無料睡眠アプリで快眠を手に入れよう
今夜こそぐっすり眠りたい!
実は、睡眠には「浅い睡眠」と「深い睡眠」があり、この2つが周期的に入れ替わっています。ところが、浅い睡眠ばかり続くと寝た気がせず、疲れが取れないまま朝を迎えることになってしまいます。ストレスを抱えていたり、深酒をしたりすると、睡眠は浅くなりがちです。
とはいえ、寝ているときに自分のことを知ることはできません。そこで、スマートフォンの「睡眠アプリ」というものの出番です。今回は睡眠アプリについて紹介します。
<INDEX>
- スマホで睡眠計測できる理由とメリット
- おすすめ無料睡眠アプリ5選
夢日記もつけられる「Runtastic Sleep Better 睡眠アプリ」
マットレスメーカーが手がける「airweave sleep analysis」
頭や体を動かして起きたい人には「熟睡アラーム」
いびきを記録できる「いびきラボ」
心拍数を計測して自動でお休み音楽を流す「MUJI to Relax」 - 睡眠アプリを利用する注意点
スマホで睡眠計測できる理由とメリット
睡眠アプリでは、スマートフォンの2種類の機能(またはどちらか一方)を使って睡眠を計測します。・加速度センサー:寝返りをしたときの揺れ(浅い睡眠)を計測
・マイク:寝返りをしたときの音(浅い睡眠)やいびき(深い睡眠)を計測
日々の習慣もメモしておくと、深い睡眠をとるための習慣を見つけられそうだ、ということです。
さらに、浅い睡眠のときにアラームを鳴らして、すっきり起きられる機能もあります。例えば、アラームを7時30分にセットしたとして、その少し前の7時20分で浅い睡眠だったとアプリが判断すると、7時20分にアラームが鳴ります(本記事ではこの機能を「スマートアラーム」とします)。
この記事では、睡眠アプリの中でも特徴的なものを5つ、実際に使用した感想も交えながら紹介します。いずれもiPhone・Android端末の無料アプリです(一部、フル機能を使ったり広告を外したりするのに料金がかかります)。
夢日記もつけられる「Runtastic Sleep Better 睡眠アプリ」
アプリストア:iPhone、Androidフィットネスアプリや機器を手がけるオーストリアのRuntastic(ランタスティック)社のアプリ。寝る前に「お酒を飲んだか」「ストレスがあるか」などをタップで記録でき、起きたときの気分も記録できるので、どんな習慣が起き心地と関係しそうか調べることができます。スマートアラーム機能付きで、起きたときに天気を確認できるのはかなり便利。
特徴的なのは、夢の内容を3段階で評価でき、メモも書けること。夢日記もついでにつけたい人におすすめです。
マットレスメーカーが手がける「airweave sleep analysis」
アプリストア:iPhone、Androidマットレスや枕で有名な寝具メーカー「エアウィーヴ」製のアプリで、プロテニス選手の錦織圭選手も使っています。先ほどのアプリと同様、寝る前の習慣(飲酒、入浴など)を記録できます。スマートアラーム機能付き。
寝具メーカーらしく、アプリ内から睡眠コラムを読んだり、同社のキャンペーン情報をチェックしたりできます。睡眠について勉強したい、という人におすすめです。
頭や体を動かして起きたい人には「熟睡アラーム」
(左)美容や肥満予防に関する評価もしてくれる。この日はお酒を飲んだうえに寝るのがかなり遅くなってしまい、さらに5時前に目が覚めたため、深い睡眠はほとんどないという評価に。(右)アラームを止めるための漢字の仲間外れ探しゲーム。寝ぼけた頭で見つけるのは意外と難しい
寝るときにヒーリングサウンドを聞くことができるアプリ。スマートアラーム機能付きなので、寝るときも起きるときも穏やかな気分になれそうです。
このアプリ最大の特徴は、アラームを止めるためのアクションを設定できること。上の画面のように、漢字の仲間外れ探しの他に、計算問題、スマホを20~40回振る、が用意されています。とにかく寝坊したくないという人におすすめです。
いびきを記録できる「いびきラボ」
アプリストア:iPhone、Androidこちらは上の3つのアプリとは異なり、睡眠の深さではなくいびきを記録します。いびきは、人から指摘されても自分ではなかなか実感しにくいもの。そこで、このアプリです。
寝る前には「空気の乾燥」「鼻づまり」などのコンディション、また「加湿器」「いびき防止グッズの利用」などの対策をタップで記録できるので、いびきになる理由や、自分にとっての対策を探すのに活用できます。
心拍数を計測して自動でお休み音楽を流す「MUJI to Relax」
アプリストア:iPhone、Android睡眠の記録はせず、入眠時の音楽再生に特化した無印良品のアプリです。6種類の自然界の音(波、鳥の鳴き声など)から選ぶことができます。
さらに、スマホのライトとカメラを使って心拍数を計測し、心拍数と時間に合った音楽を自動生成して流します。夜だけでなく、新幹線や昼寝にも使えます。
あくまでも目安にして、不安なら医療機関を受診
最後に注意点を3つ述べます。まず、スマホのバッテリーです。一晩中アプリを起動させることになるので、かなりのバッテリーを消費します。ガイドはiPhone 7で検証しましたが、途中で音楽が切れる「MUJI to Relax」以外は25~45%のバッテリー量を消費しました。そのため、充電しながらの利用が前提となります。次に、アプリによる感度の違いです。最初の3つのアプリは睡眠の深さも計測しますが、それぞれ独自の方法で計算するため、アプリによって結果はやや異なります。継続的に記録して比較したいのなら、1つのアプリに絞って使い続ける必要があります。
そして、専用(医療用)の測定機器には敵わないので、あくまでも目安ということも心に留めておきましょう。どうしても昼間の眠気が取れない、いびきが大きいだけでなく途中で突然止まる場合には、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。睡眠時無呼吸は心臓にも負担がかかり、高血圧や心筋梗塞の原因になります。不安があるなら、睡眠外来や内科(呼吸器・循環器)などの医療機関を受診しましょう(参考ウェブサイト:睡眠時無呼吸症候群|一般社団法人日本呼吸器学会)。