ニューリッチへの道/ニューリッチへの道

不倫報道とお金持ち体質の関係とは?

相変わらず著名人の不倫がメディアを賑わせています。「不倫は悪」だと短絡的に他人を断罪する人が貧しくなるもう一つの理由を考察します

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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 不倫は絶対悪なのか?

以前、「怒りっぽい人が金持ちになれない理由とは」という記事で、政治家の不倫騒動を例に挙げましたが、相変わらず著名人の不倫がメディアを賑わせています。

そこで、不倫は悪だと短絡的に他人を断罪する人が貧しくなるもう一つの理由を考察します。それは想像力が欠如しているからです。

不倫には、出来心などの単純な不倫もある一方、当人同士しかわからない複雑な事情を抱えていたりすることがあったりするので、そんな事情や背景などを考慮せず、一概に悪だと決めつけることは思考が浅い人間のすることだと私は考えています。

確かに「配偶者が苦しむし、家庭を崩壊させる行為だ」という側面はあるでしょう。一方で、実は家庭内は冷え切っていて、経済的か何かの理由があって夫婦という仮面をつけているだけで、お互いが何しようが無関心という夫婦もあるかもしれません。その場合、相手は苦しんでいないのかもしれないし、家庭は実質的にはすでに崩壊しているとも言えるでしょう。あるいは、物心ついたときから結婚相手は決まっており、お互いが家のためと割り切って愛情はないという夫婦もあるかもしれない。

また、一方が夫婦の営みを苦痛に感じ、愛人がいることを公認している家庭もあるようです。起業家や中小企業経営者で不倫している人(愛人がいる人)が少なくないと言われるのも、高齢になってもなお有り余るエネルギーを、同じく高齢の奥様では体力的に受け止めきれないことがあり、ひとつの役割分担みたいなものだ、という話を聞いたこともあります。

それに、夫婦にしろ恋人同士にしろ、出来心による浮気や不倫はともかく、どちらかが一方的に悪いということよりは両方に問題があることが多いでしょう。相手をがんじがらめに束縛し、「そんな扱いを受ければ不倫するのも当然だろう」というカップルもいるとおり、自分の振る舞いが相手の不倫という行動を引き出す原因になっていることもある。
そういったことに鈍感で、ただ不倫した側だけを責めるというのも視野が狭い話です。

私たちは人を裏切りながら生きている

確かに配偶者に対する裏切りではありますし民法にも抵触する行為。しかし私たちは、法に触れなくても、誰でも多かれ少なかれ他人を裏切って生きているものです。

私自身、親の「こういう進路に進んでほしい」「家を継いでほしい」という思いを裏切ってきました。おかげで今の私があるわけですが、当時の親の無念さがまったく想像できないわけではありません。会社員時代も、上司や社長の期待を裏切って転職しました。起業してからも、出資者や従業員、取引先の期待を裏切って会社を潰したこともあります。

もちろんそこには自分なりに考えた自分なりに合理的だと思える理由や、やむを得ない事情があったからですが、それは夫婦関係や恋愛関係にだってあると思います。生きていればいろんな事情があり、結果として誰かを裏切ることもあるということに、もう少し敏感になりたいものです。

もっとも、「浮気は心の病気」と言われることがあるとおり、子どもの頃に親からの十分な愛情を受けずに育った愛情飢餓感の強い人は、ひとりに愛されるだけでは満たされず常に不安で、不倫や浮気を繰り返す病的な人もいます。

そしてそれが自分と相手との関係であれば、相手を責めればいい。しかし他人同士のことでは、そのほかの事情も背景も経緯もわからない。わからないのに表面的な事象だけを見て叩くのは、まさしく想像力が欠如した思考の浅い人のすることです。

反対に、不倫をしている独身者の側の事情はどうでしょうか。といってもこれも千差万別で、単なる略奪愛だなどと切り捨てることはできません。寂しさを埋めてくれる相手欲しさに、やさしければ誰でもいいと不倫に走る人もいますが、純粋に相手のことを愛している場合がほとんどではないでしょうか。

相手が結婚していることを知らずに好きになった人もいるし、愛人のままでいいという人もいる。相手の家庭を壊さないように、いざとなったら自ら身を引く覚悟で付き合っている人もいる。愛される喜びを知り、過去のトラウマから脱出できたという人だっている。外部からの見え方はともかく、当人同士は愛し愛されという時間を大切にしているわけで、利害関係のない他人がどういう言う筋合いのものではない。

もちろん、不倫に苦しんでいる人も大勢いると思います。不倫で家庭が崩壊した人もいる。シングルマザー・シングルファーザーとなり、苦しい生活をしている人もいる。何の罪もない子どもが親の都合で犠牲になっているケースもある。あるいは不倫を続けたために、婚期も出産適齢期も両方逃して絶望している人もいるかもしれません。

それでもやはり、当人同士しかわからない事情というものがある。人はみな、自分が正しい、間違っているのは相手だという発想をしますから、片方の言い分だけではわからないし、外野にはもっとわからない。
だから私には、他人の不倫を単純に悪だの裏切りだのと、断罪することはできません。(むろん善だということでもありません)

想像力はお金を稼ぐ基本

と、長々と不倫について述べてきましたが、なぜこれが「ニューリッチへの道」に関係するのか。お金を稼ぐ行為とは、想像力の賜物だからです。顧客の「きっとこれで困っているだろう」「きっとこういうのが欲しいんだろう」を想像できるから、ソリューションを提供できるのです。

たとえば営業マンもコンサルタントも、「こういうことでお困りではないですか?」と切り出す。顧客は「そうそう、アンタ、わかってるね」と共感してくれる。そして「こういう方法はいかがでしょうか」と提案すれば、買ってくれる可能性が高まる。

ほかにもブティックで、顧客が「これは自分には似合わないかも」と言いつつ、本心では買いたいが決断する勇気がないだけとかもと本音を想像できれば、「いえ、大変お似合いですよ。体のラインがキレイに出ているので、人前などでもかなり映えると思います」と背中を押してあげて売上に結びつけることができるでしょう。

あるいは株式投資も連想ゲームみたいな側面があります。「こういうことが起これば、こういう需要が高まるだろう。だからこの関連銘柄が上がるのではないか」というふうに先回りして想像して仕込みますよね。

そしてそれは人間心理でも同じで、想像力のない人間は、たとえば子どもに「勉強しろ」などと小言を言います。しかし大人でも、会社で上司から「仕事しろ」と言われたら気分は良くないように、自分がそうであるにも関わらず、子どもの心理を想像できない。だからリーダーシップを発揮できず、昇進できない。

想像力が高ければ高いほど、顧客ニーズを探り当てたり、人を動かすことができ、お金を稼ぐ原動力になる。想像力が高ければ、多様性を許容できる力も高まり、他人の行いに寛容になれるものです。そういえば起業家仲間に不倫報道の話を振ったら、「そんなのどーでもいい」。当然ですね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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