彼氏をダメ男にしてませんか? 「2つの言葉」を心がける
もっとこうしてほしいのに……と望んでいるなら、自分が周りを輝かせていきましょう。
そのために活用できる「役割言葉」について説明します。これは、恋愛・仕事・しつけなどさまざまなシーンで活用できるはず。
そもそも、優しさや思いやりは、個人のさじ加減です。Aさんには自然と優しくするけど、Bさんはそこまでするほどでもないな……と無意識に思ってしまうこともあり、誰にでも等しく与えられるものとも限りません。相手によって、その度合いが変わるのは仕方がないことなのです。
それでもやっぱり優しくしてもらいたい、大切にしてもらいたい、愛されたい……そんなときはどうすればいいのでしょうか?
まず、相手から何かをしてほしいのであれば、自分から「魔法の言葉」を相手にプレゼントして、相手の優しさや気遣いの芽をどんどん伸ばしていきましょう。
例えばこんな場面……あなたが重い荷物を持っていたら、通りがかった知人が荷物を持ってくれました。とっても助かったあなたは、どんな風にその人に声をかけますか?
きっと「ありがとう」と言って、感謝を伝えると思います。でも、それだけでは、「困ったことがあったらいつでも助けてあげたい!」というところまでは届きません。ぜひ、ありがとうの前後に「2つの言葉」をつけましょう。
<目次>
■前:相手の名前を読んでから「ありがとう」
人は自分の名前を呼ばれることが大好き。名前を覚えてくれた、呼んでくれた――それだけで嬉しい気持ちになるんです。無意識に、親につけてもらって人生を共に生きてきた名前を大切にしている気持ちになるのでしょうね。だからぜひ、「あなた」とか「ねえねえ」ではなく、名前で呼ぶようにしてみてください。そして、感謝の言葉の前にも、「○○さん、ありがとう!」と名前を付け加えましょう。せっかくなら、「私はあなたに感謝しているんです!」ということを、しっかり相手に印象づけることが大切だからです。
■後:お礼の後に「役割を与える言葉」をプレゼント
そして、お礼の後には、役割言葉をつけましょう。役割言葉というのは、「優しいね」「頼りになるね」「男らしい/女らしいね」「思いやりがあるね」「気がきくね」「頑張り屋さんだね」「しっかりしているね」「努力家だね」「面倒見がいいね」のように、相手に「役割を与える言葉」のことです。これを自分が相手になってほしい「理想の役割」で伝えるのです。「○○さん、ありがとう! ○○さんって優しいんだね!」
「○○くん、ありがとう! ○○くんってすっごく頼りになるね!」
というように、名前+お礼の後ろにつけて繰り返し言ってみましょう。
相手を輝かせる「役割言葉」とは?
役割言葉で高め合う関係になろう!
本来、人は与えられた役を演じ切りたいという欲を持っています。だから、役割言葉を受けとると「優しいと思われているなら、もっと優しくなろう」「思いやりがあると思われているなら、もっと思いやりのある人になろう」という気持ちになり、自然と言葉通りに動きたくなるものです。
「え~? そんなに簡単に人は変わらないでしょ」と思っている方も多いですよね。
では、イメージしやすいように、逆のお話をしましょう。役割言葉はプラスの方向に活用できる一方で、悪い方向にも使えてしまうものなのです。
彼氏を「ダメ男」にする女性は「悪い役割言葉」を使っている?
もしかしてダメ男製造機かも
ダメ男くんだって、最初からダメ男ではないんですよ。そういう女性は、面倒見がよくて優しいのですが、つい「あなたって、本当にダメなんだから!」「私がいなきゃ何もできないんだから!」など、ダメな役割言葉をかけてしまっていることがとても多いんです。
逆に、ダメ男くんがその「ダメな役割言葉が口癖の彼女」と別れて、いい役割言葉をプレゼントしてくれる新しい彼女と付き合ったら、働き者で優しいステキな男性になっていた……なんてことも、本当にあるんです。
付き合っていれば不満があるかもしれないし、照れくさいこともあるかもしれないけれど、どんどん褒めて「いい役割言葉」をプレゼントするようにしてみてください!
「役割言葉」を仕事に活用する場合
さて、これを仕事に活用するとどうでしょうか? もしあなたが部下や後輩社員に「相手にこうなってほしい!」というビジョンがあるなら、将来なってほしい姿、将来なってほしい希望を言葉に込めてプレゼントしましょう。かといって、「もっとがんばれよ!」「もっと努力しろ!」と言うのは逆効果。これでは、へそを曲げてしまいます。
例え完璧ではなくても、「○○さんは、頑張り屋さんだね!」「○○くんは、うちの部で頼りになる存在になったね!」などと言ってみましょう。役割言葉をプレゼントされたほうは、自然とそちらに近づこうとします。そんな「いい流れ」に乗せてあげるのが役割言葉なんです。上司や先輩として、相手を良い意味で調子に乗せて、リズムを作ってあげましょう。
「役割言葉」を親子間で活用する場合
さらに親子間に応用するとどうでしょうか。学生時代を思い出してください。例えば、期末試験の前にお母さんから「テスト前くらいは勉強しなさいよ~!」「宿題やったの? まったく、サボってばかりなんだから!」などと言われたらどう思いますか? 思春期だととくに反抗したくなりますよね。「そりゃ、たしかに成績がいい方じゃ無いし、親の理想の点数は取れてない。でも自分なりには頑張ってるし、毎日ちゃんと学校でも勉強してる。今だってちょっと休憩してただけじゃないか!」と、自分を全否定されたように感じてしまうもの。
でも、お母さんも悪気があって言っているのではないんですよね。ウチの子は頑張ればもっとできるハズ! もっと輝けるハズ! と信じているから、愛情でついつい声をかけたくなっているだけだったんだ、と親になってから気づいた人もいらっしゃるはずです。
もしお子さんに言葉をかけるとしたら、「○○がいつも頑張ってるの、ママは知っているからね!」という風に、未来のお子さんの姿を先にプレゼントしてあげましょう。
自分も相手も輝かせる人になろう
自分でだけでなく周囲の人を輝かせる人になろう
人間関係で大切なのは、自分を魅力的に輝かせる努力をすること。でも、本当は「自分だけでなく相手も輝かせる人」が本当に素敵な人ではないでしょうか。さっそく今日から試してみてくださいね。
【関連記事】