家族のお弁当レシピ

お弁当の食中毒予防に!調理ついでにできる対策5つ

湿度・気温ともに高くなる梅雨の時期は、細菌による食中毒が増える傾向があります。家庭で食べる料理はもちろん、調理後すぐに食べないお弁当は特に、対策が必要です。今回は、お弁当の食中毒予防に役立つちょっとしたコツを5つ、管理栄養士の視点でご紹介します。

小泉 明代

執筆者:小泉 明代

元気になれる彩りレシピガイド

お弁当の食中毒予防策、3つの原則+α

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大切なお弁当の食中毒対策

食中毒予防の原則は、原因菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」の3つ。

手洗いや、調理器具・お弁当箱などをきれいに洗う、食材を中心部までしっかり加熱する(目安は中心温度75℃、1分以上)、そして十分に冷ましてからお弁当箱に詰める、低温で保管する、などが必須のポイントです。

今回は、基本をおさえた上で試していただきたい、+αのちょっとした対策をご紹介します。調理手順の中に、ついでに取り入れられるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【INDEX】
  1. ラップや手袋、菜箸を使う
  2. 野菜は切ってから茹でる
  3. 切らずに食べられる生野菜・果物を使う
  4. 火加減と時間に気を付ける
  5. 水分対策に乾物を入れる
 

1.ラップや手袋、菜箸を使う

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ラップ、菜箸などを使おう

おにぎりを握るときは、素手ではなくラップを使うと便利で衛生的。おにぎりだけでなく、茶巾絞りや巻きものなどの料理の形を整えるのにも便利です。ラップ以外に、使い捨てのビニール手袋や菜箸も役立ちます。

十分に加熱して料理を仕上げても、菌がついた手で盛りつけをしてしまうと食中毒の原因になる可能性があります。お弁当箱に詰めるときも、直接触らずに菜箸などを使うとよいでしょう。
 

2.野菜は切ってから茹でる

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切ってから茹でる

青菜などの野菜は茹でてから切る場合が多いと思いますが、順番を逆にしてみましょう。

使う大きさに切ってから茹でて冷ませば、加熱後に、包丁やまな板、手の雑菌を野菜につけなくて済みます。和え物などに使うときはぜひお試しください。

茹でるお湯も少なくすみ、手早く火が通って時短にもなりますよ。
 

3.切らずに食べられる生野菜・果物を使う

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そのまま使える野菜・果物を活用

ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅するので、肉や魚だけでなく、野菜なども加熱して食べれば安心です。

もし生野菜や果物を使うときは、よく洗って水気を十分に切って使うことが大切ですが、カットすると傷みやすくなるのがデメリット。カットせずにそのままお弁当に入れられる、ミニトマト・みかん・バナナなどの食材を利用すると便利です。
 

4.火加減と加熱時間を工夫する

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中まで火が通る火加減と時間で

揚げ物は高温で揚げると、表面ばかり色がついて中は生……ということもあります。低めの温度からじっくりと揚げたほうが、中まで火が通って安心です。

肉を焼くときも、最初からずっと強火で焼いていると、中心部から火が通る前に表面が焦げてしまい、中は冷たいまま、ということがあります。焼き色がついてきたら、火を弱めて焼くと中まで火が通って安心です。

料理にもよりますが、中まで十分に火を通すためにも、加熱の温度と時間に気を付けましょう。
 

5.水分対策に乾物を入れる

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削り節、すりごま、海苔などの乾物が活躍

水分はお弁当が傷む原因の1つ。水分が多いと細菌が増える恐れがあるので、少なくなるように調理したり、水気が出にくい野菜を使ったりすると安心ですが、水分を吸ってくれる乾物を活用するのもおすすめです。

タレの多い料理・茹でた青菜などの食材に、削り節やすりごま、海苔などの乾物をあわせると水気を吸ってくれます。

他の料理に水分が移るのも防げますし、料理のバリエーションも増えるのでぜひ活用してみて下さい。
 

きちんと対策して、おいしく安心なお弁当ライフを!

どんなにおいしくて栄養満点のお弁当でも、食中毒になってしまっては元も子もありません。安全・安心な食事のために、食中毒対策の原則と併せて、これらのちょっとしたコツもぜひ参考にしてみて下さいね。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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