2017年8月にも大学生二人が乗ったオートバイに乗用車が衝突、転倒させ怪我をさせたにもかかわらず逃走した事件がありました。近くを走っていたタクシーのドライブレコーダーには、乗用車がクラクションを鳴らしながらオートバイに煽り運転をしたあと、追い越して進路を妨害し接触した映像が残っていました。
自分にとってはごく普通の運転であっても車のドライバーの気持ちを逆撫でしてしまい、ちょっと脅かそうと煽られたり幅寄せされたりするわけですが、接触しただけでもバイクは転倒につながり大怪我の可能性があります。事故を起こさないためにはどういう運転を心がけたらよいのか、車の危険な運転に巻き込まれないようにするにはどうしたらよいのか。毎日バイク通勤をしているガイドが方法や心構えをお伝えします。
【目次】
- 事故につながる可能性があるバイクの危険走行とは?
- 自動車のドライバーを逆撫でしてしまうバイクの運転とは?
- 怪我を軽減する装備やドライブレコーダーも検討しよう
- 自分が死なないためにリスクを回避する運転を心がけよう
事故に繋がる可能性があるバイクの危険走行とは?
事故には自分が起こしてしまうものと他人の事故に巻き込まれてしまうものの二種類があります。まずは自分が事故を起こさないことが大事です。一番気をつけて欲しいのがバイクのすり抜け運転です。道路交通法で「すり抜け」という言葉は明確化されておらず、合法・違法のボーダーラインが曖昧になっており、よく討論になる部分ですが、その危険性について知っておきましょう。朝の忙しい時間帯に混雑した幹線道路を走っていると、右から左から次々にバイクがすり抜けしていきますが、一番気をつけて欲しいのは車が動いている時にすり抜けしていくライダーです。車がちょっとでもハンドルを切ればぶつかってしまうようなギリギリのラインをすり抜けしていくライダーを頻繁に見かけますが、これは危険運転を通り越して無謀運転です。
サクサクすり抜けて自分は運転が上手いとでも思っているのかもしれませんが、周りのドライバーが注意を払ってくれているから事故に繋がっていないだけです。もし、すり抜けをするなら車が停止している時に充分に注意を払って行ってください。もちろんすり抜けしないのが一番です。
自動車のドライバーを逆撫でしてしまうバイクの運転とは?
バイクも車も歩行者にとってはどちらも凶器となり、ぶつかれば大怪我をさせてしまう可能性があります。大きな乗り物ほど注意が必要ですが、車やバイクが凶器になることを完全に忘れてしまっている人の方が圧倒的に多い事を覚えておいてください。ちょっと気に障っただけで嫌がらせをしてくるドライバーは山ほどいます。そんなことで?と思うことも多数ありますが実例を見ていきましょう。■LEDやHIDのヘッドライトの眩しさ
最近では明るいLEDやHIDが人気で、純正のヘッドライトがLEDということも増えてきていますが、これらの光源は非常に明るいため周りの車にとってみたら眩しいことも。特に社外品は注意が必要で、純正品は光軸がしっかりしており光も散らないようになっていますが、社外品だと光が散ってしまって前の車からすると眩しく感じます。
また走行中はハイビームが基本と言われていますが、これも前の車からしたら眩しいので注意が必要です。坂の上りなどではロービームにしてもヘッドライトが上向きになりまぶしい事があるので、停車時にはハンドルを少し左に切っておくと良いでしょう。
■すり抜け
道が渋滞していて自分はなかなか進むことができないのに、バイクが横をすり抜けていくことに腹を立てるドライバーもいます。危険なすり抜け運転に関しては前述しましたが、すり抜けという行為自体が周りのドライバーを苛立たせる可能性があることを覚えておいてください。
■勢いよく抜いていくことに関して
バイクは車と比べて非常に軽いので特に信号待ちからの走り出しで前に出ることもあるかと思います。しかし自慢のスポーツカーを運転中に小さいバイクが自分の車を抜いて加速していくとそれだけで腹を立てるドライバーもいます。東名の事故のように勢いよく抜いていった後に前で急に減速し怖がらせる悪質なドライバーもいるので注意が必要です。
■横入り
バイクは車と違って小さいので、車では入れないような隙間にも入ることができます。例えば右折用車線で追い越しをしてギリギリで直進車線に入ることなんかもできますが、こういった行為も危険運転ドライバーの気持ちを逆撫でする可能性があります。
怪我を軽減する装備やドライブレコーダーも検討しよう
バイクの死亡事故が発生してしまった際の破損部位の50%は頭部で、ヘルメットの選び方は非常に大事です。気軽なハーフヘルメットもよいですが、できれば防御力の高いフルフェイスヘルメットやジェットヘルメットを選びたいところ。次に破損部位の確率が高いのが胸部で、こちらは25%です。最近では二輪業界も胸部プロテクターの推進に力を入れています。ツーリングなどで長距離を走るならプロテクター入りのウエアをチョイスすると良いでしょう。通勤などでバイクを使っているならバイク用のウエアを使っていない人も多いのでジャケットなどの下に着用できるプロテクターがオススメです。
最近ではバイク用のドライブレコーダーも商品化されていて、ユピテルのBDR-2 Wifiはバイク用に防水・防塵仕様です。もしもの時にドライブレコーダーで録画していれば誰が原因で事故が起こったのかを正確に把握することができます。
自分が死なない為にリスクを回避する運転を心がけよう
バイクは小さな事故でも大きな怪我に繋がるリスクを抱えています。事故や安全運転に関しての記事のコメント欄には、「かーっとなって危ない運転をするDQN(非常識な人間の事を指すインターネットスラング)なドライバー悪い」
といった内容のコメントが散見されます。もちろん危険な運転をするドライバーが悪いのですが、ライダーにしろドライバーにしろ意外と短気な人は多いです。特に朝の通勤時間帯なんて急いでいる人が多いのでちょっとした事でイラついて危険な運転をしてしまう人がいます。
私は、かれこれ7年間片道25km以上の道のりをバイク通勤していますが、その間一度だけ事故にあった事があります。雨が降りしきるレインボーブリッジで前を走る車を追い抜いたところ、すごい勢いで抜き返され、前に来たと思ったら急ブレーキをかけられました。
危ない!ととっさにフロントブレーキをかけたところ橋のつなぎ目の鉄板部分だったためにフロントブレーキがロックしそのまま転倒。運転手から私が転倒した姿が見えていたはずですが、車はそのまま走り去り戻ってきませんでした。バイクはフロントフォークが曲がり、ヘルメットはボロボロになりましたがしっかりと私の頭を守ってくれました。一歩間違えれば死んでいたかもしれないと思います。
私は基本的に自分が短気であることを自覚しています。そのため以前は幅寄せさても道を譲らないこともありましたが、バイクは車と喧嘩しても100%勝てません。事故を起こしたのは一度だけですが、その後、幅寄せされたこや煽られたことは何度もありました。その場合やるべきことは一つだけ。「道を譲る」ことです。
バイクの運転はとても楽しいですが、事故を起こしてしまったら元も子もありません。自分が事故を起こさない運転をすること、また車のドライバーに配慮した運転をすること。この二つを心がけ、必ず自宅に無事に帰りましょう。
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