中流でいたい人は今後どうしたらいい?ロバート・キヨサキ氏からのアドバイス

2017年の10月に、『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者であるロバート・キヨサキ氏が数年ぶりに来日しました。特別企画として、ご本人に「貧乏から脱出する方法」をインタビューさせていただきました!なかなか収入があがらない中でどのようにサバイバルしていけばいいのでしょうか。(インタビュー前編より続きます)

ロバート・キヨサキ氏:
 「中流でいたい」という気持ちはわかりますが、実際お金のこととなると、何もしていない人がほとんどです。だから私は本を書いて、お金について学びなさい、行動しなさいと言っているのです。つくづく思うのですが、たいていの人は行動しません。私の友人の高学歴も役に立ちません。人間の習性というか…たとえば、健康のために「大食いするのをやめろ」、「大酒を飲むな」、「運動しろ」と言われても、なかなかできませんよね。そしてとうとう心臓発作を起こしたりする。一時は養生しても、治ったとたんにまた食べて飲んで運動しない生活にもどります。習慣はなかなか変えられないものです。

お金持ちになりたいという人にアドバイス

お金持ちになりたいという人にアドバイス


--「投資について何も知らないので何から始めたらよいか、誰に聞いたらよいかわからない」という初心者も多いと思います

ロバート・キヨサキ氏: 「誰からアドバイスをもらうか」については、細心の注意を払ってください。私が『金持ち父さん 貧乏父さん』を書き、ボードゲーム『キャッシュフロー』を考案したのは、そういう悩みを持つ皆さんが自分で本を読み、ゲームをプレーして学ぶ、つまり「何かをする、身体を動かす、行動する」ことができるようになるためだったのです。

金持ちになりたい人への具体的アドバイス

金持ちになりたい人への具体的な方法をおうかがいしました


行動すれば、あなたの頭脳も変わり始めるのです。本を読むだけでは十分ではありません。ゲームをプレーして本で読んだことを「強化する」作業が不可欠なのです。私の本とゲームは、あなたのやる気を引き出し、あなたがもっと学びたいと思えるようにするためのものです。そりゃ何もしないでいるほうが楽ですよ、だからほとんどの人は行動しないのです。でも、とにかく「何かをする」ことから始めてください。

アベノミクスでお金の価値がどんどん下がっている

ロバート・キヨサキ氏: 投資に関するかぎり、誰であろうと見るべきものは「キャッシュフロー」、つまり「お金の流れ」です。金融市場では「利回り(イールド: yield)」とか「リターン(収益率)」とかを見ます。みんなそういう数字を見ています。アベノミクスでは利率はゼロパーセントです。ということは、利回りはゼロです。それは、皆さんがお金を失っていることを意味しているのだと気づいてください。たとえばインフレ率が6%になったとしましょう。それなのに利回りが0%なら、あなたはその分お金を失っていることになるんです。政府がお金を刷りまくってお金の価値がどんどん下がっているというのに、お金を貯めている人は愚かです。私の祖父の口癖を借りれば「バカタレ」です。(笑) だから20年前に『金持ち父さん 貧乏父さん』を書きました。

私にとってお金は、貯めるものではありません。「借金」という形で利用するものです。だから何かを買うときはいつも借金をして買います。そして私が買うのは、「リターン」つまり「プラスのキャッシュフロー(不労所得)」を生む「資産」です。

たとえば投資物件として一軒家を買ったとして、その物件が私に毎月100ドルの不労所得をもたらしてくれるとします。私はそういう物件を6500戸持っているんです。そして毎年こうした投資物件を買い足しています。もちろん借金を利用してね。こうして投資物件を増やしているおかげでキャッシュフロー(不労所得)も増えています。だから私がやっているのは、お金を貯めることとは正反対のことなのです。

さらに、こうした借金には税金がかかりません。課税されないのです。私が職に就いていて給料をもらっていれば、給料に課税されます。せっかく税の優遇措置があるのに、むざむざ課税されるのは「バカタレ」です。(笑)

--給料生活だと税金を払い続けることになるわけですね。

最新刊『こうして金持ちはもっと金持ちになる』は、ロバート・キヨサキ氏の最新刊。『金持ち父さんundefined貧乏父さん』の「大学院版」。今後生き残り経済的に成功したい人への具体的な方法を解説している

最新刊『こうして金持ちはもっと金持ちになる』は、ロバート・キヨサキ氏の最新刊。『金持ち父さん 貧乏父さん』の「大学院版」。今後生き残り経済的に成功したい人への具体的な方法を解説している


「学校を出て就職する」だけでは、人生の選択肢は、ほとんどありません

ロバート・キヨサキ氏: その通りです。このお金の制度は米国で作られたものですが、その「金融システム」を輸入して採用したのが日本なのです。この金融システムは、実はあなた方のお金を盗むようなしくみになっているのです。だから学校ではお金について教えてくれません。

ファイナンシャル教育を受けてファイナンシャル・インテリジェンスが身に付けば、自分がやりたいことについて選択肢が増えます。「学校を出て就職する」ということしか知らなければ、人生の選択肢などほとんどありません。日本の皆さんを見ていて思うのですが、貧しくてもとても優秀な人々が大勢います。とても働き者です。逆に言うと、だから貧しいんです。(笑)一生懸命働いて高給取りになりますが、そうすればするほど税金はますます高くなります。そして、政府がお金を刷りまくってお金の価値を下げているのに、ますます価値が下がっているお金を銀行に預けています。

そこから脱出するためには、本を読むのことも大事なのですが、一番大事なのは、「実際に何かをすること」、「行動すること」、たとえば『キャッシュフロー』ゲームをプレーしたりすることです。本を読むだけでゴルフがプレーできるようにはなりませんよね。『キャッシュフロー』ゲームをプレーすれば、どうやってお金のゲームをプレーすればいいかが分かるようになるのです。ゲームをプレーするのは、あなたの頭脳を働かせるのに高い効果があります。給料日から給料日から食いつなぐという「ラットレース」の生活から、どうすれば抜け出せるかを自分で学べます。

貯金するだけでは「バカタレ」。私が追っているのは「お金の流れ」

ロバート・キヨサキ氏: 今の時代、お金を貯めるのは、私の祖父の口癖のように「バカタレ」です。ますます一生懸命働いて、ますます重い税金を払うことになるなんておかしいと思いませんか。国がどんどんお金を刷っているので、お金の価値はますます下がっています。大金持ちになれるのは、ほんの一握りの人たちだけです。『キャッシュフロー』ゲームの本当の目的は、ラットレースを出ることだけではないのです。ラットレースから抜け出すことばかり考えていると、他の学びがおろそかになります。自分は今回のプレーで何を学んだかをよく意識してください。だから、このゲームを何度も繰り返しプレーすることをお勧めしています。私は雇われの身ではありません。そういう意味の仕事はしていません。私が毎日やっているのは、現実の世界で『キャッシュフロー』ゲームをすること、つまりお金の流れを追うことなのです。

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撮影/松本英明

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