既婚男性に惹かれる理由……好きになってしまう女性の心理とは?
女性の恋愛価値観は多様化の一途を辿っている。
決して褒められた話ではないが、1秒1秒を生きるために、大人たちは自己責任の恋をする。それは恋とまで言えるものではなく「心を寄せる」「頼る」「支えにする」といった向き合い方であったりもする。
今回は「女性が既婚男性に惹かれる理由」についてお送りしたい。とくに、出会いに困っていない美女たちがなぜそこまでして「既婚男性」に惹かれゆくのか? その真実に迫りたい。
<目次>
所帯を持って生まれる「落ち着き」に惹かれる
既婚者ならではの落ち着きに惹かれてしまう女性も。
同性の男性からすれば「ただ所帯じみてるだけでしょ」と負い目に感じるもの。しかし、女性からすればこれが「妙味」となり、「好きになる理由の1つ」になるのだそうだ。
「″妻がいるから眼中にない″ではなく、いるからこその魅力的な香りを非日常として少しだけ摂取したいと思ってしまう……バカンスのようなものです」
そう語るのは美容業界で働く都内在住32歳の女性。彼女は自分の職業展望も含め、あと少しだけモラトリアムを愉しみたい様子である。
既婚男性との関係は、カジュアルな恋愛を楽しみやすい
「カジュアルな自由恋愛」「互いを縛りあわない恋」「彼氏彼女としてコミットしあわない関係」なんて絶対に無理! という女性もいる。だが一方で、「自由恋愛をカジュアルに楽しみたい」という願望もある。いや、厳密には「自由恋愛を楽しめる部類の女性も少なくない」という表現が正しいかもしれない。「既婚者には魅力的な男性が多い」という事実を知る「恋愛好奇心の強い女性」は、「妻がいる男性」と「深くなりすぎない」「レジャーラブ(遊戯的恋愛)」をあえて愉しむ。
「アラカルトで恋を愉しみたいので、重くなられては困るんです。もうすこし自由に女を愉しみたいんですよ。結婚はいつでもできるから」
と語るのは航空会社勤務の36歳客室乗務員。彼女は「39歳までに結婚すればいい。相手に連れ子がいてもいい」という考えを持っている。女性は結婚して子を持つのが幸せとされてきたなかで、人生の多様化を示す顕著な一例でもある。
家庭を背負う既婚男性の姿に尊敬してしまう
また、普段、独身男性と接することが多い女性は、「つがいになり、家族を背負う男」の佇まいに新鮮なときめきを覚える。「魅力的だが短期恋愛なモテ男」「40歳を超えても結婚しない独身貴族男」と多く接してきた「モテ偏差値が高い美女」こそ、この地に根を張った「結婚責任・家族責任を全うする男」に「重厚な門構え」を感じてしまう。「もちろん、いくら地に根を張っていても、くたびれ感満載のオジサンは嫌ですよ? 変に女性に構えない、女性慣れしているオジサマが魅力的ですね」
そう語るのは神奈川在住の30歳の広告系の女性。
「ぶっちゃけ、仕事にも役立つんですよ。いろいろ教えてくれますから。これは女の特権ですね」
そんな本音も漏らしてくれた。彼女にとって恋愛は、スキルアップ、キャリアアップにも役立つことが前提のようだ。
既婚男性に、妻が持っていないものを求められる自己重要感
妻にないものを求められているという優越感。
そう話すのは都内在住の37歳の女性経営者。彼女は「既婚」で「魅力的」で「成功者」のアラフィフ男性にしか魅力を感じないという。
「旦那さんにする人は、普通の人でいいんです。そうなったら今のアラフィフ男性は大人の友達に……ですかね(笑)。夫以外にそういう頼れる人がいてもいいと思うんです」
なるほど経営者的な合理的な考えとも言える。そういう女性は今に始まったことではなく、昔から普通に存在しているようにも思える。もちろん不倫は褒められたものではないのだが、こういった本音の願望の部分で言えば、「女性はこうあるべき、これが幸せだ」という押しつけに苦しむ女性たちのためにも、明るみに出て良いとガイドは思っている。
既婚男性に、妻がいるのに求められる「女」としての優越感
「男性が持つ征服欲に近いもの、多分女性も持ってるんです。奥さんがいるのに今わたしと一緒にいる!っていうちょっとした優越感」そう打ち明けるのは都内在住34歳のセラピスト。実はこの感覚に多くの男性はあまり気づいていない。既婚者と独身者の恋愛は、独身者が搾取され、征服されていると思われていることが多いが、彼女の場合、自分が「征服」されているとは思っていない。むしろ、既婚者から「頼られている」「尊敬されている」「恋焦がれられている」そう思っている。
このように女性にも征服欲がある、という真実を、男性も知っておいて損はない。とくに、彼女らのような「いい女」と付き合いたい男性にとっては。
子供がいる既婚男性の「父性と頼りがい」に惹かれる
「結婚してる人って、独特の落ち着き感があるんですよね。特に子供がいる人。その安心感みたいなのに。やられちゃうんですよ。頼れるというか」そう語るのは29歳都内在住のキャバクラ従業員の女性。独身男性が「子供のいる女性に頼りがい」を感じるケースはレアで、むしろ、母性や落ち着きは恋愛対象外になりやすい。しかし、女性の場合はそこに「惚れポイント」が存在するというのは多くの男性にとって驚きだろう。まさに、男性が気づかない「死角」である。
既婚男性にハマる女性……不倫関係の悲惨な結果を生まないために
既婚男性にハマる女性の悩みもある。それが以下の「ハマり」という現象である。「男性から押されて、最初から奥さんいるの知ってるし、ハマるわけないし、まぁいいかと付き合ってしまうんですよ。でも、結果的にハマって別れられなくなってしまうパターンは多いですね」
「一緒にいると、どんどん好きになってしまう。結果、女性の方がわーってなって自爆。ハマっちゃったら、もう無理ってなりますよね。結局、家庭という自分の居場所がある分、男性の方が余裕があるんでしょうね……」
自由恋愛を楽しんでいる、割り切っている、利用している、征服していると言っていたはずが、ハマってしまうとこうなる。自由恋愛を楽しみたいという独身女性は、しっかり自分を持つ必要がある。そして、相手の既婚男性も相当な「気遣い」ができなければいけない。一線を越えないことはもちろん、相手を苦しませないためにあらゆる努力をしなければいけないのだ。恋愛は個人の自由だが、適正や能力が必要だと言わざるを得ない。
とくに「仕事にやりがいが見いだせない」「男友達が少ない」「プライベートがつまらない」という女性は要注意だ。恋愛依存に陥ってしまう可能性があるからだ。
不倫や遊びの恋は若気の至りで留めておきたいもの
最後にこんな本音もこぼれ出た。「お金にも困っていなくて、縛られるの嫌だし、結婚興味ない、遊ぶ相手もいるって子は、そういう恋愛を楽しんでるみたいですね。でも、そういう子もそこそこの年齢になってきたら……やっぱりこの先の不安とか寂しさとかで、余裕がなくなってくるんじゃないですかね?」
そこそこの年齢というのは、人によってまったく異なる。それが28歳の人もいれば、43歳という人もいる。
今、女性の恋愛価値観は「多様化」の時代を迎えようとしている。それが明るい未来につながることを祈り、あらゆる恋愛形態の変化に、男性も柔軟性をもって向き合わなければならない。
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