サンティアゴ巡礼道とは?

大聖堂

広場が広大なサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂

カトリック教徒たちがスペイン北部にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂を目指して歩いた道のりのこと。最古の記録は951年。11世紀には世界中の多くのカトリック教徒が聖地としてこの聖堂を訪れました。

現在では、カトリック教徒のみにとどまらず若者から年配の人たちまで世界中の人々が、ちょっとしたアドベンチャー旅行としてこの道のりを訪れています。その数は毎年20万人以上。アルベルゲと呼ばれる宿泊施設などで入手できる巡礼手帳を持ってスタンプを集めながら、大聖堂を目指し、大聖堂までの最後100kmを徒歩、自転車で200km以上行った場合は、巡礼証明書がもらえます。

人気のルートは

ログローニョ

フランス人の道の通過点、ログローニョ

サンティアゴ・デ・コンポステーラはスペインの北西ガリシア地方にあります。巡礼道はフランス人の道、マドリードの道、北の道など10通りあります。各自出発点から進みやすい道を行くのですが、一番多くの人が進むのは、フランス人の道。スペインとの国境近くのフランスの街、サン・ジャン・ピエ・ド・ポ―が出発点。牛追い祭りで有名なパンプローナやバル巡りが楽しいログローニョ、聖堂が美しいブルゴスやレオンの街を通るルートです。

日程とおすすめの時期

巡礼者

苦楽を共にして絆を深める巡礼者たち

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂到着までの期間はルートや人、方法によって様々。徒歩で一般に1か月弱と言われます。1か月も休みがとれない……という人も諦める必要はありません!自転車で行く人もいれば、パンプローナやログローニョなどまで電車やバスなど公共の交通機関を使い、そこから巡礼道に参加する方法もあります。また毎年部分的に少しずつ歩いて、数年かけて工程を完了する人もいます。予算や使える日にち、体力を考えて無理のない工程を組みましょう。

巡礼実施を決めたら、時期を決めてしまいましょう。冬は寒く、春と秋は雨がよく降り天候が変わりやすいので、おすすめは夏です。とはいえ朝晩は冷え込むところもあるので、上着は必須です。

気になる宿泊施設について

像

フィニステラの街にある巡礼者の像

巡礼道は、貝柱の絵の指標を目印。通過点の村や街に、アルベルゲという宿があります。アルベルゲには公営のものと私営のものがあり、公営のところは1泊約10ユーロ。男女混合のドミトリーが一般的です。先着順で好きな場所を選ぶシステム。宿によっては食事を提供してくれるところもあります。

これだけは忘れずに!持ち物について

巡礼者たち

年齢も性別、国籍も様々な人々がサンティアゴを目指す

荷物はリュックサックでできるだけ軽くしましょう。日本から飛行機でフランスまたはスペイン入りする場合、どうしても荷物は多くなりがち。その場合終着点近くの郵便局に郵送することができます。

普通の海外旅行に必要な衣類やパス、現金など以外で用意したいのは、履きならしたトレッキングタイプの靴。雨具や帽子、サングラス、小さな懐中電灯もあれば便利。寝袋、防寒具、手袋、アーミーナイフ、日焼け止めや使い慣れた薬、消毒液やバンドエイドなど、保湿液などの化粧品も忘れずに。芯を抜いたトイレットペーパー、タオルも数枚持っていたいところ。詳しくは経験者のブログで情報を得てください。

読んでおきたい本

グッズ

サンティアゴ・デ・コンポステーラの街には巡礼グッズがいっぱい

小説ならパウロ・コエーリョの「星の巡礼道」、紀行本は数々あります。「サンティアゴ巡礼の旅」日本カミ―ノ・デ・サンティアゴ友の会の「スペイン サンティアゴ巡礼の道」、「聖地サンティアゴ巡礼」など。
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星の巡礼 (角川文庫)  画像はAmazonより:http://amzn.asia/cDD9c0M

通過する街の情報などはお馴染み「地球の歩き方 スペイン版」でも得られます。必要な部分のみ切り取っていくと荷物になりません。

注意したい点

カスティーリャ

真夏のカスティーリャ・イ・レオン地方の巡礼道の一部

実際に巡礼道をサンディアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂まで行った人たちに聞いた話です。サンティアゴ・デ・コンポステーラが近くなると、いろんなルートから人が集まります。楽しい出会いも多いとは思いますが、トラブルもつきもの。旅路を共にした人に、終着点近くですべて盗まれた……ということもあるそうです。巡礼者が巻き込まれた事件もありますし、特に一人旅の人は最後まで気を抜かずに、身の安全を一番に考えて旅を行いましょう。


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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。