一方、シニアにとっての第二の人生を楽しむ選択肢の一つだった田舎暮らしも、昨今では多様な価値観を持つ若い世代にも受け入れられるようになってきました。農業、趣味、子育て、そしてサテライトオフィスなど移住の目的は様々に広がり、単なる一過性のブームではなく「自分のライフスタイルを探す」ムーブメントとして当分続くのではないでしょうか。
こうした田舎(地方)暮らしのニーズに合わせ、移住のハードルがぐっと下げてくれる魅了的な支援制度が続々と登場してきています。過疎化に悩む地域にも田舎暮しをしたいあなたにも、双方にとってプラスになるwin-winな制度。さぁ、あなたにピッタリの支援制度を探してみましょう。
全国で32番目の国立公園が誕生したまちで新築・中古住宅購入に最大200万円を補助(新潟県妙高市)
新潟県の南西部、長野県との県境に位置しています。本年3月に国立公園として誕生した「妙高戸隠連山国立公園」を有し、四季折々の美しい景観やバラエティーに富んだ温泉、新鮮な山の幸に恵まれています。また、様々なアウトドアスポーツや自然体験、トレッキングを楽しむことができることも魅力の一つです。妙高市の主な移住支援策
転入者に住宅取得支援補助金として最大200万円を支給/空き家情報登録制度による市内の空き家情報の提供/UIターン者へ就職時に必要な「ふるさと就職支援資金」を融資/地域全体で支援する「子ども・子育て支援事業計画」を策定/農家民宿の開業のための経費の一部補助
・妙高市の支援情報の紹介>>妙高移住ナビ ~暮らしの支援・助成制度一覧~
・移住・定住の相談窓口>>妙高市役所 企画政策課 未来プロジェクトグループ(移住・定住総合窓口)電話 0255-74-0044
・妙高市のオフィシャルサイト>>妙高市 Myoko City
・妙高市の魅力を動画で見てみる>>日本の宝妙高へ「四季の妙高山」
起業家を目指す移住者の「やる気」を育成支援補助金300万円で応援(富山県南砺(なんと)市)
富山県の南西端に位置し、市の約8割が白山国立公園等を含む森林です。岐阜県境に連なる山々に源を発して庄川や小矢部川の急流河川が北流するなど、豊かな自然に恵まれています。また、市北部の平野部では、水田地帯の中に美しい「散居村」の風景が広がり、独特の景観を形成しています。南砺市の主な移住支援策
市内で新分野で事業を開始・継続・拡大する移住者に事業所・店舗等の改修費や設備設置費等の必要経費として最大300万円を補助/転入者に新築に最大100万円・中古に60万円の奨励金の支援/転入且つ就職した人の引越し費用の二分の一(10万円程度)を助成/首都圏等からの介護人材の移住を積極的に受け入れ
・南砺市の支援情報の紹介>>南砺で暮らしませんか~いきいき田舎暮らし
・移住・定住の相談窓口>>南砺で暮らしません課 電話 0763-23-2037
・南砺市のオフィシャルサイト>>さきがけて 緑の里から 世界へ
・南砺市の魅力を動画で見てみる>>懐かしき未来への旅、南砺。
世界農業遺産の里山里海に5年以上暮らせば新築購入費最大150万円を支給(石川県能登町)
能登半島の北東部に位置する、波静かな内浦と濃い緑に囲まれた町。イカや寒ブリの水揚げで知られる港が点在し、丘陵地には田畑が広がり、はっきりとした四季が豊かな自然の恵みを与えてくれます。各地域で盛んに行われる祭り等の民俗文化が今も大切に継承されており、能登の里山里海は世界農業遺産に認定されています。能登町の主な移住支援策
5年以上の定住を前提として新築住宅への助成・最大150万円を補助/中古住宅の購入&改築は最大100万円を補助/UIターン者及び新規学卒者に定住促進助成金を支給/町内での新規事業開設者や既存事業の継承者を支援する「創業・継承支援事業補助金」を融資/赤ちゃん誕生時のお祝い給付金・児童手当・医療費給付など子育て支援施策が充実
・能登町の支援情報の紹介>>石川県 能登町 定住・移住ポータルサイト~能登町に住もう。
・移住・定住の相談窓口>>能登町定住促進協議会 電話 0768-62-0260
