今年6月に東名高速道路下り線で、追い越し車線前後に並んで停車していた乗用車2台が後ろからきたトラックに追突される事故がありました。痛ましい事件ですが、この事件をきっかけに危険運転に注目が集まっています。今回は車でしたがバイクのライダーにとっても人ごとではありません。

2017年8月にも大学生二人が乗ったオートバイに乗用車が衝突。転倒させて怪我をさせた上で逃走した事件がありました。近くを走っていたタクシーのドライブレコーダーには、乗用車がクラクションを鳴らしながらオートバイに煽り運転をしたあと、追い越して進路を妨害して接触した映像が残されていました。

自分にとってはごく普通の運転であっても車のドライバーを逆撫でしてしまい、ちょっと脅かそうという気持ちで煽られたり幅寄せされたりするわけですが、接触しただけでもバイクは転倒につながり大怪我してしまう可能性があります。

事故を起こさないためにはどういう運転を心がけたらよいのか?車の危険な運転に巻き込まれないようにするためにはどうしたらよいのか?

毎日バイク通勤のガイドが方法や心構えをお伝えいたします。

事故に繋がる可能性があるバイクの危険走行とは?


事故には二種類あり自分が起こしてしまうものと他人の事故に巻き込まれてしまうものがあります。まずは自分が事故を起こさないことが大事です。

一番気をつけて欲しいのがバイクのすり抜け運転に関して。道路交通法で「すり抜け」という言葉は明確化されておらず、合法・違法のボーダーラインが曖昧になっています。

この辺はよく討論になるところでもありますが、まずはバイクの危険なすり抜け運転に関して説明します。

朝の忙しい時間帯に混雑した幹線道路を走っていると、右から左から次々にバイクがすり抜けしていきます。一番気をつけて欲しいのは車が動いている時にすり抜けしていくライダーです。

車がちょっとでもハンドルを切ればぶつかってしまうようなギリギリのラインをすり抜けしていくライダーを頻繁に見かけますが、これは危険運転を通り越して無謀運転です。

サクサクすり抜けて自分は運転が上手いとでも思っているのかもしれませんが、周りのドライバーが注意を払ってくれているから事故に繋がっていないだけ。

すり抜けするなら車が停止している時に充分に注意を払ってするようにしてください。本来はすり抜けしないのが一番です。

自動車のドライバーを逆撫でしてしまうバイクの運転とは?

自分は普通に運転しているつもりが周りをイライラさせていることも・・・

自分は普通に運転しているつもりが周りをイライラさせていることも・・・


バイクも車も歩行者にとってはどちらも凶器。ぶつかれば大怪我の可能性があります。大きな乗り物ほど注意が必要ですが、車やバイクが凶器になることを完全に忘れてしまっている人の方が圧倒的に多い事を覚えておいてください。

ちょっと気に障ることをしただけで嫌がらせをしてくるドライバーは山ほどいます。そんなことで?と思うことも多数ありますが実例をあげたいと思います。

■LEDやHIDのヘッドライトが眩しさ


HIDやLEDは非常に明るいが周りのドライバーにとっても眩しいかも

HIDやLEDは非常に明るいが周りのドライバーにとっても眩しいかも


最近では明るいLEDやHIDが人気となっています。純正のヘッドライトがLEDということも増えてきていますが、これらの光源は非常に明るいので周りの車にとってみたら眩しいこともあります。

特に社外品は注意が必要。純正品は光軸がしっかりしており光も散らないようになっていますが、社外品だと光が散ってしまって前の車からすると眩しいということも。

また走行中はハイビームが基本と言われていますが、これも前の車からしたら眩しいので注意が必要。坂の上りなどではロービームにしてもヘッドライトが上向きになりまぶしい事があるのでハンドルを少し左に切っておくと良いでしょう。

