電圧もプラグの形状も違うイギリスの電気事情
旅の思い出を納めたいスマホやデジカメ、出張で使うノートパソコン。できることなら、普段から使い慣れているものを旅先でも使いたいですよね?でも日本とイギリスでは、プラグの形も電圧も違います。知らずに使って大惨事!なんてことにならないよう、出発前に覚えておきたいのが「変換プラグと電圧確認!」の掟。また、イギリスでの変換プラグの買い方や実際に使う前の確認ポイントもご紹介します。プラグの形はぜんぜん違う!
イギリスのプラグ(コンセント)の形状は日本のものとは大きく異なるので、そのまま使うことはできません。必ず変換プラグ(アダプター)が必要になります。旅先での時間のロスをなくすためにも、変換プラグはやはり旅行出発前に日本で準備しておくのがベター。旅行用品売場や大き目の家電販売店の他、成田空港や羽田空港はじめ、国際便の発着する空港での売店でも買う事ができます。
変換プラグはどのタイプを選べばいい?
イギリスのプラグは、角型3ピンのG型(日本では「BFタイプ」と呼ばれる場合もあります)。なおガイドブックなどには丸型3ピンの「B3タイプ」も併記されていることもありますが、この丸型3ピンのタイプはかなり旧式で、ほとんど見かけません。変換プラグは角型3ピンタイプだけで十分でしょう。また、イギリスのプラグはヨーロッパ大陸各国のものとも違うので、イギリス経由でヨーロッパ各国へも旅行する場合には、別途その国のものにあった変換プラグが必要になります。
イギリス国内で変換プラグを買うには?
もし日本で手配できずイギリスへ入ってから購入する場合、比較的簡単に見つかるのは空港内の売店、空港からの列車が乗り入れる大きめターミナル駅構内の売店など、海外からの旅行者が多い場所。例えばロンドン中心部であれば、ヒースローエクスプレス発着駅のパディントン、ガトウィックエクスプレス発着するヴィクトリア、またはユーロスター発着駅のセントパンクラス駅などに入っている売店WH Smith(WHスミス)で入手できるはず。他にも、大きめの家電小売店や旅行用品店、デパートなどで買える場合もあります。イギリス各地に支店のある文具チェーンRyman(ライマン)でも取り扱いがあるようです。変換プラグは英語で「アダプター(adaptor)」。イギリス外のプラグをイギリス用に変換するものは「ビジター・トラベル・アダプター(visitor travel adaptor)」または「ビジター・トゥー・ユーケイ・トラベル・アダプター(visitor to UK travel adaptor)」と呼ばれます。価格はシンプルなものなら5ポンド前後から。なお、日本のプラグの形とアメリカのプラグは同じなので、アメリカからイギリス(US to UK)のものであれば大丈夫です。また各国のプラグに対応するもの(World to UK)は10ポンド前後が目安です。
イギリスの電圧は?変圧器は必要?
プラグの形の他にも注意が必要なのは、電圧です。日本の電圧が100Vなのに対して、イギリスの電圧は240V(AC)。日本にくらべると、かなりの高電圧ですね。ここを忘れてそのまま使ってしまうと、故障や事故の原因となります。繋いだ瞬間に火花と煙が出た!なんてコワイ話も……。とはいえ、必ずしも変圧器が必要、という訳でもありません。スマホやデジカメ、タブレット、ノートパソコンなどの携帯デジタル機器や電気シェーバーは、あらかじめ100-240Vに対応できる仕様のものがほとんどです。ACアダプターや取り扱い説明書に「INPUT(入力電圧) 100-240V」とあれば、変圧器は不要。変換プラグをつけるだけでOKです。
旅行に持参する電気製品が決まったら、「必ずACアダプターの裏面で対応電圧を確認する!」と覚えておきましょうね。
ドライヤーは大丈夫?
大概のホテルには各部屋備え付けまたは貸出用のドライヤーがあるので、持参しなくても良いとは思いますが、もし心配な場合は、海外の高電圧にも対応するドライヤーを購入しておくことをおすすめします。また、どうしても普段から使っているものでなきゃダメ!という場合には、対応電圧の確認を忘れずに。もし240Vに対応していなければ、変圧器が必要になります。変圧器は消費電力容量にも注意!
変圧器を購入する際には、消費電力容量(ワット数)にも注意が必要です。ノートパソコンなら100W程度ですが、ドライヤーは1000Wを超えるものも少なくありません。不具合や故障を避けるためにも、使いたい電気製品に合った変圧器を選びましょう。なお容量100W程度の変圧器なら手のひらサイズですが、一般的に、電力容量に比例して変圧器の大きさと重量も大きくなります。また、イギリスでの調達は簡単ではないので、日本国内で準備しておくことをおすすめします。