スキューバダイビングにフィンはなぜ必要?
水中を快適に泳ぐには、フィン選びも重要なポイント
ただし、より効率よくフィンを利用するためには、自分に合ったフィンを選ぶことが大切。フィンを選ぶポイントは「タイプ」、「ブレード(水かき部分)の大きさ」、「ブレードの硬さ」、「デザイン」、「フィット感」など。それらのポイントを踏まえたうえで、自分にぴったりのフィンを選ぶといいでしょう。
なお、ダイビングやスノーケリングのスキルが上達すると、適したフィンも変わってきます。自分のレベルに合わせて、フィンもレベルアップさせていくことがおすすめです。
フィン選びのチェックポイント
1. フィンのタイプフィンには大きく2つのタイプ、ブーツに合わせてサイズ調節ができる「ストラップタイプ」と、足を包み込みフィット感抜群の「フルフットタイプ」があります。目的やスタイルに応じて使い分けるといいでしょう。
ストラップタイプとフルフットタイプのフィン
フィンのかかとの部分が開いており、つま先を入れてストラップで留めるタイプ。ストラップの締め具合に応じてサイズの調節が可能です。最近では、着脱が簡単なスプリングストラップを採用したタイプも人気。
ブーツを履いてから装着するのが基本で、ビーチを歩くときのケガの防止にもなります。スクーバダイビングにおいては、ウエットスーツとドライスーツの両方に対応できるフィンとして、伊豆半島や紀伊半島などの国内近場エリアを潜るダイバーに人気があります。
●フルフットタイプ
ブーツのように足全体をすっぽりと包み込むタイプ。大きさの調節はできませんが、フィット感は抜群です。つま先から足裏、かかとにまでフィットするので、キックの力が効率よくブレードに伝わり、快適なフィンキックが可能。リゾートでのスノーケリング用に使っている人も多いようです。
2. ブレードの大きさ
ブレード(水かき)部分が大きいと、キックするときに包み込む水が多くなります。抵抗が大きく反発力が強いため、推進力は大きくなりますが、そのぶん強い脚力が必要となります。一方、ブレードが小さいと、推進力は少ないものの、少ない負担でキックすることができるので、脚力のないダイバーにおすすめです。
3. ブレードの硬さ
素材や形状により、フィンのブレードの硬さはさまざま。ブレードが硬いと、キックの際の抵抗が大きいため、そのぶん脚力が必要となります。キックのパワーがダイレクトに推進力となるので、脚力に自信のある人向けといえるでしょう。柔らかいブレードは、推進力は少ないのですが、脚力が少なくてすむのがメリット。女性やシニアはもちろん、ビギナーにも扱いやすいのが魅力です。
4. デザイン
フィンを選ぶときには、使いやすさはもちろん、せっかくならデザインにも気を配りたいところ。「スーツと同系色の色にすれば足が長く見える」など、さまざまなコツがあるので、お店のスタッフと相談しながら選ぶといいでしょう。ほかの器材と合わせてカラーコーディネイトしてみてはいかがでしょうか。
5. フィット感
フィンを選ぶときに、忘れてはいけないのがフィット感。ついフィンの性能ばかりに目が行きがちですが、どんなに優れたフィンでも自分の足にフィットしないようではNG。靴を買うときと同じように、実際に履いてみるなどして、フィット感を確認したうえで選ぶようにしましょう。
ストラップの左右を均等に締め、フィット感をチェック
フィンずれを防ぐには?
靴に「靴ずれ」があるように、フィンにも「フィンずれ」があります。サイズの合わないフィンの使用は、フィンずれの原因となり、ダイビングやスノーケリングを楽しむうえで大きな妨げとなります。そこで利用したいのが「ブーツ」と「フィンサポート」です。フィンサポートをつければ、足にしっかりとフィット
どちらも足にフィンをよりフィットさせ、フィンずれを防いでくれる強い味方。使用するフィンのタイプに合わせて選択し、快適なダイビング&スノーケリングを楽しみましょう。
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