■すり抜け

道が渋滞していて自分はなかなか進むことができないのに、バイクが横をすり抜けていくことに関して腹を立てるドライバーもいます。

既に危険なすり抜け運転に関して書きましたが、すり抜けという行為自体が周りのドライバーを苛立たせることがあることを覚えておかなければなりません。

■勢いよく抜いていくことに関して

バイクは車と比べて非常に軽いので特に信号待ちからの走り出しは前に出ることもあるかと思います。しかし自慢のスポーツカーを運転中に小さいバイクが自分の車を抜いて加速していくとそれだけで腹を立てるドライバーもいます。

東名の事故のように勢いよく抜いていった後に前で急に減速して怖がらせる悪質なドライバーもいるので注意が必要です。

■横入り

バイクは車と違って小さいので、車では入れないような隙間にも入ることができます。例えば右折用車線で追い越しをしてギリギリで直進車線に入ることなんかもできます。こういった行為も危険運転ドライバーの気持ちを逆撫ですることになります。

怪我を軽減する装備やドライブレコーダーも検討しよう

ガイドも使っているのはフルフェイスとジェットヘルメットundefined写真は愛用のSHOEIundefinedZ7

ガイドも使っているのはフルフェイスとジェットヘルメット 写真は愛用のSHOEI Z7



バイクの死亡事故が発生してしまった際の破損部位の50%は頭部です。そのためヘルメットの選び方は非常に大事。気軽なハーフヘルメットもよいですが、できれば防御力の高いフルフェイスヘルメットやジェットヘルメットを選びたいところ。

次に破損部位の確立が高いのが胸部。こちらは25%になります。最近では二輪業界的にも胸部プロテクターの推進に力を入れています。

ツーリングなどで長距離走るならプロテクター入りのウエアをチョイスすると良いでしょう。通勤などでバイクを使っているならバイク用のウエアを使っていない人も多いのでジャケットなどの下に着用できるプロテクターもありますのでオススメです。


最近ではバイク用のドライブレコーダーも商品化されています。ユピテルのBDR-2 Wifiはバイク用に防水・防塵仕様。

もしもの時にドライブレコーダーが録画していれば誰が原因で事故が起こったのか性格に把握することができます。

自分が死なない為にリスクを回避する運転を心がけよう


バイクは小さな事故でも大きな怪我に繋がるリスクを抱えています。こういった事故や安全運転に関しての記事のコメント欄を見てみると、

「かーっとなって危ない運転をするDQN(非常識な人間の事を指すインターネットスラング)なドライバー悪い」

といった内容のコメントを拝見します。その通りなのですが、ライダーにしろドライバーにしろ意外と短気な人は多いです。特に朝の通勤時間帯なんて急いでいる人が多いのでちょっとした事でイラついて危険な運転をしてしまう人がいます。

私は、もう7年間片道25km以上の道のりをバイク通勤しています。その間一度だけ事故にあった事があります。雨が降りしきるレインボーブリッジで前を走る車を追い抜いたところ、すごい勢いで抜き返され、前に来たと思ったら急ブレーキをかけられました。

危ない!と思ってとっさにフロントブレーキをかけたところ橋のつなぎ目の鉄板部分だったためにフロントブレーキがロックし転倒しました。運転手からは私が転倒した姿が見えていたはずですが、そのまま走り去り、帰ってくることはありませんでした。バイクはフロントフォークが曲がり、ヘルメットはボロボロになりましたがしっかりと私の頭を守ってくれました。一歩間違えれば死んでいたかもしれません。

私は基本的に自分が短気であることを自覚しています。そのため以前は幅寄せされたりしても道を譲らないこともありました。しかしバイクは車と喧嘩しても100%勝てないのです。

事故を起こしたのは一度だけですが、その後、何度も幅寄せされたこともありますし、煽られたこともあります。その場合やるべきことは一つ。「道を譲る」です。

バイクの運転はとても楽しいですが、事故を起こしてしまったら意味がありません。自分が事故を起こさない運転をすること。車のドライバーに配慮した運転をすること。

この二つを心がけ、必ず自宅に無事に帰りましょう。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。