セルフケア…個人が取り組む「自分のケア」

セルフケアでうまくストレスとつきあう

セルフケアでうまくストレスとつきあう


「セルフケア」とは、私たち一人ひとりができるストレス対策のこと。

働いていれば、どうしてもストレスは避けられません。そうしたストレスとうまくつきあうために必要な知識やスキルを身につけ、実際に活用できるようになることが大切です。

逆境があってもうまく乗り越えるために必要なレジリエンスやSOCの知識を得たり、心が追いつめられてしまわないために対処資源に気づいたり、マインドフルネス認知行動療法をはじめとする対処法を身につけたりすることが、「セルフケア」にあたります。


ラインケア…「部下を持ったら身につけたい」知識とスキル

ラインケアで部下のストレスに配慮する

ラインケアで部下のストレスに配慮する


個人がどれだけセルフケアの知識やスキルを身につけても、仕事が集中したり、自分の実力以上の仕事を任されたりして、自分ひとりの力だけではうまく対応できないこともあります。

そうしたときに、重要になってくるのが、「ラインケア」。

「ラインケア」とは、「部下が疲労やストレスを過度に蓄積させ健康を損ってしまった」ということが起きないようにマネジメントできるようになる、管理職のための対策のことです。

具体的には、心が弱りかけた部下に気づけるようになる。それから、その部下の置かれている状況や自分の部署が適切に機能しているかを把握・評価し、部下からの相談への対応、必要に応じた見直し等ができるようになることが挙げられます。

また部下を元気にする指導やモチベーションを高めるコミュニケーション等も「ラインケア」に含まれます。


職場環境改善…経営者、産業保健スタッフ、人事労務担当者をはじめ、皆で行う「健康な職場づくり」

職場環境改善で互いを尊重する職場づくりを

職場環境改善で互いを尊重する職場づくりを


ただ、管理職による対策にも、また限界があります。

たとえば、自分の直属の上司のコミュニケーション能力が高かったとしても、その上にいる経営陣が出す方向性に一貫性がなく、自分に任されている役割も不明確で、いつ解雇されるかもわからないといった会社で働いていれば、不安が募って元気がなくなりますよね。

元気に働き続けるためには、それを支えるしくみや風土をつくるための「職場環境改善」も大切です。

「職場環境改善」とは、労働時間や作業方法、人間関係、職場の物理的レイアウトなどの職場環境を改善することで働く人のストレスを軽減し、メンタルヘルス不調を予防する方法のこと。

SOCを高める健康な職場づくりやハラスメント防止のしくみづくり、ストレスチェックの集団分析を行ってその結果を職場内の対話へとつなげ改善していく活動、ダイバーシティマネジメント、働き方改革などがここに含まれます。

また休職者を出してしまった場合には、そうした人が復帰後に元気に働き続けやすいような体制づくりをすることも重要です。


職場のストレスマネジメントには、コミュニケーションや健康な職場づくりも含まれる

「職場のストレスマネジメント」というと一人でやるイメージを持たれる方が多いのですが、私たちがイキイキと健康に働き続けるためには、上司や同僚等からの支援やお互いを尊重した健康な職場環境で働くことが欠かせられません。

ストレスマネジメントガイドとして、今後も、「セルフケア」「ラインケア」「職場環境改善」の3つの側面から、役立つ情報をお伝えしていきます。


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