日本全国から紅葉を楽しみに人が集う御船山楽園へ



秋を満喫できる旅の一つが紅葉や黄葉を愛でる旅。日本列島を北から南や西に進み、山から里へ下りてくる紅葉・黄葉の風景は、秋になったら毎年目の前で見たいですね。

そんな紅葉・黄葉の風景を楽しめる名所の一つが、佐賀県にある御船山楽園(みふねやまらくえん)。断崖絶壁をバックにした鏡池を取り巻く美しい紅葉・黄葉の魅力的な風景に惹かれて、全国各地から旅を楽しむ人たちが毎年続々と御船山楽園を訪れています。

今回は日中のカラフルな紅葉と夜の幻想的な紅葉の夜景を両方楽しむことができる御船山楽園の見どころとアクセス方法などをご紹介します。

<目次>
  1. 武雄のシンボル、御船山の断崖絶壁を借景とした御船山楽園
  2. 絶壁と鏡池と紅葉・黄葉が描くカラフルな風景を楽しもう!
  3. 幻想的な日本最大級の紅葉のライトアップ「たまゆらの夕べ」は必見!
  4. 御船山楽園へのアクセス

武雄のシンボル、御船山の断崖絶壁を借景とした御船山楽園

御船山楽園/入口

御船山楽園の入口。この奥に美しい紅葉・黄葉の風景が待っています(2016年11月19日撮影)

御船山楽園Yahoo! 地図情報)は、佐賀県の西部、武雄市にある庭園です。佐賀藩の領地であった武雄を治めていた鍋島茂義(しげよし)が、江戸時代末期に「萩の尾園」という庭園を造ったのが最初で、明治末期にはたくさんの花が植えられて観光名所として親しまれるようになったという歴史があります。
御船山

御船山楽園の入口から見る御船山。断崖絶壁が印象に残る山で、武雄のシンボルとされています(2016年11月20日撮影)

武雄にある標高210メートルの御船山は、『日本書紀』にも登場する神功皇后(じんぐうこうごう)が新羅からの帰りに御船をつないだと言い伝えられています。

御船山の南西側は垂直に切り立つように見える断崖絶壁となっていて、この風景を借景とする形で回遊式庭園の御船山楽園が造られました。2010年には名勝地として国の登録記念物にも指定されています。

約15万坪(東京ドーム約10個分、甲子園球場約11.5個分)という広大な御船山楽園の中には、桜やツツジがたくさん植えられ、美しい花や新緑の風景が楽しめる名所の一つとして多くの人に親しまれています。

絶壁と鏡池と紅葉・黄葉が描く、カラフルな風景を楽しもう!

御船山楽園の紅葉・黄葉(1)

赤に黄色とカラフルな紅葉が楽しめる御船山楽園(2016年11月20日撮影)


御船山楽園の秋の主役となるのは紅葉。約15万坪の広大な敷地の各所にモミジやカエデが植えられていて、例年11月中旬から下旬にかけて園内で徐々に色づきます。

赤一辺倒ではなく、黄色や色づかない木々の緑、御船山の岩肌などが組み合わさり、よりカラフルな風景が誕生します。
御船山楽園の紅葉・黄葉(2)

断崖絶壁の御船山を背にする御船山楽園の紅葉。日本国内であることを一瞬忘れてしまいそうな風景が待ち構えています(2016年11月20日撮影)

人気が高いのは、鏡池越しに望む御船山の断崖絶壁と組み合わせた紅葉・黄葉の風景。

御船山の独特の形をした稜線を見ていると、ここが日本国内であることを一瞬忘れてしまうような、そんな絶景が待っています。
御船山楽園の紅葉・黄葉(3)

鏡池の周囲を覆う紅葉。鮮やかな赤が目に留まります(2016年11月20日撮影)


御船山に視線が行きがちですが、鏡池の周囲も鮮やかな紅葉が取り巻いていて、どこを見ても紅葉が目に入る贅沢なシーンが楽しめます。
御船山楽園の紅葉・黄葉(4)

鏡池沿いの散策路から。紅葉の鮮やかさに思わずため息が出てしまいます(2016年11月20日撮影)


鏡池の周囲の散策ルートを歩いてみると、色づいた紅葉を間近で愛でることができます。余裕があればハイキング気分で鏡池の背後にあたる御船山の断崖の真下近くまで行くこともできますので、時間と相談しながら園内をまわると良いですね。

なお鏡池の背後に進む場合は、標高差の関係で階段や坂道が多いので、歩きやすい靴を履きましょう。

日本最大級の紅葉のライトアップ「たまゆらの夕べ」は必見!

