寒中見舞いのシーン別文例……結婚、出産、引越しの報告の書き方
シーンに合わせて寒中見舞いを書きましょう
先方の安否や、こちらの近況などを書くのが一般的ですが、結婚や出産、引越しの報告をする方もいるかと思います。シーン別の文例や喪中の場合はどうすればよいのかまとめてみました。
寒中見舞いで、結婚の報告をする場合
季節のご挨拶を兼ねて、結婚の報告を
「寒中お見舞い申し上げます」が一般的ですが、目上の方などは「寒中お伺い申し上げます」を使えばよりいっそう丁寧になります。また「私事ですが」と言う一文を入れるのもポイントです。
■文例1
寒中お見舞い申し上げます
寒さの折いかがお過ごしでしょうか。
私事ですが このたび ○月○日に結婚いたしました。
これからは二人で協力して 温かい家庭を築いていきたいと思います。
今後も変わらぬお付き合いのほど よろしくお願いいたします。
またお近くにお越しの際は ぜひお立ち寄りください。
令和○○年一月
■文例2
寒中お伺い申し上げます
厳しい寒さが続いておりますがお変わりなくお過ごしでしょうか。
私たち昨年◯月◯日に入籍し、下記住所にて新しい生活をスタートしました。
今後ともご指導のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折 ご自愛のほどお祈り申し上げます。
令和○○年一月
寒中見舞いで、出産の報告をする場合
写真入りは親しい人だけに
また、赤ちゃんの写真は入れない方が無難です。ダメだという決まりはありませんが、もともと寒さの厳しい折、相手の健康を気遣う内容の便りが「寒中見舞い」です。近況報告として写真を入れるのは、親しい方限定にして、通常は報告の言葉を添える程度にすればよいでしょう。
■文例1
寒中お見舞い申し上げます
松の内を過ぎ、また連日厳しい寒さが続いておりますが、
いかがお過ごしでしょうか。
私事ですが、我が家に新しい仲間が増え、にぎやかな毎日を送っております。名前は○○です。
今後とも親子共々よろしくお願いいたします。
寒さ厳しき折 ご自愛のほどお祈り申し上げます。
令和○○年一月
■文例2
寒中お伺い申し上げます
寒に入り一段と寒さ厳しく感じられますが、いかがお過ごしでしょうか。
私事ですが、昨年○月に長男(長女)を出産し、お蔭様で母子とも無事に過ごしております。今後とも家族共々よろしくお願いいたします。
寒さもこれからが本番です。
くれぐれもお身体大切になさってください。
令和○○年一月
寒中見舞いで、引っ越しの報告をする場合
転居の報告をメインにしないこと
しかし「寒中見舞い」では、季節のご挨拶を兼ねてお知らせすることになります。ですから転居の報告をメインにしないで、本文内にはささっと書き記すのがポイントです。
■文例1
寒中お見舞い申し上げます
寒さの折いかがお過ごしでしょうか
私ごとで大変恐縮ですが昨年○月に転居し新しい住まいで新年を迎えました。
お会いできる日をお待ちしております。
寒さ厳しき折 ご自愛のほどお祈り申し上げます。
令和○○年一月
■文例2
寒中お伺い申し上げます
厳しい寒さが続いておりますがお変わりなくお過ごしでしょうか。
突然のことですが、この度下記へ転居いたしましたのでお知らせいたします。
お近くまでお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
厳しくなります折柄、なにとぞお身体を大切にお過ごしください。
令和○○年一月
寒中見舞いで、相手や自分が喪中の時に気をつけること
あまり派手なはがきは選ばないこと
また、相手の方が喪中の場合、年賀状が届かないさびしい新年を迎えても、「寒中見舞い」が届いたら嬉しいもの。こういうケースでは是非このツールを使うべきです。
気をつける点としては、あまり派手な写真やイラストは避けること。パステル調の優しいイメージのはがきを選び、新年の挨拶となるワードを使用しないようにしましょう。季節の草花などのイラストなどシンプルなものをおすすめします。
内容も盛りだくさん入れずに、ささっと報告までにすればよいでしょう。
■文例1(自分が喪中の場合)
寒中お見舞い申し上げます
寒さが一段と増しておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
喪中のため年頭のご挨拶を遠慮させていただき、失礼いたしました。
ご報告が遅くなりましたが、昨年○月に長男(長女)が誕生したしました。
名前は○○と言い、母子とも無事に過ごしております。
今後とも家族共々よろしくお願いいたします。
寒さもこれからが本番です。
くれぐれもお身体大切になさってください。
令和○○年一月
■文例2(相手が喪中の場合)
寒中お見舞い申し上げます
ご服喪中のことと、年始のご挨拶は遠慮させていただきましたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
私事ですが昨年◯月◯日に入籍し、下記住所にて新しい生活をスタートしました。
今後ともご指導のほど どうぞよろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しい折から、くれぐれもご自愛くださいますよう
お祈り申し上げます。
令和○○年一月
「寒中見舞い」は困った時のお助けツール。季節の挨拶と共にいろいろなシーンでの報告にも使えることを覚えておくとよいですね。
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