スキューバダイビング

ダイビングのライセンスに有効期限はあるの?

ダイビングを楽しむうえで必要となるCカード(ライセンス)。ダイビングに必要な知識とスキルを身につけている証明となりますが、このCカードに有効期限や更新の必要はあるのでしょうか? ダイビング旅行前などに慌てないように、しっかりとチェックしておきましょう。

鴫谷 隆

執筆者:鴫谷 隆

海洋環境問題・スキューバダイビングガイド

 過去にダイビングのCカード(ライセンス)を取得したものの、しばらくダイビングから遠ざかり、久しぶりにやろうと思ったときに気になるのが「このCカード(ライセンス)ってまだ使えるの?」ということ。Cカードに有効期限や更新の必要はあるのでしょうか?
ダイビングのライセンスに有効期限はあるの?

ダイビングのCカード(ライセンス)に有効期限はある?

Cカードに有効期限はない。けれど・・・

結論から言うと、PADIをはじめほとんどのダイビング教育機関の発行するCカードに有効期限はありません。たとえば、10年前にCカードを取得し、その後は1回も潜っていなくても、そのCカードは有効です。1度Cカードを取得すれば、特に更新などする必要もなく、そのCカードは一生有効なものとなります。
⇒Cカードとは

とはいえ、上記のように10年前にCカードを取得して、その後1度も潜っていない人が、いきなり久しぶりのダイビングを楽しめるかといえば、それは甚だ疑問です。知識もスキルも忘れてしまっていることが多いでしょうし、その状態で潜ることは、不安でストレスを感じたり、いざというときにきちんと対処できずに大きなトラブルとなる可能性もあります。

Cカードに有効期限や更新の必要性はありませんが、しばらくダイビングの間隔があいてしまったら、知識やスキルの復習をする「リフレッシュコース」の受講がおすすめ。インストラクターの指導の下で、ダイビングに必要な知識とスキルを再確認することができます。ブランクの目安は「6カ月」。前回のダイビングから半年以上あいてしまっている場合は、まずはリフレッシュコースで復習してから、ダイビングツアー(ファンダイビング)に参加するといいでしょう。もちろん、フランクが6カ月未満でも、自分の知識やスキルに不安を感じるようであれば、ぜひリフレッシュコースを受講することをおすすめします。
ダイビングのライセンスに有効期限はあるの?

ブランクがあいてしまった場合は「リフレッシュコース」の受講がおすすめ。ダイビングに必要な知識やスキルを再確認できます

紛失したときや、結婚して姓が変わったときは?

Cカードは一生有効なので、ほとんどの場合、1回発行されたらそれを持ち続ければOKですが、再発行することも可能です。紛失してしまったときはもちろんのこと、結婚などにより姓が変わったときや、Cカードにプリントされている自分の写真を変更したいときなど、いつでも再発行することができます。また、Cカードを15歳未満で取得し、「ジュニア・ダイバー」認定だった場合は、15歳の誕生日以降にCカードを再発行し、成人のダイバー認定にアップグレードすることもできます。
⇒ダイビングに年齢制限はあるの?

いずれの場合も、Cカードの再発行には1~2週間程度かかることもありますので、次のダイビングの予定がある場合は早めに再発行手続きをしておきましょう。再発行の依頼は、Cカードを取得したダイビングショップやインストラクターにするのが一般的ですが、海外で取得した場合や、自分がCカードを取得したショップがわからなくなってしまった場合などは、ダイビング教育機関に直接申請することも可能です。

※上記はPADIの場合です。ダイビング教育機関によって異なる場合もありますのでご確認ください。
⇒PADIのCカード再発行について

また、ダイビング教育機関によっては、再発行限定でオリジナルデザインのCカードを用意しているところもあります。一生持ち続けるCカードですから、自分のお気に入りのデザインを見つけたら、再発行するのもいいかもしれませんね。
ダイビングのライセンスに有効期限はあるの?

2018年のPADIの再発行限定デザインカード。ダイバー憧れの4つのダイビングエリアがデザインされています

プロレベルの場合は・・・

一方、ダイブマスターやインストラクターといったプロレベルの場合は、1年ごとの更新が必要となります。また、講習を行なったり、お客様をガイドする場合は、賠償責任保険への加入も必要となります。プロレベルのメンバーとして更新をしていても、保険に加入していなければ、ダイブマスターやインストラクターとして活動することはできません。PADIの場合、ダイブマスターやインストラクターが資格を更新しているか、保険に加入しているかは、ウェブサイトの「Pro Check/PADIメンバー資格確認」より確認することができますので、自分の担当のインストラクターやダイブマスターがきちんと資格更新&保険加入しているか、事前に確認しておくことをおすすめします。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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