訪日外国人観光客数が最も増加するピーク期は「例年7月」

最近よく聞く「インバウンド」。訪日外国人旅行者におすすめする観光スポットは?

最近よく聞く「インバウンド」。訪日外国人旅行者におすすめする観光スポットは?


【INDEX】
■桜は終わっても百花繚乱!「お花スポット観光」
1.芝桜(4月中旬~5月下旬)
2.ネモフィラ(4月中旬~5月中旬)
3.藤(4月中旬~5月下旬)
4.あじさい(5月下旬~7月)
5.ラベンダー(7月上旬~7月下旬)
6.ひまわり(7月~8月)

■自分で収穫する楽しさも味わう「フルーツ狩り」
1.いちご狩り(1月~5月中旬・6月中旬)
2.さくらんぼ狩り(6月中旬~7月中旬)
3.もも狩り(6月中旬~8月下旬)
4.ぶどう狩り(8月~10月頃まで)
※シーズンや期間は、目安です。エリアや施設、天候等によって異なりますので、問い合わせて確認してください。


近年、日本のお花見が海外でも人気となり、今年も桜の季節に日本を訪れる外国人がたいへん増えましたね。1年の中で月別に見ると、4月が訪日外客数の1つの山をつくっていて、5月は少し落ち着くのですが、7月が年間の最大ピークとなります。多くの国が夏休みシーズンを迎える時期で、8月は日本の猛暑やお盆の混雑が伝わっているためか、7月のほうが訪日客は多くなっています。実は、日本で暮らす国際結婚カップルの、外国人配偶者の家族や友達が、日本に旅行に来る季節でもあります。

なぜなら、欧米では6月から夏休みになる学校が多いので、甥っ子や姪っ子たちだけで遊びに来ることもあるかもしれません。日本も夏休みの時期になりますので、外国からのゲストを案内する予定は組みやすいですよね。

そんな時、どんな所に連れていってあげると喜ばれるでしょうか? 初めての日本なら、まず東京と京都。有名観光地や人気スポットは外国人側も調べたり知っていたりして、リクエストされることも多く、選ぶのは比較的簡単かもしれません。

ただ、ホスト側としては、何かひと味違った提案や、思い出に残る体験にアレンジしてあげたいところですね。そこで、親しい訪日外国人におすすめの場所と過ごし方として、意外な注目を集めている「お花見スポット観光とフルーツ狩り」をバリエーション豊かに紹介していきます。「インスタ映え」するスポットも多数ありますよ。


■桜は終わっても百花繚乱!「お花見スポット観光」

日本の美しい花は桜だけではありません。桜が終わってしまっても、これから夏にかけては、各地でさまざまな花が鮮やかに咲きそろう時です。

そんな花の風景を見に行くことも、外国人には人気があります。特にアジアからの観光客は、「花を見る」ことを旅行のメイン目的の1つと考えている人が多いというデータも……。自国に咲いている花とは、色合いも形も違う日本の花に、とても興味をもってくれているらしいのです。夏までのお花スポットはまだまだたくさんあります。そのいくつかをご紹介します。


1.芝桜(4月中旬~5月下旬)

頭上の桜が散ってしまった頃、足元を見ると、地面をキャンバスにしたかのように鮮やかに彩っているのが芝桜です。5月中旬まで、場所によっては5月下旬まで見頃が続きます。

近年は芝桜を植える公園が各地で増えているようです。関東なら「羊山公園」(埼玉県秩父市)、関西なら「Flower village 花夢の里」(広島県世羅郡)が有名ですが、それ以外にも多くの公園で芝桜が楽しめます。
「羊山公園」

都内から行きやすい「羊山公園」 (写真提供:japan-guide.com)


絶景を見せてあげたいなら、「富士本栖湖リゾート」(山梨県富士河口湖町)の富士芝桜まつり(2018年は4月14日~5月27日開催)へ。雄大な富士山の眺めを背景に、約80万株の芝桜が広大な土地に敷き詰められています。外国人ゲストから歓声が上がること、間違いなしですよ。

「富士本栖湖リゾート」

富士山と芝桜のコントラストが見事な「富士本栖湖リゾート」(写真提供:japan-guide.com)



2.ネモフィラ(4月中旬~5月中旬)