・能登町のオフィシャルサイト>>海の幸や温泉ほかの観光ガイドと生活情報
・能登町の魅力を動画で見てみる>>石川県能登町PR動画「心あばれる」
地域おこし協力隊がゲンキな村で空き家+土地を購入すれば最大100万円を補助(岐阜県白川村)
岐阜県の西北部に位置し、急峻な山々に囲まれた典型的な農山村。その豊かな森林を活かした白山国立公園、天生県立自然公園などがあります。合掌造りや「結」の精神、どぶろく祭りを始めとする伝統行事、有形・無形の文化財など、国際的にも注目される様々な文化が守り育まれています。白川村の主な移住支援策
定住を前提に空き家と付随する土地を購入すると最大100万円を補助/購入・賃貸した空き家の改修費用として上限300万円を補助/女性限定のお試し移住施設シェアハウス入居者募集/古民家改修ワークショップの開催/白川村起業者支援事業補助金・白川村地域ブランド開発支援事業補助金を設置/移住促進の取り組みは、地域おこし協力隊が中心となって展開しています。
*地域おこし協力隊/都市から地方に移住して(およそ1年以上3年以下の期間)、農林水産業の応援や地場産品の開発など地域での協力活動を行います。その土地に密着する活動内容が多く、約6割の人が任期終了後に当該地域へ定住しています。
・白川村の支援情報の紹介>>白川村へ移住してみませんか?
・移住・定住の相談窓口>>地域おこし協力隊 電話 05769-5-2180
・白川村のオフィシャルサイト>>「世界遺産」ひだ白川郷
・白川村の魅力を動画で見てみる>>【絶景空撮】白川郷(岐阜県白川村)の合掌造り集落
東京都内から車で90分のハタオリマチで奨励金最大100万円で新生活(山梨県富士吉田市)
東京都内から100キロ圏・車で90分圏内に位置する自然豊かなまち。明治以降、織物が近代産業として脚光を浴びて以来、富士北麓の中核都市としての役割を果たしてきました。古くから富士山信仰のまちとして栄え、ほどよく都市機能もあり都市と自然がバランスよく融合しています。富士吉田市の主な移住支援策
40歳未満の夫婦で土地を購入し新築すると最大100万円の補助・中学生以下の子ども1人当たり10万円を加算/遠距離通勤世帯に月1万円の補助/空き家バンク登録物件の改修費を最大50万円の補助/新婚世帯・空き店舗利用・中古物件購入等の奨励制度/お試しステイの参加者募集
・富士吉田市の支援情報の紹介>>富士吉田暮らしを考える。
・移住・定住の相談窓口>>ふじよしだ定住促進センター 電話 0555-73-9445
・富士吉田市のオフィシャルサイト>>富士吉田市役所
・富士吉田市の魅力を動画で見てみる>>ハタオリマチノキオク
*助成制度には、各種条件がある場合があります。詳しくはそれぞれの自治体Webサイト等でご確認をお願いします。
さて、移住先のでの仕事はどうするか?
総務省が1月に実施した大都市での意識調査で、移住希望者が最も重視する条件として、男女共に「生活が維持できる仕事(収入)」が半数を超えるという結果が出ています。自然環境が良いことは無論だが、仕事の場があることも重要なポイントということですね。イメージとしての田舎暮らしではなく、もっと現実的な地方での暮らしへの関心の高さがうかがえます。移住希望者の最大の関心事でもある、田舎の仕事事情を以前の記事にまとめています。内容的には、ハローワークのネットサービスから始める仕事探し/地域おこし協力隊で田舎体験/スキルや資格を地域のために役立てる等々。あなたの移住計画の参考にどうぞ。
*田舎暮らしをしたい…でも、そもそも仕事はあるのか?>>All About 田舎暮らし
移住者の取り合いっこの感がある、昨今の田舎暮らしブーム……最近では「移住政策の成否は人数ではなく、どんな人材が増えるかだ」と、移住者を地元の“人財”として受け入れる重要性を指摘する自治体も出てきています。
移住希望者として支援制度のチェックも大切ですが、これからは都市生活で培った資格や知識、スキルを活かせるコミュニティを探し出すのも重要なポイントになるのではないでしょうか。