平均寿命が男女共に、80歳オーバーになった日本人。60歳定年として、あなたのセカンドステージは、20余年間あることになります。リタイア後の暮らし方をどうするか? 田舎暮らし希望者にとって、実現の成否を分けるのは現役時代からの準備です。

家族皆んなと話し合う、課題を一つひとつクリアする……。じっくりと時間をかけて検討しましょう。今回は、移住希望者の最大の関心事でもある、田舎暮らしの仕事の実情に注目してみます。

ぴったりの仕事が探せるのか?そもそも田舎に仕事はあるのか?

自分で「やる・作る」が田舎暮らしの醍醐味!月10万円でも生活できるのか?

月10万円の田舎暮らしの真実は

月10万円の田舎暮らしの真実は

以前、本ガイド記事で月10万円で田舎暮らしを実践している人たちを、紹介したことがあります。

水道を引かず雨水・湧き水を生活用水や飲料水にする。自分で釣った魚を野菜と交換したり、浜辺で海藻を調達など、海の恵みを存分に活用する。等々、ボンビーガールも顔負けの、サバイバル・タイプ。

自宅の温泉が使い放題のため、お風呂の水代とガス代が全くかからない。50坪の土地を年間35000円という格安の賃料で借り自宅を建設。等々、幸せな出会いと強運に恵まれた、グッドラック・タイプ。

月10万円が絶対不可能とは言いません。しかしそれは幸運の女神が微笑んでくれた、ほんの一部の恵まれた人だけ。俗界を離れて神通力をもった仙人じゃないんですから、“ユメ”と“カスミ”だけでは暮らしていけません。

田舎で生活するためにはどうしても収入が必要だし、都会と比べれば、ほとんどの人が収入減となるのは当り前。それに、仕事の種類によって地域選びも変わってきます。田舎の仕事の実情をチェックして、自分にピッタリの仕事を探すことが重要です。

移住先の仕事を探したい!最初のステップはナニから始めるべき?

まずはネットで職探し

まずはネットで職探し

都市部での地方自治体主催のUIターン支援イベントに参加する、移住者歓迎を掲げる行政窓口に問い合わせる、最後の手段として田舎で暮らしている親戚に泣きつく……。田舎で仕事を探す方法はいろいろ。しかし、手っ取り早く情報を手に入れるのに便利なのは、やっぱりインターネットです。

ネットで地方の求人情報を収集したい場合、ハローワークのネットサービスを利用するのが最も手軽な方法。ハローワークを活用するのは地元企業が多く、自ずと地元に就職したい人に向けの情報が集まっているようです。さらに、一般の転職サイトがカバーしていない地域の就職まで、ハローワークはサポートされています。

■全国から仕事情報を探す>>ハローワークインターネットサービスの求人情報から探す
■全国から仕事情報を探す>>自治体・就農・民間が集めた求人情報から探す

以下のハローワーク(東京・大阪)では、「地方就職支援コーナー」が設置されています。ネット上の情報だけではなく相談員と直接やりとりをしたいなら、そちらを活用するのもいいですね。

■支援コーナー設置のハローワーク>>東京・大阪の地方就職支援コーナー

見知らぬ田舎に飛び込んで自分探し!「地域おこし協力隊」という選択肢も

地域おこしにチャレンジする

地域おこしにチャレンジする

都会を離れて意欲溢れる都市部の人材を受け入れ、地域おこしを進める総務省の地域支援プロジェクト「地域おこし協力隊」。隊員は概ね、1年以上3年以下の期間、地方自治体の委嘱を受け、地域で生活しながら各種の地域協力活動を行います。

活動地域は北海道から沖縄まで。一部地域を除いて、特に参加年齢の制限もありません。活動の現場は、農林水産業への従事・水源地の整備・買い物等の移動サポート・観光ルート企画立案・子どもとの交流活動・情報通信技術の普及活動・伝統芸能の応援など、多種多様に渡っています。

隊員の給与は自治体によって変わりますが、16万6千円のところが多く、まれに20万円のところもあります。参加して体験すれば、暮らしてみたい地域もやってみたい仕事にもきっと出会えるはずです。リタイア後のふるさと探しのために、1~2年間をかけて各地で地域おこしの武者修行にチャレンジしてみませんか。

■協力隊の詳細は>>地域おこし協力隊

都会暮らしで培ったスキルや資格!田舎暮らしに役立つのか?

■田舎での絶対必需品「自動車運転免許」
田舎ほど病院やスーパーまで遠くなるのが当然で、日常的なガソリン消費量は相当アップしてしまいます。オススメは小回りの利く軽トラ。維持費が安いし、未鋪装道路を走れるし、大きな荷物が積み込めます。免許証を持っていない人は、街に居る間にドライビングスクールへ!

■田舎で使いこなす「IT(情報技術)」
インターネットが加速度的に普及してきた現在、地元特産品の通販サイトの運営や、田舎暮らしの実践ブロガー等々、快適な自然環境をエンジョイしながらの自営業も当たり前になってきました。地方に拠点を移す企業も登場してきています。即戦力としてサテライトオフィスへの就職も考えられますね。

■地元食材の魅力をアップグレードする「食品衛生責任者」
都会のスキルを田舎に持ち込む

都会のスキルを田舎に持ち込む

趣味で磨いたそば打ちのワザ、古民家でカフェ、天然酵母にこだわった手作りパン……。焦らずに、地元食堂やレストランなどで働いてみること。旬の食材や郷土料理をチェックして、自前の店を開業するのがポイントです。調理師免許・栄養士資格を既に取得していれば、申請だけで責任者になることができます。おっと、自前の家庭菜園の充実もお忘れなく。

■自然に触れる・楽しむための「小型船舶操縦士」
船での釣りや水上バイクなど、マリンスポーツ関連で活躍できるライセンスです。国内でのレジャーやスポーツなどで使う、エンジン付き小型船を操縦することができます。関連ショップや団体スタッフとして経験・知識を蓄積して、自分のショップやスクールを開設しましょう。

都会を離れての田舎暮らしは、生活環境もガラリと変わってしまいます。何よりも都会と違うのが暮らしの中での「経済環境」。田舎ならではの思いがけない出費や転職等での収入の増減といった、暮らしの収入と支出をしっかり把握した移住計画をすることが重要です。