“一面のブルー”で瞬く間に大人気となった花がネモフィラです。4月中旬から咲き始め、5月中旬頃まで楽しめます。茨城県の「国営ひたち海浜公園」がいちばん有名ですが、今年は桜と同様、例年より開花がとても早かったそう。見頃も早く過ぎてしまうので、見たい人はお早めに!
「国営ひたち海浜公園」

ネモフィラと空と丘の向こうの海、3つのブルーで一躍有名になった「国営ひたち海浜公園」 (写真提供:japan-guide.com)



3.藤(4月中旬~5月下旬)

最も有名なのは、2014年アメリカのテレビ局CNNによって「世界の夢の旅行先10カ所」の1つに選ばれた「あしかがフラワーパーク」。樹齢150年に及ぶ大藤棚をはじめ、うす紅色、白、黄色など色とりどりの藤が順番に咲いて行きます。

私も2度ほど訪れたことがありますが、それはもう見事としか言いようがありません。大藤棚のあまりの大きさ・美しさには言葉を失います。

「あしかがフラワーパーク」

世界が驚いた見事な藤の大棚は「あしかがフラワーパーク」で (写真提供:japan-guide.com)


大藤まつりの期間(2018年は4月14日~5月20日)はたいへん混雑しますが、午前7時の開園直後はまだ空いていて狙い目です。5月13日までは夜のライトアップも行われています。

ほかにも藤の名所はたくさんありますが、今年は全国的に藤の開花も早かったため、5月上旬でもう見頃を過ぎてしまうところもあるようです。こちらもお早めに。


4.あじさい(5月下旬~7月)

海外でもよく見かけるあじさいですが、原産国は日本だそうです。6~7月に開花。ちょうど梅雨のじめじめした頃に爽やかなブルーや紫の花が咲きますので、うっとおしい気分を吹き払ってくれるような花ですよね。

関東では「あじさい寺」と呼ばれる鎌倉の明月院が有名です。とにかく混むので、平日の朝早めに行くなど工夫してみてください。そのあと鎌倉観光もできると、外国人ゲストは嬉しいと思いますよ。

鎌倉「明月院」

あじさいの名所として最も有名な鎌倉の「明月院」 (写真提供:japan-guide.com)


もう少し足を伸ばせる人におすすめしたいのは、箱根です。この時期「あじさい電車」の愛称で呼ばれる箱根登山鉄道の沿線には、約1万株のあじさいが咲き誇り、車窓から間近に見ることができます。泊まりがけで行けるなら、夜のライトアップと温泉も楽しめます。

箱根登山鉄道

箱根登山鉄道はこの時期、あじさいに囲まれます。(写真提供:japan-guide.com)



5.ラベンダー(7月上旬~7月下旬)

ヨーロッパの風景のなかにあるイメージが強いラベンダーですが、いまや日本の観光地としての人気が完全に定着しました。最も有名なのは北海道の富良野にある「ファーム富田」。見頃を迎える7月には、広大な敷地がラベンダー色に埋め尽くされ、爽やかな香りに包まれて散策することができます。ラベンダー以外の花も豊富に植えられていて、鮮やかな色の競演が楽しめます。

「ファーム富田」

一面のラベンダーに感動!「ファーム富田」にて (写真提供:japan-guide.com)

「ファーム富田」

「ファーム富田」にはラベンダー以外のお花もたくさん。富良野の町も一望できます。(写真提供:japan-guide.com)


富良野の北に位置する美瑛は、なだらかな丘陵地帯がカラフルなお花畑でパッチワークのように彩られている景色が有名。ヨーロッパの田園風景のような異国情緒も感じられ、アジアからの旅行者に大人気のエリアになっています。

「北海道までは遠くて行けない」という人には、たんばらラベンダーパーク(群馬県沼田市)、くじゅう花公園(大分県竹田市)など各地にラベンダーの観光スポットがありますので、ぜひ調べてみてください。


6.ひまわり(7月~8月)

夏の花といえばひまわり。規模の大小はありますが、今、日本各地に“一面のひまわり”が見られるひまわり畑が存在しています。開花期間は7~8月。見頃が長いので、夏休み中に来日するゲストを案内するには、フレキシブルに計画を立てやすいと思います。あの鮮やかな黄色を見ていると、こちらもテンションが上がりますよね。写真撮影もきっと盛り上がることでしょう。

