プロポーズ成功の鍵は“ティファニーブルー”
ブルーにリニューアルされたリングケース
実はティファニーのリングケースは、今までブルーではありませんでした。それが2017年8月からエンゲージメントリングに限り、中のリングケースも美しいティファニーブルーにリニューアルされました。
これにより、ティファニーブルーの魔法がますますパワーアップすることに……。
ブライダルリングの定番「ティファニーセッティング」
ダイヤモンドの輝きが美しいティファニーセッティングのエンゲージメントリング
まずはティファニーが女性たちの憧れになった背景から見ていきましょう。
ティファニーは、1837年、チャールズ・ルイス・ティファニーによってニューヨークで創業されたブランドです。1886年に発表されたティファニーセッティングは、ジュエリー業界に革命をもたらします。ラウンド ブリリアント カットのダイヤモンドを6本の爪で支えるデザインは、あらゆる方向から光を取り込み、ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すセッティングです。
130年以上経った現在でもダイヤの指輪を購入した人の43%が、「ソリティア」(2016年ゼクシィ結婚トレンド調査<首都圏>より)という真ん中に一粒のダイヤモンドを配したデザインのエンゲージメントリングを購入しています。このソリティアの主なスタイルがティファニーセッティングで、今もなおブライダルリングの定番となっているのです。
ティファニーブルーが幸せの象徴になった理由
白いリボンがかけられたティファニーのブルーボックス
ティファニーセッティングに代表される、デザイナーや職人たちの情熱やこだわりが、プレミアムブランドとしてのティファニーの歴史を作っていきます。そして、その歴史とともにブルーボックスがティファニーの象徴になったのです。
ティファニー ブルーとして知られるこの色は、創業者チャールズ・ルイス・ティファニーが選んだ色。「ロビンズ・エッグ・ブルー(コマドリのタマゴの色)」や、「フォーゲット・ミー・ノット・ブルー(忘れな草の色)」とも呼ばれるそうです。19世紀にターコイズジュエリーの人気があったこと、また、ヴィクトリア朝時代の花嫁たちのあいだで結婚式の記念の品に鳩をデザインしたターコイズブローチを出席者に贈る習慣があったことも背景にあるようです。
ブルーボックスについて、ニューヨーク・サン紙が伝えた有名な文章があります。
「(チャールズ・ルイス)ティファニーには、いくらお金を積まれても、販売できないものがひとつだけある。ただ、ティファニーでは商品を購入した人だけはそれを手に入れることができる。それは、ティファニー ブルー ボックスだ」
こうして、ティファニーブルーは幸せの象徴としてのイメージを確立。実際にエンゲージメントリングの人気ブランド調査でも根強い人気を誇っています。
◆婚約指輪購入ブランドの人気ランキング
第1位 Tiffany & Co.:13%
第2位 4℃ :9%
第3位 I-PRIMO:6%
第3位 Cartier:6%
第5位 THE LAZARE DIAMOND:3%
※みんなのウェディングアンケート調査
10人に1人以上の割合で選ばれる人気の高さは、海外国内含め多くブランドの中でも圧倒的です。ティファニー=幸せのブランドというイメージは定着しているようですね。
サプライズプロポーズを成功させる魔法
プロポーズをサポートしてくれるブルーのリングケース
では、実際に最近はどのようにプロポーズが行われているのでしょう?
「2017年プロポーズ意識調査/プロポーズ準備室」によると、
・プロポーズは直接会って言いたい(言われたい)64.3%
・プロポーズを突然したい(されたい)33.7%
・携帯メール・SNS・Lineでしたい(されたい)1%
と、思い出に残るプロポーズをというサプライズプロポーズ派は3割以上。
同調査では、実際に婚約指輪を「男性が一人でお店に行って選んだ」という人も39.7%いるので、エンゲージメントリングを差し出してプロポーズするというスタイルも決して少なくないことがうかがえます。
男性にとって、ティファニーブルーは女性の心をトリコにする魔法の色。そして、ティファニーブルーを見ただけで幸福感に包まれる女性も多いでしょう。
レストランでのデザートタイムに白いリボンのブルーボックスを差し出すというシーンは永遠の定番です。今回、リングケースがティファニーブルーに変わったことで、女性がまったく勘付かないシチュエーションでジャケットのポケットにしまった小さなリングケースを差し出すという、まさに究極のサプライズプロポーズがあちこちで実現しそうです。
彼が手のひらを開くと小さなブルーのケース。中には光り輝くダイヤモンド……! ティファニーブルーのリングケースが繰り広げるドラマは、想像するだけでウキウキしますね。