(尤も、筆者は既にご案内の通り、江戸っ子ですので田舎など無いんですが・・・)
パソコンは自由な若者達の道具として、ギターやGパンのようなスタートを切りました。そして熟成され、大手情報処理機器会社や電気メーカーなどがそれぞれの思惑うごめく世界で発展し、現在のようなIT産業の一翼を担うまでに成長しました。どちらかというと、手先も起用で頭の回転もより早く、ちょっとマニアがかった人々が今のパソコンを形成してきたと言えるでしょう。そしてご存じの通り、企業ではパソコンを使えないと置いてけぼりを食うほど、ビジネスにとっては欠かせない道具となりました。
他方、そういうビジネス世界(会社世界といってもいいでしょう)とかけ離れた生活圏の方も多くいらっしゃいます。一つは専業主婦の方、そして、農業、漁業、林業などの第一次産業に携わる方々です。田舎のおじいちゃん、おばあちゃんが皆第一次産業だと言うわけではありませんが、どうしても比率は高いようです。そして、皆さんが帰省される先もそのような「実家」つまりは第一次産業という方が多いかと思います。帰省の折、「じゃあ、パソコンも安くなったから敬老の日にプレゼントするよ、そうすれば子供達や私たちともメールなどで近況がわかりやすいし、何より声も映像も送れるからね。」などと、お約束されたおとうさん、おかあさんもいらっしゃいますよね?
さて、それではおじいちゃん、おばあちゃんにはどのようなパソコンが似合うのでしょうか。そして、どのようにそれを設置したらいいでしょうか。
◆パソコンを購入するのはどこで?
まず、パソコンの悪い面を考えてみましょう。多くのパソコン用語は英語、つまり横文字で、高齢の方にはかなり高い敷居となってしまいます。また、トラブルシュートをしたくても、電話などではどうしても専門用語を多用しなければならず、その場で説明する場合より何倍も労力を要します。つまり、パソコンを買って差し上げるおとうさん、おかあさんに負担がかかる可能性があるわけです。じゃあどうしましょうか。ご実家の近所の電気店、出来れば大型量販店などで購入してあげるのが、まず一番親切です。
ご自分がお住まいの地域で絶対価格の安いパソコンを購入したり、WEBショップでBTOなどで購入したりすると、結局購入して差し上げた方が微に入り細に入ってサポートをする羽目になります。先日まで行っていた筆者サイトでのアンケートでも、知り合いにパソコン購入を相談されて断る方が、サポートをしたくないからという理由で多かったと思います。
いかに実家のご両親、嫁ぎ先の親御さんといえども、そのサポートの労力、電話などの通信代を考えるとつらいことであるのは容易に想像が付きますね。その点、ご実家の近くの大型店なら、一人くらいはパソコンマニアな店員さんがいらっしゃるでしょう。その方にお願いするようにしましょう。出来れば変に値切ったりせずに、気持ちよくサポートして貰えるよう心がけるといいと思います。お店の方も人の子ですからねぇ。