フィット(フィットハイブリッド)のライバルはノートe-POWER
ホンダ・フィットの価格帯は、1.3Lガソリンが1,428,840円~1,985,040円。1.5Lガソリンが1,853,280円~2,050,920円。1.5Lハイブリッドの1,699,920円~2,367,360円
日産は、2017年9月に完成検査不正問題が発覚。在庫車の登録停止、生産ラインの停止などを受けて10月には登録車販売台数ランキングの10位圏外になったものの、その後回復し、2017年のコンパクトカー・ナンバー1にはノートが輝いた。
ライバルであるホンダ・フィットはどうだろうか。2017年の上半期は、登録車の販売台数ランキングで10位前後だったが、6月末にマイナーチェンジを受けると、8月は前年同月比109.5%の4位に躍進し、その後は5位前後をキープしている。
2017年夏のマイナーチェンジでフィットはどう変わった?
先(2017年夏)のマイナーチェンジでは、衝突被害軽減ブレーキを含む先進安全装備の「ホンダ・センシング」の採用のほか、内・外装デザインのリフレッシュ、インテリアのクオリティアップなどが盛り込まれている。さらに、走りの質感向上も図られた。遮音機能付きフロントウインドウガラスの採用をはじめ、ボディ剛性の強化やサスペンションダンパーの減衰特性の最適化などがその主なメニューだ。
ライバルと比べても上質といえる乗り味
最も印象的なのは乗り心地の良さで、現行フィットが登場した際の少しゴツゴツとしたフィーリングはほぼ解消され、ライバルの日産ノート、トヨタ・ヴィッツ、マツダ・デミオあたりと比べても国産車トップクラスといえるフラットライドを低速域から高速域まで味わうことができる。さらに、パワートレーンのスムーズさも一段と増した印象だ。先のマイナーチェンジで、1.3Lと1.5Lガソリン、1.5L+モーターのハイブリッド、いずれもチューニングされた。額面どおり、より上質感のある加速・減速フィールが味わえる。
現行フィットといえば、ハイブリッドの「i-DCD」を中心にリコールを連発した過去があるが、現在では信頼性も確保されているようで、走行フィールの面でもかなりスムーズな部類に入るなど、その完成度の高さも目を見張るものがある。
室内や荷室の使いやすさも美点
乗り心地、静かな車内、そしてスムーズな加速フィールが味わえるマイナーチェンジ後モデルのフィット。もちろん、従来からの美点であるセンタータンクレイアウトによる後席の広さ、座面を跳ね上げられるリヤシート、荷室の高い使い勝手なども依然として魅力的だ。
ノートe-POWERは、モーター駆動らしいスムーズな発進加速や強めの回生ブレーキ、「ワンペダル」ドライブと呼ばれるアクセルとブレーキペダルの踏み替えの少なさなどの利点がある。一方で、ノートe-POWERの後席は路面からの突き上げが大きめ。より上質な走行フィールという点では、フィットにやや分がある印象で、このあたりを重視するのであればフィットをチョイスしてもいいかもしれない。
ホンダ・フィット、価格
1.3Lガソリン:142万8840円~198万5040円1.5Lガソリン:185万3280円~205万0920円
1.5Lハイブリッド:169万9920円~236万7360円
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