佐渡島「小川のひまわり畑」

バックに海がある「小川のひまわり畑」は佐渡島ならではの風景 (写真提供:japan-guide.com)




■自分で収穫する楽しさも味わう「フルーツ狩り」

外国人に人気のアクティビティの1つが、フルーツ狩りです。特にアジアの観光客からは大人気。日本の果物自体が海外で人気になっているので、滞在中にたくさん食べたい人は多いはず。それを自分の手で枝から直に摘み取って食べられるなんて、ワクワクする体験であることは間違いありません。

しかし、まだ果樹園側の受け入れ態勢が充分ではないのが現状です。ホームページに外国語版がなく、予約の方法が分からない。それは現地に行っても同じで、外国語の案内がなく、システム(30分間は食べ放題、など)が分からないので、せっかくの機会なのにあきらめるという人が多いのです。

外国人配偶者のご家族やお友達なら、あなたが案内役として連れていってあげられます。説明してあげて、一緒にフルーツ狩りを楽しめたら、きっと大喜びされるでしょう。これからの季節は、特におすすめです。


1.いちご狩り(1月~5月中旬・6月中旬)

日本のいちごは甘くてとてもおいしいと、海外の人からもたいへん好評です。いちご狩りは、採りやすく食べやすい、初めてでも安心で子どもも楽しめるとあって、いちばん人気。練乳が入った容器をもらい、30分間(農園によって異なる)食べ放題で、練乳はお替わり自由というところも。1つのハウス内で何種類かのブランドいちごを食べ比べできるという所も増えてきました。

いちご狩り

たわわに実った真っ赤ないちごが食べ放題! (写真提供:japan-guide.com) 

いちご狩り

食べ頃の実を自分で探すのも楽しい (写真提供:japan-guide.com)


ほとんどの農園は5月いっぱい開催。長いところは6月中旬まで楽しめますし、逆に5月中旬で終了という農園もあるので、事前に確認をしておきましょう。


2.さくらんぼ狩り(6月中旬~7月中旬)

いちご狩りが終わる頃、今度はさくらんぼ狩りが盛んになってきます。システムはいちご狩りとほぼ同じで、制限時間内は食べ放題というもの。山形県が圧倒的な生産量を誇っていますが、山梨や群馬でも観光農園が増えてきました。7月頃まで楽しめます。


3.もも狩り(6月中旬~8月下旬)

7月から8月にかけては、もも狩りのシーズンです。私が住んでいたカナダではまだ硬い桃を皮ごと食べるので、最初はとても驚いたのですが、逆に外国の人は、日本の桃が柔らかくて、日本人は皮をむいて食べることにビックリするようです。スイス人の夫もそうでしたが、食べてみてあまりの美味しさに、すっかりファンになってしまいました。

そんな柔らかい桃を自分で取るのは難しそうですが、農園の方にコツを教われるので大丈夫。時間内は好きなだけ食べられます。山梨、福島などに農園が多いようです。

もも狩り

外国の人から驚かれるほど、日本の桃は甘くてジューシー (写真提供:japan-guide.com)



4.ぶどう狩り(8月~10月頃まで)

秋の味覚のイメージがありますが、夏にスタートするのがぶどう狩りです。早い農園では8月から。10月頃までがシーズンですが、品種によって収穫期が違うので、いつも旬のものが食べられます。日本では、ワインなどに加工するより生食用にするほうが9割近くと圧倒的。品種も多く、50~60種類が栽培されているそうです。

ぶどう狩り

8月から楽しめるぶどう狩り (写真提供:japan-guide.com)


ぶどう狩り

品種によって収穫時期が違います (写真提供:japan-guide.com)

ぶどう狩りができる農園は、生産量トップの山梨県をはじめ、長野、山形、岡山、北海道など全国各地にあります。巨峰やシャインマスカットなどの高級品種を、自分で収穫してその場で食べられるのはとても贅沢な体験です。ただ、収穫にはハサミを使うので、小さいお子さんにはちょっと難しいかもしれません。


以上、外国人パートナーのご家族や友人など、これから日本を訪れる外国の方々におすすめしたい「花とフルーツ」に関する観光やアクティビティを紹介しました。日本にお住まいの方もレジャーとして大いに楽しめるはずなので、シーズンやエリアにあわせてセレクトし、ご案内してみてはいかがでしょうか?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。