意外と恋愛、結婚に影響を与える「親の存在」
「親に大切に育てられたことを感謝すること」と「親の理想通りに生きること」は別物
大人の恋愛をしたければ、「親からの自立」は必要不可欠なもの。今回は、一見、恋愛とは無関係に思える「親からの自立」について紹介します。
ケース1: 「結婚しろ」とうるさく言われる
結婚適齢期になると、親に「結婚しろ」とうるさく言われる人も少なからずいます。もちろん親も子供を心配して言っているものです。でも、もう親が若かったころとは時代が違いますし、更に言えば、「一般的な結婚適齢期」と「自分自身の結婚適齢期」は別物です。一昔前は、結婚しないと生きづらい時代でしたが、今は違います。また「自分の結婚適齢期」で言えば、働くことが好きな人の場合は、還暦までは仕事に集中して好きなだけやり尽くした後、「結婚したい」と思うこともあるでしょう。
もう現代は、「みんなと同じ時期に似たような人生のレールに乗って安心できるような時代」ではありません。みんなそれぞれ、自分にとって一番いいタイミングで、自分に合ったものを手に入れることが幸せなのだと分かってきています。
もちろん子供を望むのであれば、産みやすい若い年齢のうちに結婚した方がいいでしょう。でも、そうでないなら、子孫を残すことは大切なことではありますが、私たちは子どもを産むためだけに生まれてきたわけではありません。それぞれに人生のテーマをもって、この世に誕生してきています。現代のように“結婚しない人”が増えてきたと言われている時代に生きていることも、また何かしらの運命があってのことかもしれません。
もちろん中には「家を代々守っていく」ことを大事にしているようなご家庭もあるかもしれません。ただ、例えそうであっても、本来、私たちは“自分の人生”を歩むために生まれてきています。親の期待に応えるためだけに生まれてきた“親の分身”ではありません。
「親に大切に育てられたことを感謝すること」と「親の理想通りに生きること」は別物です。育ててもらったことに対してありがたいと思っても、だから、親の言う通りに生きなくてはいけないなんてことはありません。
また、結婚には縁とタイミングが大切です。もし親の「結婚しろ」という言葉に振り回されて、まだ縁もタイミングも訪れていない状態なのに、無理やり結婚しようとしたら苦しむだけです。そんな状態では、焦って残念な結婚をしてしまうこともあるでしょう。
逆に、親も本当に子供を愛しているのであれば、「子供が自分らしく幸せになること」を一番に考えなくてはいけないし、それを学ぶことも、今回の人生において大事なことでしょう。それを教えてあげるのも、ある意味、子供の役目かもしれませんね。
次も親の言葉に影響を受け過ぎてしまうと、幸せになれないことです。次のページをご覧下さい。