亀山早苗の恋愛コラム

女性にリードされたい男性の心理!女性からデートに誘いだそう

女性にリードされたい男性たちの心のありよう、そして一歩を踏み出した男性たちの心理を見ていきましょう。恋愛したいけど勇気がでない、好きな人はいるが……という男性たちは意外と多いようです。相手によっては、女性の方から誘い出すのもありなのでは?

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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好意をもっている女性をデートに誘い出せない男性たち

女性にリードされたい男性は意外とたくさんいる?

男だから恋愛でもリードすべき?

「男だから」「女だから」と従来の性役割にとらわれると自分が苦しくなる。それがわかっていながらも、やはり男女問わず、「男はこうあるべき」「女はこうするべき」に知らず知らずのうちに偏っていることは少なくない。

ヒロキさん(39歳)は、好意をもっている女性にアプローチするのが極端に下手だと言う。

「女友だちはだいだい年上女性なんです。よく行くジムに気になる女性ができたとき、年上の女友だちに相談したら、『気負わずに、私に接するように話せばいいのよ。帰り1杯どうですかって気軽に誘えば』と言われたんです。そこで帰りに彼女を呼び止めたんですが、振り返った彼女を見て急にパニックになって、『あ、いえ、いいんです』って逃げ出してしまった。きっとヘンな人だと思われたに違いないと思って、そのジムを退会しました」

そんなことでジムを退会とは。ただ、彼は女性が苦手というわけではないのだ。自分の恋心に過剰な自意識を抱いてしまうのだろう。だから、気軽に誘えと言ってもむずかしいのかもしれない。
 

脈ありと気付かれない。「好意サインは出しているのだけど……」

ヒロキさんは、好きな女性に対してはサインを出しているつもりだという。

「ジムで会った彼女に対してもそうだったんですが、顔見知りになって『こんにちは』と挨拶するとき極端にお辞儀が深くなるとか、彼女の視線を意識していつもよりよけいにトレーニングしちゃうとか……」

それがサインとして彼女に伝わっているかどうかはわからない。おそらく伝わっていないと思う。そう言うと彼はがっかりしたように顔を伏せた。

「いつだったか彼女がタオルを落としたとき、いち早く拾って渡したことがあるんです。そのとき思い切り笑顔で接したんですが、それでもわかってもらえないですよね……」

彼女がどれくらい彼の存在を意識にとどめているかどうかにもよるだろう。

似たようなタイプのショウタさん(40歳)は、自分からは誘えないけど好きな女性に対してはめいっぱい親切にしているという。

「実は社内に気になる女性がいるんです。彼女が残業のときは軽食を買って『食べて』とさりげなく渡したり、彼女の前で自分の好きなフットサルの話をしたり。ただ、軽食も彼女だけにというわけにはいかなくて『残業組で食べてね』などと言ってしまうので、彼女に特別な好意をもっていることが伝わっているかどうかわからないんですが」

ショウタさん、話していても非常に誠実でいい人だということがわかる。ただ、その彼女にとっては、自分に好意をもっているという確信には至らないと思う。
 

従来の「男役割」を苦手とする男性も少なくない

「女役割」を押し付けられたくない女性は多い。だからこそ、男性が「男役割」を期待されるつらさも分かるはず。

「女役割」を押し付けられたくない女性は多い。だからこそ、男性が「男役割」を期待されるつらさも分かるはず。

だからこそ、とショウタさんは力を込める。

「なんだかアヤシイ動きをしているとか、いつも自分にとびきりの笑顔を向けてくるとか、そういう男がいて女性としても好意をもっていたら『軽く1杯行きません?』とか『おいしいランチの店があるらしいんだけど行きません?』というように軽く誘ってもらえたらなと思うんです」

男女の関係においてはどちらがきっかけを作ってもいいはずだし、実際、20代では女性からの告白も多いとも聞く。

だがアラフォー女性はまだそのあたりが少し古風なのか、男性からのリードを待っているタイプも少なくない。そしてアラフォー男性は、なかなか従来の「男役割」を苦手とするタイプも多いのだ。そのあたりで男女に齟齬が生じている気がしてならない。
 

「私がリードするから」と言ってくれた女性と結婚

「僕も社内で1年くらい片思いしていた女性がいるんです」

そう言うのはトモヤさん(39歳)だ。1年たったところで、このままでは何の親展もないからと思い切って彼女に近づいた。

「部内の飲み会のときは彼女の隣に席をとり、彼女が風邪気味のときには薬を買ってきてさりげなく渡す。そういうことをしているうちに、彼女のほうが『いつもありがとう。たまには食事でもどう?』と言ってくれて。緊張しましたけど、彼女が僕に好意をもっているかどうかはわからないんだから、とにかく彼女のことをもっと知ろうという姿勢で行きました。一度行ったら、次は僕から誘うこともできた。3ヶ月くらいそんな関係が続いて、思い切ってつきあってほしいと言わなければと思っていたら、彼女から先に言われました。うれしかった。僕は女性をリードできるタイプじゃないけどと言ったら、『私がリードするから大丈夫』って。本当に彼女主導でつきあいが続き、彼女主導で去年の秋、結婚したばかりです」

彼はそう言って、ピカピカ光る結婚指輪をかざしてくれた。

おとなしかったり口べただったり、女性に対して過度な緊張をしてしまったり……男性にもいろいろ弱点はあるもの。だが、だからといって臆することはないと、トモヤさんを見ていると思う。ほんの少し、好きな女性に近づこうとする努力があれば、彼女のほうで気づいてくれる可能性も大きいのだから。

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