御船山楽園の紅葉・黄葉(5)

御船山楽園の紅葉のライトアップ「たまゆらの夕べ」。日本最大級の規模で行われる美しいライトアップです(2016年11月19日撮影)


素晴らしい紅葉・黄葉の風景が楽しめる御船山楽園ですが、紅葉が見頃の時期を迎えると夜間も開園。「たまゆらの夕べ」と題した紅葉のライトアップが行われます。

御船山楽園の入園券は3種類、昼のみ有効のもの、夜のみ有効(17時半より入場可能、発売は17時以降)のもの、そして昼夜共通の入園券が用意されています。
御船山楽園の紅葉・黄葉(6)

ブルーモーメントに浮かび上がる御船山の稜線と御船山楽園の紅葉ライトアップ。夕闇が迫るひと時だけ見られる貴重なシーンです(2016年11月19日17時40分頃撮影)


日中とは一変し、夜の帳が下りた御船山楽園の紅葉ライトアップは幻想的そのもの。日が沈んだ直後の時間帯は、マジックアワーやブルーモーメントと呼ばれる青色から濃紺の空の下に御船山の独特の稜線が浮かび、鏡池のまわりのライトアップによって紅葉が照らし出される美しい風景が見られます。

天候によっては夜のみ有効の入園券で入園してもマジックアワーやブルーモーメントのタイミングでライトアップを楽しむことが可能になります。
御船山楽園の紅葉・黄葉(7)

ライトアップでひときわ目立つ鏡池に写り込む紅葉。水面に反射した紅葉も加わり、幻想的な風景が目の前に現れます(2016年11月19日17時50分頃撮影)


夜の闇が天を覆った後も風が凪いでいる時は、ライトに照らされた紅葉・黄葉が鏡池の水面に映り込み、美しさが倍増。鏡池越しに紅葉のライトアップを楽しむのも良いですし、散策路を歩きながら紅葉を間近に見てみるのもよいでしょう。
御船山楽園の紅葉・黄葉(8)

鏡池周辺の散策路で楽しめる御船山楽園の紅葉ライトアップ(2016年11月19日撮影)


夜間は、15万坪のうちの4万坪に公開範囲が狭められるものの、この規模で紅葉のライトアップを行っている名所は国内にはなく日本最大級の紅葉のライトアップとなります。

紅葉の見頃の時期になると、この絶景を見ようと全国各地から大勢の方が集まります。日中よりもさらに多くの人が入園するため、鏡池のまわりの散策ルートが半時計まわりの一方通行に規制されたり、記念写真を撮ろうとする人たちで混雑します。ルールを守りつつ譲り合って絶景を楽しみましょう。
御船山楽園の紅葉・黄葉(9)

ライトアップされた樹齢170年の大モミジ。鏡池のまわりの紅葉とは雰囲気が変わり、枝ぶりの力強さと葉っぱの赤さが印象に残ります(2016年11月19日撮影)


夜も鏡池のまわりだけでなく、鏡池の背後の御船山の断崖の真下近くまで登ることが可能です。上の方に行くと樹齢170年を数える大モミジがあり、こちらもライトアップされています。
御船山楽園の紅葉・黄葉(10)

開園からずっと御船山楽園を見守ってきた樹齢170年の大モミジも美しくライトアップされます(2016年11月19日撮影)


鏡池周辺の紅葉とは多少色づき状況が異なりますので、色づき具合を確認した上でぜひ見に行ってみて下さい。

カラフルな紅葉・黄葉と日本最大級の紅葉ライトアップで幻想的な風景を楽しむことができる御船山楽園をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。近くには開湯1300年という歴史を誇る武雄温泉や、美人の湯として知られる嬉野温泉がありますので、温泉でのんびりしつつ美しい紅葉の絶景を満喫してみて下さい。

御船山楽園へのアクセス

特急 みどり・ハウステンボス

博多・新鳥栖から武雄温泉へのアクセスとなる特急「みどり」「ハウステンボス」

地図:Yahoo! 地図情報

<飛行機>
・長崎空港から空港連絡バスで大村駅へ。大村から大村線の列車に乗車し、早岐(はいき)で佐世保線の列車に乗り換えて武雄温泉駅下車。武雄温泉駅よりタクシーで約5分。
・佐賀空港から空港アクセスバスで佐賀駅バスセンターへ。佐賀からは早岐、佐世保方面の列車に乗車して武雄温泉駅下車。
・福岡空港から福岡市営地下鉄で博多駅へ。博多からは<鉄道>に示すルートを利用。

<鉄道>
山陽新幹線 博多駅または九州新幹線 新鳥栖駅より、佐世保線特急「みどり」「ハウステンボス」で武雄温泉駅下車。武雄温泉駅よりタクシーで約5分。
※紅葉シーズンの土曜・日曜・祝日のみ武雄温泉駅北口より御船山楽園までシャトルバス(無料)が運行されます。

<車>
・福岡・佐賀方面からは、長崎自動車道 武雄北方インターチェンジより、国道34号線を嬉野(うれしの)・諫早(いさはや)方面へ進む。
・長崎方面からは、長崎自動車道 嬉野インターチェンジより、国道34号線を武雄・佐賀方面へ進む。
・佐世保方面からは、西九州自動車道 武雄南インターチェンジより、国道34号線を武雄・佐賀方面へ進む。
※紅葉シーズンは多くの車が集中することから、御船山楽園の周辺に臨時駐車場が設けられ、臨時駐車場より御船山楽園までシャトルバスでの送迎が行われます。
御船山楽園のWebサイトにも、臨時駐車場の情報が掲載されています。


【関連サイト】 「紅葉の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで紅葉の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
「九州の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで九州地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
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