傘寿とは? 読み方・意味・由来を解説
■傘寿の読み方傘寿は「さんじゅ」と読みます。
■傘寿の意味・別名
傘寿は「80歳」のお祝いを意味します。そのため、八十寿(やそじゅ)とも言います。
■傘寿の由来
「傘」という字は略字にすると「仐」(ひとがしらに漢数字の十)と書き、縦書きで八十と読めます。このことから、傘寿は「80歳」のお祝いといわれるようになりました。開いた傘の様子が、末広がりに広がっていて縁起がよいということに起因しています。
傘寿のお祝いのやり方
長寿のお祝いは、還暦(60歳)から始まり、古希(70歳)、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)と続きます。古希や喜寿に比べると、傘寿はあまり知られていないようです。いずれも長寿のお祝いですので、今まで長生きできたことを家族や親戚、知人でお祝いしてあげましょう。主役はご本人ですので、会食の場所や食事など、どのような形がよいのか希望を聞いてあげてもよいかと思います。ただし現在の本人の健康状態など個人差が大きく出る年齢ですので、よく計画をしてお祝いをしてあげることが大事です。
傘寿のお祝いをする時期……数え年でも満年齢でも
傘寿のお祝いをする時期は、数え年80(歳)や満年齢(79歳)どちらでもよく、決まりはありません。世界保健統計(2016年)では、日本の平均寿命値が、男女平均で83.7歳。日本が世界一の長寿国となっています。また女性の1位が日本で86.8歳、男性はイタリアと並んで80.5歳の6位です。こうしてみるとこの傘寿の80歳は、ちょうどタイムリーにも平均年齢と似通っています。
お祝いするのは家族や友人、親戚が集まりやすい日がベスト。またお誕生日にこだわらず、お正月、ゴールデンウィークやお盆など比較的皆が集まりやすい頃がよいでしょう。
傘寿祝い・プレゼントの相場&マナー
傘寿祝い・プレゼントの相場は、住む地域や立場によって違ってきます。■傘寿祝い・プレゼントの相場
- 両親へ→1万~5万円程度。兄弟で折半するケースもあります。
- 親戚へ(叔父・叔母)→5000~2万円
- 祖父母へ→5000~1万円
■傘寿祝い・プレゼントの表書き・水引きのマナー
- 表書き→「祝傘寿」「傘寿御祝い」「寿福」「長寿御祝」
- 水引→のしを付け、紅白か金銀の蝶結び
■お返しはどうする?
原則としてお返しは不要ですが、お返しをする場合はそれぞれのお祝いに応じたお返しをするのではなく一律に。表書きは「内祝」「寿」、結びは蝶結びです。
傘寿祝いにおすすめのプレゼント・色
■傘寿の色は「紫」傘寿の色(カラー)は古稀、喜寿、卒寿と同じく「紫」です。そのため、紫色のプレゼントを贈るのはおすすめです。傘にちなんで、傘に名前を入れて贈るプレゼントするのも気が利いています。デザインは地味にならず、明るめのものがおすすめ。また女性なら紫色の日傘もなかなかお洒落です。
■傘寿のプレゼントは、本人が喜ぶものを
この年齢では形式にとらわれず、ご本人が喜ばれるものを贈られたらよいでしょう。ちなみに末広がりで縁起の良い扇子、衣服や普段の生活で使う湯呑などの小物類、日用品。また定番のちゃんちゃんこ、座布団や座椅子などが一般的な贈り物となっております。
【関連記事】