バレンタイン前に知っておきたいチョコレートの魅力

シニア

70代以上のバレンタイン参加率は半数に迫る!? 老若男女を問わず人気のチョコレートの魅力とは

2月に入ってバレンタイン商戦が真っ盛りですね。私もこの時期、チョコレートの特設販売コーナーへ行くのを楽しみにしているひとり。特に、この時期にしか日本では買えないメーカーのチョコレートが来るのを楽しみにしています。もちろん、お気に入りのメーカーもあります。

先日、そのメーカーのチョコレートを買いに行ったら「いつもありがとうございます!」といわれました。確かに、去年も同じお姉さんから買ったような記憶が……。覚えていただいたことが嬉しいやら恥ずかしいやら(笑)。

義理チョコ、友チョコなど、毎年話題の絶えないチョコレートですが、性別も年齢も問わずに楽しめる食品の一つです。今回はチョコレートと健康効果について、解説したいと思います。

意外と高い70代シニアのバレンタイン参加率

最近、大手チョコレートメーカーが「15歳~74歳の男女2,000人の声からわかった、2018年のバレンタイン動向バレンタイン予測2018」を発表しました。

これによると、70代の女性の47%がチョコレートをあげる予定があると答え、40%の男性がチョコレートをもらう予定があると答えています。これに対し、20代はあげる予定がある女性は73.5%、もらう予定がある男性は47.2%だそうです。意外にもシニアも若年層に劣らず、バレンタインというイベントを楽しんでいることが伺えます。そしてこの結果からは、成人男女の約半数が何らかの形でバレンタインに参加しているということがわかるでしょう。

加えて興味深いのは、プレゼントに選ばれるチョコレートの傾向として、健康志向のチョコレートが人気だという点。健康効果が認められているカカオ分60%以上の高カカオチョコレートの市場推移も、2014年から2016年の3年間で約3倍に伸びているそうです。

さらに調査結果の考察として、食のトレンドは「我慢しない健康へ」と記されており、健康のために我慢ばかりするのは時代遅れで、体によくておいしいものが食べたいという意識が表れているのかもしれません。

「機能性表示食品」として販売されているチョコレートも

チョコレートにはさまざまな健康効果があることが知られています。さまざまな市販の商品の中には、機能性表示食品として販売されているものもあります。機能性表示食品は消費者庁への届出が必要な食品です(反対に、これらの成分が入っていても「届出」がされていない場合は、商品に効能の表示がないものもあります)。

機能性表示食品のチョコレートとしては、以下のようなものがあります。

■難消化性デキストリン配合チョコレート
日常的にチョコレートを食べる方、食品中の糖や脂肪が気になる方向けの商品です。効能として「難消化性デキストリンには、同時に摂取した糖や脂肪の吸収を抑える機能があることが報告されています」という文章が表示されています。

■GABA(γ-アミノ酪酸)含有チョコレート
日常的にチョコレートを食べる方、事務的な作業に従事する機会が多い方向けの商品です。効能として「γ-アミノ酪酸には、事務的作業による、一時的・心理的なストレスの低減機能があることが報告されています」と表示されています。

■ビフィズス菌BB536含有チョコレート
おなかの調子を整えたい健康な成人(ただし、妊産婦及び授乳婦を除く)向けの商品です。「ビフィズス菌BB536には、腸内環境を良好にし、腸の調子を整える機能が報告されています」と効能が表示されています。

健康効果があるものを原材料に使ったチョコレート

チョコレートの原材料に使われているカカオには様々な健康効果があると言われていますが、カカオだけでなく、他にも健康効果のあるげんざ量を使った製品もあります。

■高カカオポリフェノールチョコレート
通常のミルクチョコレートよりも原材料のカカオの割合を高めたチョコレートです。甘さ控えめで苦味を強調した味の商品が多く、甘いものが苦手な大人の男性も食べやすいチョコレートです。

■低GIチョコレート
砂糖のかわりに「マルチトール」を使って作ったチョコレートです。血糖値の上昇が緩やかなため、血糖値が気になる人にも人気の商品となっています。

また、直接的な健康効果からは少し逸れますが、自然にやさしい原材料が使われた「オーガニックチョコレート」もあります。実は栄養素の観点で見ると、オーガニック(有機)とそうでない食物の差は非常に僅差です。オーガニックの特徴である「環境にやさしい」ことは、回り回って人間にもやさしい商品であるはずと考える人たちの間で、人気の商品となっています。

意外と難しい手作りチョコ……初心者は失敗するテンパリング

ここまでの健康効果についての解説からは少し脱線しますが、老婆心から、最後に手作りチョコについても触れておきたいと思います。

2018年のバレンタインは、手作りチョコレートに流行の兆しがあるようです。市販にはないものをがんばって作ろうと思う気持ちは分かりますが、実はチョコレートはパティシエの扱う食材の中でも最も扱いの難しい食材の一つです。チョコレートを溶かして好みの形に成型することをテンパリングと言います。簡単で手軽そうに感じられると思いますが、実は溶かす際の温度が1度違うだけで味が悪くなってしまったり、チョコレートの脂分が溶け出して見た目が悪くなってしまったりします。

私のいた製菓学校では、テンパリングを得意としている先生がデモンストレーションを見せてくれることはありましたが、生徒である私たちは実技はさせてもらえませんでした。先生いわく「チョコレートを扱うのはパティシエ歴10年以上のトップパティシエのみ。駆け出しの生徒には難しすぎる」とのこと。どうしてもやってみたかった私はチョコレートを買い込み自宅で試してみたのですが、先生の仰るとおり。チョコレートの成型を「溶かして形を変えるだけ」と安易に考えると、残念ですが本当に失敗します。

難しそうに感じられるかもしれませんが、チョコレートの入った焼き菓子のほうが、失敗は少ないものです(製菓学校でも、チョコレート入り焼き菓子は生徒の我々も作らせてもらえました)。手作りチョコレートを検討している方は、ぜひご参考になさってください。


多くの人たちの健康志向にあわせて、チョコレートも進化しています。チョコレートを上手に取り入れて、時にはバレンタインのようなイベントも楽しみながら、おいしく健康的な生活を送りましょう。
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