冬の寒さを避けて、可憐な水仙の花畑を見に行きませんか?
冷たい風が吹きすさぶ冬は、旅を含めた外出がどうしても億劫になりがち。でも、そんな時期であっても美しい花畑が屋外で楽しめる場所があるのをご存知でしょうか。
そんな貴重な場所の一つが、伊豆半島・下田にある爪木崎(つめきざき)。美しいカーブを描く砂浜と丘の上に立つ白亜の灯台が印象的な伊豆の観光スポットの一つですが、冬に行くと可憐な水仙の花畑が楽しめます。
今回は爪木崎と可憐な水仙の花畑がある風景をご紹介します。
丘の上に白亜の灯台が立つ爪木崎
爪木崎(Yahoo! 地図情報)は、静岡県下田市にある岬。伊豆半島の南東に位置する須崎半島の先にあり、太平洋に面しています。岬の近くまでバスが走っており、駐車場も整備されているため、ちょっと歩くだけで岬の風景をたっぷりと楽しむことができます。
爪木崎の代表的な風景と言えば、丘の上に立つ白亜の灯台、爪木崎灯台です。高さは17.3メートル、昭和初期の1937年に造られ、それからずっと沖合を航行する船舶の安全を見守っています。
間近で見ても素敵な風景ですが、ちょっと離れた場所から俯瞰してみると、爪木崎ならではの絵になる風景を楽しむことができますよ。
爪木崎灯台からは、見通しが良ければ伊豆七島の利島(としま)などの島影を望むことができます。爪木崎から一番近くに見える島は沖合10kmにある神子元島(みこもとじま)。ここには日本最古の洋式石造り灯台が置かれており、その存在を島影からも確認することができます。
爪木崎の右側には、遥か昔の火山活動により造られた荒々しい海岸線が望めます。柱状節理がはっきりとわかる「俵磯」などがあり、遊歩道で巡ることもできます。
美しいカーブを描く砂浜に感動
爪木崎の絵になる風景は、灯台だけではありません。灯台の下を見てみると、美しくカーブを描く砂浜が広がります。打ち寄せる波まで絵になってしまいますね。カーブしている砂浜の全貌を望むには灯台のある丘ではなく、バス停や駐車場がある丘の上から眺めてみて下さい。忘れられなくなる風景が待っていますよ。
早春の風物詩、可憐な水仙の花畑にうっとり
爪木崎では、伊豆ならでの温暖な気候も手伝って全国的に冬を迎える12月から1月にかけて、春を先取りするように水仙の花畑が現れます。花が咲く風景が少ない冬から早春にかけて花を訪ねる旅の行き先として大人気です。花畑が広がる場所は、爪木崎灯台のある丘の斜面が中心です。
その本数は全部で300万本。可憐な水仙の花が視界いっぱいに広がる風景は、伊豆ならではの暖かい日差しも加わって、今が冬だということを忘れさせてしまいます。
水仙の開花にあわせて、水仙まつりも開催されるため、岬周辺はとってもにぎやか。お気に入りのアングルを探して岬周辺の散策路を歩いてみて下さい。
早春の風物詩として可憐な水仙の花畑が楽しめる爪木崎をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。冬の寒さを避ける旅先としてもぴったりですので、ぜひ爪木崎へ足を運んでみて下さい。
爪木崎へのアクセス
東京・新宿から伊豆急下田へ直通する特急 スーパービュー踊り子号
地図:Yahoo! 地図情報
<鉄道>
東京駅、東海道新幹線 熱海駅より、特急 スーパービュー踊り子号、踊り子号に乗車し、伊豆急行 伊豆急下田駅下車。
南伊豆東海バス 爪木崎行きに乗り換え、終点下車。伊豆急下田駅から15分~22分。
なお東京都区内、横浜市内、小田原から出発する場合、JR東日本が発売する南伊豆フリー乗車券を利用すると、伊豆急下田への単純往復よりも運賃がお得になり、爪木崎を含めた南伊豆エリアの東海バスにもフリー乗車することができます。
<車>
東名高速 厚木ジャンクションから小田原厚木道路、西湘バイパス、熱海ビーチライン、国道135号線を経由して、下田へ。
下田の手前、柿崎交差点を須崎方面に左折し、県道116号線を爪木崎へ。爪木崎近くに駐車場があります。
また下田へは、東名高速 沼津インターチェンジまたは新東名 長泉沼津インターチェンジより伊豆縦貫道、伊豆中央道、修善寺道路、国道414号線経由で向かうこともできます。
【関連サイト】
◇「春の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで春に行きたい名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
◇「東海の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで東海地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。